局地的に降り出す最近の雨は、予想が極めて困難で気象予報士泣かせだ。西の空から迫ってきた雨雲は猛烈な雨を降らせた。ふとバルコニーに干してきた大量のシーツを思い出していた。〝しまった…濡れちゃうじゃん〟それくらいの余裕があったし、蓮から言われても、ラウールに限って…蓮じゃあるまいし…
蓮 🖤『因みにさぁ…翔太とラウール二人きりはまずいと思うよ…?』
亮平💚『どういう事?』
〝想い人だよ…翔太は〟ここまで来るとメンバー全員から求愛を受けたって驚かない。例えそうだったとして、この状況で何が出来るっていうんだ。
何て余裕ぶっていたつもりでも、家のインターホンを押す人差し指は小刻みに震えていた。
ふっと下腹に気合を入れてインターホンを押すと、隣で蓮がクスッと笑った。
〝そんなに押したらインターホン減り込んじゃうよ?〟んなわけあるかよと言った俺もまたクスッと笑った。
何だかんだコイツは優しい。 しれっと緊張を解そうとしてくれている…
2時間前簡単に開かれたエントランスの扉は、今は固く閉ざされたまま主人からの返答はなく、無音がより不安を掻き立て、幾度となくインターホンを押した。
亮平💚『ねぇ?あんた鍵持ってないの?ラウールは蓮の家の鍵持ってたでしょ?』
蓮 🖤『持ってないよ…ラウールが来ることはあっても行くことはないし…まずいな…』
〝まずい〟って何だよこの役立たず。冷ややかな視線を向けると、蓮はエレベータホールの方を見ていきなり〝翔太!〟と叫んだ。小柄な翔太はエプロンを付けたまま小走りでこちらに向かってくる。目の下を擦ったように薄っすらと赤くなっていて、白目も赤くなっていて間違いなく泣いたのだろうと思う。
亮平💚『何か…翔太?』
無言で俺の胸の中に収まると〝早く帰りたい〟と言って腕を背中に伸ばした翔太の手がシャツをギュッと掴んで離さない。蓮が翔太の頭を優しく撫でると肩を震わせ泣いた翔太は、涙の理由を語る事はなかった。楽しいはずの休日は朝から番狂せが続いた結果最悪の1日なりそうだ。
蓮 🖤『ごめん俺が二人の邪魔したせいだ』
翔太💙『何で蓮が謝るの?料理教室楽しかった。今度は蓮が教えてよ』
翔太は何事もなかったように涙を拭って振る舞った。俺らを気遣っての事だろうけど。無理やり聞く事は得策とは思えず、翔太に調子を合わせた。
亮平💚『蓮が元気ないのは笑える。俺と翔太の決まり事ごめんなさいよりありがとう。蓮、今日は一緒に居てくれてありがとう』
口に出した言葉は不思議と自分に返ってくる。ネガティブな言葉は自分だけじゃなく周りの人間も不快にさせる。翔太はそれを分かっていて何も言わないのだろう。今日は3人で楽しむと決めたのだから。
亮平💚『甘いもの食べよう!元気になる』
某有名ホテルで開催中のスイーツビュッフェは人生初体験だ。男3人で訪れた店内は9割が女性だった。怖気付く蓮を他所に翔太と俺は手を繋いで堂々と入っていく。蓮が居る事で上手い事カモフラージュされている。40種類近くのスイーツが並ぶ店内は甘い匂いが充満していて居るだけで癒されるそんな空間だった。
食べきれないほどのスイーツを抱えて帰ってきた翔太は蓮に呆れられると〝全部食べるもん〟と言って大好きな苺のショートを頬張った。
ケーキに合うシャンパンを飲みながらゆったりとした大人な時間を過ごした。蓮は車の運転を名乗り出て、コーヒーを飲んでいる。責任を感じて居るようで…やはり元気がない。
翔太💙『うまっ!このシャンパンめっちゃ美味しい』
〝飲み過ぎたらダメだよ〟シャンパンを煽りながら、ケーキを次々に突っ込む翔太は蒸気を逸していた。案の定突然ポロポロと泣き出して収拾がつかなくなると、隣に座らせ肩を抱くと俺の膝に顔を埋めて静かに泣いた。蓮が目配せして店を後にするとマンションまで送り届けてくれた。
亮平💚『ごめんね今日はありがとう…また連絡するから』
蓮は責任を感じて、翔太と同じように肩を落として帰って行った。翔太は部屋に篭ったまま、俺はリビングで翔太を待った。
翔太 side
ラウ🤍『ねぇ見てあの二人…やっぱりお似合いだと思うんだ』
ベランダから見えた亮平はゆっくりと蓮に近づき戯れ合うように頭をわしゃわしゃと撫でると、ごく自然に隣に座った。蓮が甘えた姿を初めて見た気がする。俺だって気が落ち込んだ時は、あぁやって亮平に甘える。
翔太💙『よっぽどカエルのエプロン嫌だったのかな…悪いことしちゃった…似合ってたのに』
ラウ🤍『しょっぴー本気?面白い』
なぜだかラウールだけが楽しそう。お皿を洗おうと流しに立った。一緒に手伝うよと言って二人横並びになるともこもこの泡でお皿を洗うとラウールが濯いだ。〝嫉妬しないんだね?〟やたらあの二人の事を気に掛けているのはなんなんだ….どちらかの事を好きなんだろうか?二人とも僕の事が大好きなので嫉妬はしません…なんて言えない。それに…
翔太💙『大好きな二人だから…仲良くいて欲しい。俺なんかよりお似合いなのは分かってるよ』
亮平は俺といる時より蓮と居る時の方が、カッコよくて男らしい。蓮は楽しそうだしさっきみたいに甘えられる存在なんだ…アレ悲しくなってきた。俺と亮平ってそんなに不釣り合いなんだろうか…
翔太💙『俺と亮平付き合ってるって知ってどう思った?』
ラウ🤍『えっ?あぁそういう風に見えないっていうか…』
ラウールは言いづらそうに言葉を選んでいるみたいだった。〝はっきり言ってくれていいよ?言葉を選ぶのはラウールらしくない〟お互いストレートに言葉に表現するタイプだ。口籠るなんてらしくない。
ラウ🤍『じゃぁハッキリ言うけど、翔太くんの保護者みたい亮平くんも蓮も』
〝ふはっ確かに〟心がズキズキ痛むのに笑って誤魔化した。だって大人だもん…手は泡だらけ流れた涙は拭えない。30過ぎた男の子は一人じゃ何も出来ずいつだって皆んなの厄介者だ。
翔太💙『ううっ…』
やべえ声出ちゃった…
えっ、、、エプロンの紐をグイッと引っ張られてバランスを崩すと 視界がぐらつき天井のスポットライトが見えると、ラウールの顔がそこにあって腰を支えられて 泡だらけの手を顔の横に固定すると、マネキンのように固まっている。
ラウ🤍『何で泣くの?ごめんやっぱり言い過ぎたよね』
最年少にまで気を遣わせるなんて酷い先輩だ。そもそも先輩と思われてない…背の高い男二人の間に収まっている男の子だなんて…〝大人になりたい〟
ん?何言ってんだ俺。ラウールも困ってるじゃないか…いや楽しそうに笑ってる。
ラウ🤍『面白すぎるんだけど…ねぇ大人かどうか見てあげようか?』
なんか終始馬鹿にされてないか?それにこの状況可笑しくないか?いつまでお姫様抱っこされてればいい?泡が袖をつたって膝を濡らし気持ち悪い。
翔太💙『あの起こしてくれる?手が使えない』
ラウ🤍『丁度いいね///じっとしてお利口さんだから』
ほらまた馬鹿にしてる…子供じゃないし…なっ!
翔太💙『何してんの?やめて?おいラウ!』
ラウ🤍『ふふっ泡が鼻についてるよ//可愛すぎる』
えっ?脱がされてます…やだこれじゃぁ裸にエプロンだし、せめてもっとおしゃれなエプロンがいいって違うだろ!足をバタつかせて抵抗すると〝可愛い〟と言われて足を撫でられ逆効果だった。パンイチ姿にエプロンとかもう思いの外ズルット行ってくれってこれも違うだろ!誰彼脱がされ過ぎてあまり抵抗がなくなっている自分が怖い…
ラウールは下着の上が膨らみを撫でて反応する俺を見て楽しんでいる。顔を近づけて耳朶に舌を這わした。それは…ダメ
翔太💙『ンッやっ…やめてはっんっ////』
ラウ🤍『翔太くんて感じやすいよね?忘れちゃったの?韓国での一夜を』
ええっ!ヤッタって事?ラウールと俺やっちゃった?眉間に皺を寄せ難しい顔をしていると〝あっキスね濃厚なやつ〟なんだキスかぁ…いやいやキスもダメでしょまぁ今それ以上の事になりそうだよ?
シャツを捲りエプロンの隙間から…乳首舐められてます。何でこうなるんだよ…
翔太💙『やだったらぁ…ンンンンッあっらめぇ…』
下着にの中に侵入したラウールの長い指が主張するモノを掴むと上下にゆっくりと扱いた。同時に胸を弄られ思考が止まる。
ラウ🤍『やばっエロッ翔太くんお顔蕩けてる////同時に弄られるの好きなんだ』
あっ同時に弄られるの…好きです…って違うだろ!
唇に吸い付いたラウールは尚も胸と股間を弄ったまま口内に舌を挿し込んで抱き合わせるように俺の舌を追いかけた。泡だらけの手てラウールの肩を押し込んで起き上がろとするも簡単に腕を取られて床に縫い付けられると一気に下着を剥ぎ取られて、まさに裸にエプロン。いっそのことエプロンごと上まで脱がせてくさい。思わずペンギンのアップリケを掴んだ。こんな姿ペンギンさんに見せられない…
翔太💙『ヤァッ舐めないで!何やってんのお前頭可笑しいよ!』
口に含んだ俺のモノを上下に扱きながら指の腹で先端をコスコスと甚振れば先走りが溢れてラウールは見せびらかすように舌で舐めとって〝大人だったね〟なんて言って終始ふざけやがって…
翔太💙『何でこんな事すんの!ンンンッやめてったら////』
ラウ🤍『好きだからに決まってる。翔太くんが好きなの、皆んな抱いてるじゃん?誰が一番気持ちいい?』
〝亮平です〟いや馬鹿じゃないの俺。自分でも驚くほど馬鹿みたいに答えちゃって恥ずかしくてきっと顔が真っ赤だ。
ラウ🤍『分かった!一番に気持ちよくできるように頑張るよ!』
あぁそうなるよね…違うんだよ聞くべきは好きがどうかだろ?
翔太💙『おいクソガキ💢好きな人とじゃなきゃ気持ちよくないの!そんな事も分からねえのかよ』
ラウ🤍『言いたい事はそれだけ?エクスタシィーは愛を超越する!これ持論なんだけど試してみよう?気持ちよくしてあげる』
何馬鹿なのコイツ。俺の周りバカばっかりだ。最年少の求愛は激しかった。ピチピチ22歳の肌は吸い付くようにキメが細く柔らかく透き通っていて弾力もあった…って俺も大概頭がどうかしてる。
ラウ🤍『大人って事も分かったし、次は俺がクソガキじゃないところ見せなきゃね』
オセロのようにひっくり返った俺の太腿を掴んで股を広げると床に手を付いた俺の腰を撫でて隘路に舌を這わした。〝やっとだ翔太くん…〟すぐに挿入ってきた長い指は今朝方亮平が柔らかくした甲斐あってすんなりと咥えると、誰よりも長いラウールの指はトントンと奥を突くたびに快楽の波がゾワゾワと上がってきて腰の辺りでふわふわと留まった。ヤバい持ってかれる…
ラウ🤍『腰揺らしちゃって可愛い///気持ちイイね翔太くん////指でイッちゃっていいよ?』
気持ちのイイ所ばかりをトントン突いては、隘路を弄り広げると自然と空いた口からは露が溢れた。前も後ろもグチョリと濡れて水音が響くリビングに俺のイヤらしい声が木霊する。インターホンの音に反応したラウールは慌てたように後孔の指を抜いた。良かった…終わってくれた。
翔太💙『何してんの?嘘でしょ…そんなの無理っ』
ゴソゴソと自分のモノを後孔に当てがうと一気に侵入してきたラウールの熱塊は誰よりも太くて長かった。ミチミチと押し広げて挿入ってくるソレは俺の中で更に膨らむとドクドクと脈打ち、まだまだ余力を残して収まった。ゆっくりと抽挿を繰り返すラウールは額に薄っすらと汗を掻きながら気持ちよさそうに腰を振る。けたたましく鳴るインターホンが涙を誘って頰を流れて床を濡らした。
翔太💙『あっ…雨あがった』
自身の部屋の窓から見える東京の街並みは夕焼け色に赤く染まり雨上がりの道路をキラキラと赤く反射させた。
リビングに行くと亮平は机に突っ伏して眠っている。俺の大好きなその人は長いまつ毛を伏せたまま静かに背中を上下させて呼吸を繰り返してる。静かに隣に向き合って座った。疲れているのか全く起きない。〝ごめんね亮平〟立ち上がって離れようとすると〝何処行くつもり?〟低い男らしい声で手首を掴んだ亮平は少し怖かった。
翔太💙『涼太のとこ行ってくる』
〝何で?〟喰らい付いてくるほどの迫力でそう言うと手首にグッと力を込めた亮平は、絶対離してなるものかという気概が窺い知れた。
翔太💙『いつも嫌な事は忘れさせてくれる。きっと帰ってきたら元気になってるから。待ってて?』
亮平💚『ダメに決まってるだろ?俺じゃ役不足?』
そうじゃない…言葉には出来ないんだよ。〝翔太おいで〟優しくおいでと言っていても掴んだ手首に籠る熱からは俺を行かせる気が全くないのが伝わってくる。ソファーに促されて座ると優しく腕を広げた亮平は〝カモーン!〟なんて
翔太💙『ふふっダサっ////』
亮平💚『よしよ〜し////蓮もねこれで元気になった。俺の事気にしてるなら大丈夫だから辛いのは翔太でしょ?ごめんね二人きりした俺が馬鹿だった』
翔太💙『亮平が忘れさせてくれるの?出来る亮平に…』
亮平💚『忘れたらダメ!また同じように傷つく。油断したり失敗したり、辛くて苦しくても次に繋がる学びになる。同じ過ちを犯さないように、俺も翔太も覚えておこう?』
忘れた方がいいって涼太はいつも言ってた。幼稚園に通っていた時から〝嫌な事は忘れなさい俺が付いてるから〟亮平は真逆の事を言う、忘れちゃだめ覚えておこう。どちらが正しい?どっちも大切な存在で大好きな人だ。亮平の事は愛してるし涼太は特別な…何だろうあぁ特別な友達だ。俺の一番の友達。
亮平💚『触ってもいい?愛し合いたい////』
翔太💙『ラウールに抱かれた…』
亮平💚『おいで…辛いねごめんね俺のせいだ』
翔太💙『お風呂で綺麗にして…優しく甘々で////濃厚なキスもください。いっぱい愛して』
亮平はお姫様にプロポーズするみたいに片膝ついて、片方の腕を腰に回しもう片方の腕を恭しく差し出すと〝お嬢様お手をどうぞ〟なんてお風呂に行くだけなのに…
差し出された亮平の手は小刻みに震えていて、実際は平静ではいられないのだろう。気付かないフリをして掴んだその手はいつもより冷たかった。そのまま亮平に抱き付いて背中を摩った。
翔太💙『よしよぉ〜し////頑張った亮平にいい子いい子してあげる』
亮平💚『はぁ?何でよ』
翔太💙『二人とも頑張ったから…ごめんね俺モテモテみたい』
亮平💚『はぁ?ウザっ…ふふっ馬鹿らしい///』
抱き抱えられて連れて行く。
ほらねドキドキするのは亮平だけ・・・
このドキドキが皆んなに聞こえればイイのに・・・
コメント
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忘れずに学びにしよう、っていうのがなんとも💚ちゃんらしくてキュンとします🥰
わかる! 🤍のって、絶対一番デカいし長いよね!🤣🤣🤣そして、遅そう(まきぴよの妄想です) エロ最高です😆😆何度も読み返したいと思います💙💙💙