その、、あの、、おひさし、ぶりですね、、
更新がこんなに遅くなってしまった事、この作品がいろはスでない事をまずは全力で土下座させていただきたい。
ほんとにごめんなさい
ういまり 🌂🏴☠️ 「逃がさないよ」
_______________
「マリンちゃん」
どうしてこうなった。
……今日はういがお泊まりに来て、一緒にコラボ配信して……そろそろ寝るぞって時だったはず。
「ねぇ、マリンちゃん」
まぶたを開けば、そこに映るのは、あたしの上に覆いかぶさっているういの姿。
ういが少し動けば、後ろのシーリングライトの光が直接目をさしてきて思わず瞑ってしまう。
「ね、うい?」
「ん?」
「なんで、上に、いるの?」
「うーん…襲っちゃおうかなって」
「はぁ!?」
なにか別の意図があるのかもと、聞いてみたあたしがバカだった。この体位にはそりゃ、その意味しかないみたいで。
「な、なんで、?」
「なんでってマリンちゃんがいちばんわかってるんじゃないの」
「え?」
最近、ういとの連絡頻度が上がったのは事実。
だけど、そんな感じは全くしなくてただ単に雑談や作業通話が増えただけの話。
「……ふーん?じゃ、やめとく」
そういいながら、呆気なくあたしの上から退くういをみつめる。光が眩しい。お腹辺りにあった重みと温かみが無くなって、何故か寂しいなんて思ってしまった。
「…なにしてるの?」
「ん?帰ろうと思って。ここにいても気まづいでしょマリンちゃん」
ふと視線をあげれば、いつもより少し大きめの鞄に荷物を詰めているように見えてしまったから問いかける。
そうしたら、”帰る”なんて言われてしまう。
(行かないで)
そう思うのに、身体も口も動かない。ただせかせかと準備をするういを眺めることしか出来ない。
「……」
「じゃあねマリンちゃん。おやすみ」
「…ないで、いかないで。」
ドアノブに手をかけたういに、精一杯の言葉と行動をしたくて、思わず立って腕を掴む。
でも顔が上げられなくて、見えるのは自身の足だけだ。
「…マリンちゃん、私のこと好き?」
「え?すき、すきだよ?」
「それは、友情的に?」
「…うん、」
「そっか~??」
「え、なになに!?」
急な問いかけへの返答はういが求めているものでは無いはずなのに、にこにことしながら近づいてくるから、後ろへ1歩、1歩、後ずさる。
「ほんとになっ…!?」ばふっ
後ずさりしているうちにベットの方まで行っていたらしく足がかかり、そのまま後ろへ倒れる。
柔らかい布団が沈んで、マリンを包む。
前を向けば、ういがそこにいて。
何を考えているのか汲み取ることができない表情と、この状況に、もうただ焦るしかマリンは出来ないのだ。
「マリンちゃん」
ただじっと、ういから発せられる言葉を待つ。
「ねぇマリンちゃん」
「…?」
「先月、一緒にお酒飲んだでしょ?」
「え、?あ、うん、?」
「その時、マリンちゃん何言ったか、何したか覚えてる?」
「え?」
記憶を辿ってみても、そこには楽しく話しながら何本ものお酒を飲んでいた記憶しかない。
起きたら、頭痛すぎて後悔しまくった記憶……
静かに思考を巡らしていれば、ういが近づいてきて1番初めと同じ状況へ戻る。
また布団が沈んで、わたしが影になる。
いつもはしない匂いがふわっと香って、頭が少しピリピリした
「正解はね……」
その次の言葉が発されることは無く、唇が重なる。数秒くっついていたかと思えば、離れて、次は耳にちゅっと響いて。
離れたかと思えば、鎖骨付近へちゅっと響く。
「……へ?」
もう思考が停止していて、この状況に追いつけていない。あたしは、ういに、いま、キス、されて。次は耳に、鎖骨に、そして
背中に腕をまわされてハグをされた。
ういを全身で感じて、体全体に少し重みがかかって暖かい。
「マリンちゃん好き。だいすき。ずっと好き。」
急に耳で囁かれて、身体がびくっと震えて、くすぐったい。
ういが離れて。少し寂しいと思ったのは内緒。
考えがまとまらないまま、左手を前まで持ってこられてそのまま薬指付近にちゅっと口ずけられた。
「へ!?いや、まって!?」
やっと動き出した思考は、まとまっていないが、左手の薬指の意味ならわかる。
「ふふw、マリンちゃん真っ赤。あ、最後のはわたしからね。」
「え?最後のって、まって!ちょっと思考が!追いついてないから!」
「うん、ゆっくり考えて?笑 待ってるよ」
にこにこと笑っているういを今は放置して。
思考を巡らせる。
『先月、一緒にお酒飲んだでしょ?』
『その時、マリンちゃん何言ったか、何したか覚えてる?』
『正解はね……』
「……え、」
え!?……え?え!?
あたし、ういにあんな事してたの!?
確かにあの日は記憶がない上に、ういの態度が冷たかった気がするけど!!
なんかしちゃったのかなと思ったら連絡頻度が増えたのはそのせい!?
…………まて。
連絡頻度が増えた?
『最後のはわたしからね。』ってなんだ?
薬指へのキスと、連絡頻度増加は…………完全に好きだって言われてないか?
いやいやいや……ういに限ってそんなわけ…ない、よな??
思考を一度とめて、視線を前に戻してみれば、今まで見た事がないような柔らかくて優しい笑顔であたしを見つめるういと目が合った。
あ、これ、ガチじゃん。
追いついた思考に急速に感情も追いついてきて、顔がぶわぁっと熱を持つのが一瞬でわかった。
「あの……ういさん。あの日は大変申し訳ございません」
「…」
「その、多分、ヘラってたから……あの日たくさん話聞いてくれたういに好きだー!ってなっちゃってたのかも……」
「そっかぁ、じゃあ告白はまた今度かなぁ…」
「ん?今の聞いてた!?」
「聞いてたよ?脈ナシね?」
「いや間違っては無いかもだけど言い方が……!!」
「あんな無理やり意識させた責任は取らせるよ?逃がさないからねマリンちゃん」
「え、」
「あ、ねえ今日一緒の布団で寝ていい?」
「いいけど…」
「じゃあそのまま隣失礼~、おやすみマリンちゃん」
「おやすみ…?」
またまた思考が追いついていない中、電気は消え、隣には温もりが。
いつもよりも優しい声色のういからのおやすみにハテナ付きで返して。
「あ、ちなみにマリンちゃん。あの日にされたの、あれだけじゃないから」
「これから、楽しみにしといてね」
暗闇に目が慣れ始めた時、横にはいたずらな笑顔で笑うういの姿に、鼓動がはやくなって、顔もきっと髪色に負けないぐらい赤くなっているのは暗闇だからバレていないことを願いたい。
コメント
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ういマリもいいなぁ…!めんどくさかったらぜんぜんいろはスかかなくていいですよ!?