“了” ─すみ─
刃長:一尺三寸六分
片切刃造
柄頭:百鬼夜行の図 金象嵌
目貫:稲穂の図 金無垢
縁金具:地獄絵図 金象嵌
鐔:古桜のもと、自刃を遂げる姫君の図 金象嵌
鞘:麻巻に暗朱の溜塗り
下緒:正絹の暗月白色
柄糸:正絹の黒 捻巻き
※ 刀工の天国が晩年に手掛けた小刀です。
元々は貴人による注文打ちで、初節句の守刀として製作されました。
最初の持ち主を失った後は、重代の宝剣とはなり得ず、この家が武よりもむしろ文で身を立てる家柄であった為、やはりその見た目と切れ味が悍(おぞ)すぎるという理由から敬遠され、結局は熊野系の社に寄進されました。
後に葛葉の妹である穂葉がこれを拝領し、最終的には彼女らの父が所有するところとなり現在にいたります。
作中 世界を終わらせた神剣とされていますが、それがこの刀の通力によるものなのか、詳細は判然としていません。
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