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詩軸矢太郎は考えていた、化粧品の宣伝に使う記事を頼まれたのだ。完全に嫌がらせだ、矢太郎は産まれてから全く化粧品を使ったことがない。そよに頼めないかとも思ったがこの期に及んで急すぎる出張だそうだ、天は味方してくれないようだ。化粧品会社に行き性能を試すために、自分で付けることになった。女性達に化粧品を色々付けられた、そのうち女性達が色々と試してきた。いつの間にか完全に化粧されていた、かなり好き放題されて気付いたらその他の女性のような外見にされていた。その中で口紅を様々な色がありよかったらと試供品をもらった、そよが出張から帰ったら渡そうと思った。取材が終わり、取材内容をまとめ記事を出した。数日後そよが帰って来たので口紅を渡した、そよは笑って冗談交じりに言った。出張先の事件取材で凶器に使われたのが、毒を混ぜた口紅らしい。なんとか一命を取り留めたがなんでこんな時に限って…と矢太郎は、思った。だか、矢太郎からの贈り物の口紅を一つ取り出して塗った。艶があり良い色だった、良く見ると矢太郎が贈った簪を付けていた。嬉しい様な恥ずかしい様な気もした、そよは矢太郎にお土産と言い羽織を買って来た。どうやら出張先は藍染が盛んのようだ、綺麗な藍色で銀糸が所々で光に当たると輝いていた。そよは、矢太郎が羽織を身に付けるとちょうど夕の鐘がなった。星を見ながら二人別に帰路に着いた。矢太郎は家に帰り着き窓を開けた、冷たい風が吹いた、何故か火照った顔を冷ましてくれた。