TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「こんにちは、常磐 理仁さん」



「君は……」



「この前はどうも~。来ちゃいました。お誘いありがとうございます」



「あ、ああ」



普段よりもオシャレして、化粧もバッチリ。理仁さんにどう思われてるのか聞いてみたい。



「やっぱり理仁さんは常磐グループの御曹司だったんですね。色々なスクールに電話して、ここにいるってわかりました~。インストラクターお願いしますね。私にピッタリの先生は理仁さんしかいないから」



名前で呼んでしまったけど、その方が親しみを感じるだろうし、嬉しいよね。



「……あの、都田さん」



「もみじでいいですよ~。そんなかしこまらずに、もみじって呼んで下さいね」



「……では、もみじさん。今日は双葉……さんは一緒じゃないんですか?」



「私1人ですよ。双葉ちゃんは仕事なんです」



今、双葉のことなんて聞かないでよ。

目の前の私だけを見て。あなたのために朝から頑張って綺麗にしてきたんだから。



「そ、そうですか」



「あの子、普段は保育園に結仁を預けてるんですけど、いつも私に子守りを押し付けたりしてちょっと困ってるんです。私は自宅で小説を書いてるんで、結仁を見ることはできますけど……」



「結仁君はとても可愛いお子さんですね」



「会ったことあるんですか?」



「……ええ、一度だけ」



「双葉ちゃんは、家では私に何でも頼ってきて、なかなか一人暮らししようとしないし。あっ、でも、私は別にいいんですよ。私が役に立てればいいかなって思ってるんで」



ニコニコ笑顔、きっと理仁さんに刺さってるはず。



「もみじさんは、双葉さんを大切に思ってるんですよね? それとも、彼女に対して何か思うことがあるんですか?」



理仁さんの表情が少し曇った。



「ま、まさか! 私達は仲良しです。ただ、双葉ちゃんは……人前では優しいけど、2人になると私に冷たかったりするんで、最近ちょっと悩んでて。そんな時に理仁さんが優しくしてくれたから、私、嬉しくて。あの、良かったら、これから私の相談相手になってもらえませんか?」



理仁さんが側にいてくれたら、私は何でも頑張れる。

こんなイケメンを毎日見てたら、小説のアイデアも自然にどんどん湧いてきそう。本物のイケメンパワーはやっぱりすごい。



「すみません。あなたの相談相手には……なれません」



「ど、どうしてですか? 私、理仁さんのこと、好きになってしまいました。一目惚れしたんです。今もこんなにドキドキして……。だからお願いです、私の話を聞いて下さい」



うわ、つい告白しちゃった……

この気持ち、覚えておかないと。本物の「告白」、細かな心情までちゃんと描写したいから。



「もみじさん。それは、今ここでする話ではないので、改めて」



「だったら携帯番号教えてください。電話します」



「……わかりました。名刺をお渡しします。とりあえず今日は」



「嬉しいです! あ、私、入会したいんですけど、どうすればいいですか?」



「……ご案内します」



「私、理仁さんがインストラクターになってくれたら頑張れちゃいます」

世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚