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…え?
なんで来たの?もう話すことはないのに。
あぁ、なんだ。きみも。
この世界の真実を知ってしまったのか。
遅いよ。気づくのが。
そう。君が元の世界に戻るには、私を殺すしかないってこと。
ほら、殺すなら、一思いにやってよね?
痛いの好きじゃないし、苦しみたくないから。
なんで泣くの?仲良くしたのにって?
最後に私の素顔見せてあげる、ずっと 狐面で隠してたもんね。
髪短いでしょ?それに。君がくれたこのゲーム機ずっと持ってるんだよ?
あの時。この遊郭に来てくれてありがとう。
そして、着物しか着てなかった私に。
この服をくれてありがとう。
さぁ、君も、現世に帰る時間だよ。
隔世にはもう来てはだめだよ。たとえ、本当の作者に手を引かれたとしても。もう君と出会うことがないことを祈るよ。
そうだ。簪君にあげるよ。
私と仲良くしてくれたお礼。
安心して。それには何も意味はない。
ただのお礼。
ありがとう。そしておやすみ。
私の物語を聞いてくれた最後の読者。
そして、現世からのお客様。
これにて、常宵楼は、永遠の眠りにつくよ。
また、、どこかでね、