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ありがとう〜😭
くそ、盲点だった。組織は私たちを裏切るためにこの仕事を任せた。このビルを爆破するために爆弾のスイッチを渡された。裏切るのに、裏切る相手に切り札があったらひとたまりもない。だから、ガオナに本物の爆弾のスイッチを渡した。なぜ気づかなかったんだ。くそ、少しの油断が大きな失敗に繋がるなんてこと、常識中の常識だろっ…!なぜ忘れた。なぜ油断した。自分を責める。指示役である私がルイを守らなきゃいけないのにっ…!
『ルリ。』
「っ…!」
『責めないで。自分で自分を非難しちゃだめだ。』
「でもっ」
『大丈夫。落ち着いて?ルリらしくないよ?』
「…」
私らしくない、か。…そうね、こうなったら徹底的にやってやりましょう。
「ルイ?」
『うん?』
「ありがと」
『どーいたしまして♪』
「ルイ、ガオナからスイッチを取り返して。」
『…おけ。』
「大丈夫。ガオナだってそんなバカじゃないわ。無鉄砲に爆弾爆破させたりはしないわよ。…多分」
『多分なんかい。』
「だって私あいつのこと知らないんだもん。」
『いや、まぁ、そりゃそうだけど…』
「だから、ルイ。」
『うん?』
「ルイの方があいつのこと知ってんでしょ?だったら自由に動いて。あいつの弱点もルイにしかわからない。」
『!』
「だから、自由に動いて。スイッチさえ奪えればいい。変なことは考えないで。自分がしたいようにして。」
『…そっか。じゃあお言葉に甘えて、好きなようにさせてもらうねっ』
そう言葉を切った瞬間ルイはガオナの懐に入る。ガオナはスイッチを押そうとする。が、ルイはその手を抑えてアッパーをガオナの顔にぶちかます。倒れた瞬間ガオナはスイッチを離す。よし!
「ルイ!」
『わかってまーすーよっと』
無事にスイッチを奪うことができた。
「ルイそのまま下にっ…!」
『そうはさせねぇよ。』
『「!」』
ガオナの服の下には爆弾がいくつも括り付けられていた。