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くそ、盲点だった。組織は私たちを裏切るためにこの仕事を任せた。このビルを爆破するために爆弾のスイッチを渡された。裏切るのに、裏切る相手に切り札があったらひとたまりもない。だから、ガオナに本物の爆弾のスイッチを渡した。なぜ気づかなかったんだ。くそ、少しの油断が大きな失敗に繋がるなんてこと、常識中の常識だろっ…!なぜ忘れた。なぜ油断した。自分を責める。指示役である私がルイを守らなきゃいけないのにっ…!

『ルリ。』

「っ…!」

『責めないで。自分で自分を非難しちゃだめだ。』

「でもっ」

『大丈夫。落ち着いて?ルリらしくないよ?』

「…」

私らしくない、か。…そうね、こうなったら徹底的にやってやりましょう。

「ルイ?」

『うん?』

「ありがと」

『どーいたしまして♪』

「ルイ、ガオナからスイッチを取り返して。」

『…おけ。』

「大丈夫。ガオナだってそんなバカじゃないわ。無鉄砲に爆弾爆破させたりはしないわよ。…多分」

『多分なんかい。』

「だって私あいつのこと知らないんだもん。」

『いや、まぁ、そりゃそうだけど…』

「だから、ルイ。」

『うん?』

「ルイの方があいつのこと知ってんでしょ?だったら自由に動いて。あいつの弱点もルイにしかわからない。」

『!』

「だから、自由に動いて。スイッチさえ奪えればいい。変なことは考えないで。自分がしたいようにして。」

『…そっか。じゃあお言葉に甘えて、好きなようにさせてもらうねっ』

そう言葉を切った瞬間ルイはガオナの懐に入る。ガオナはスイッチを押そうとする。が、ルイはその手を抑えてアッパーをガオナの顔にぶちかます。倒れた瞬間ガオナはスイッチを離す。よし!

「ルイ!」

『わかってまーすーよっと』

無事にスイッチを奪うことができた。

「ルイそのまま下にっ…!」

『そうはさせねぇよ。』

『「!」』

ガオナの服の下には爆弾がいくつも括り付けられていた。

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