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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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【tn side】




何時のまにか眠っていたようで、起きると、空は夕暮れに差し掛かっていた。


ぺ神も仕事などで忙しいのか、そばにいる気配はない。




いや、それとももう俺に興味なくなったのだろうか。


まぁそりゃそうか。

誰からの信用もない俺の事なんて、心配する暇もないわな。



俺の心配をするなら大先生を…。




「無能を叱るのが上に立つ者、俗にいう有能の役目。」



俺にそんな言葉を言ったのは誰だったか。



俺を有能にしたてあげた母親か、


それとも俺の事など一切見ずに叱ってきた父親か。


それとも、「有能」だと決めつけて俺の話など一切聞かなかった祖父母か。




誰にせよ、良い思い出など一つもない。



「有能はどんな時も仕事を最優先」


「有能は弱音などはかない」


「有能は誰からも信頼される」



今の俺は有能なんかではない。


仕事最優先?

寝てしまったではないか。



弱音はかない?

毎日のように自分を傷つけて、泣きじゃくってるではないか。



信頼…???


そんなものどこにもないではないか。


















mm「良い?トントン。あなたは有能でありなさい」

「有能でなければあなたは生きていけないわ」



tn「お母さま、それはなぜなのですか?」



mm「そんなの決まっているでしょう?」

「あなた自身が無能だからです」

「無能なあなたを愛する人はこの世で私しかいないのです」


「私だけがあなたを愛してあげるから」


「無能は基本誰からも愛されないと思いなさい」


「お父さまだってそうでしょう?」


「あなたの事なんて見てすらいないわ」


「他の人たちなんて尚更あなたの事を道具としてしか見ないだろうから」



「もし、自分が無能になり下がったと思ったら________」























tn「…ハァッッ!!!!」


そうだ、お母さまは言った。

もし無能になり下がったと思ったら_____





俺は、お母さまの言いつけを守るために、自分が愛用していた剣だけもって、医務室を出た。











何分歩いただろうか。


目の前はあたり一面の海で、まるで俺の悩みなんかどうでもいいというくらいに綺麗だった。



俺は自分の剣を首元まで持って行く。

これで俺はこの世を去れるはずなんや。



お母さまの言いつけを守る事が出来るんや。



しかし、なかなか剣を横に動かす事は出来なかった。







tn「ッッ……何で…?……何で!」










??「トントン!!!!!」

俺はこの国の……

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