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放課後の音楽室
放課後。
音楽室の扉の前で、奏音は深呼吸を繰り返していた。
(無理無理無理……!)
でも逃げられない。
意を決して扉を開ける。
そこには窓際でフルートを磨いている那月がいた。
「……来た」
その声だけで心臓がうるさい。
「隣おいで」
言われるまま座る。
距離近い。
無理。
「奏音」
「は、はい」
那月は少し黙ってから、静かに聞いた。
「昨日の電話、なんであんな反応したの」
「っ……」
直球。
逃げ場がない。
「俺、なんか嫌われることした?」
その言葉に、奏音は勢いよく首を振った。
「違う!!」
「じゃあなんで」
那月がまっすぐ見つめてくる。
優しい目。
でも今は、それがずるい。
「……言えない」
「なんで?」
「……恥ずかしいから」
その瞬間、那月が少し息を止めた。
「……それって期待していい?」
「へ?」
那月は奏音の手をそっと掴む。
「俺、もう待つの結構限界」
コメント
1件
うわあ、もう待ちきれない那月くんの距離感、最高ですね……!奏音が音楽室の前で深呼吸してるシーンから、もうこっちまでドキドキしました。「それって期待していい?」の一言がめちゃくちゃ刺さる。フルート磨いてる姿が静かにカッコよくて、でも会話の切れ味が真っ直ぐで、ギャップ萌えです。この2人の空気感、すごく好きです。