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💚サイド
🖤「阿部くん。好きだよ。」
💚「へっ。」
今「好き」って言ったの?
僕のことを。
🖤「あ〜‼︎今の忘れて!本当ごめん。」
🖤「キモイでしょ。今すぐ嫌いになっても良いから!」
「好き」って感情はよく分からない。
僕はどうしたらいいの?
💚「…嫌いにならないよ。人を好きになるなんて自然なことでしょ?ニコ」
🖤「え…。」
💚「返事はまた今度でもいい?もう暗いし。」
🖤「あ、はい…。」
💚「僕、こっちだから。」
💚「また明日。」
🖤「はい。」
こういう時ってどうするのが正解なんだろう。
今のであってた?
よく分からない。
でも、不思議と嫌ではなかった。
【阿部家】
💚「ただいま…。」
💚母「…今までどこにいたの?」
💚「友達と勉強してたの。」
パンッ
💚「…いっ。」
その瞬間、僕は平手打ちされた。
お母さんに。
💚母「今テスト週間ってわかってるよね。」
💚母「これでテストの点が低かったら許さないから。」
💚母「付き合う友達を考えなさい。」
友達も自由に決められない。
💚「…っ。それは、」
💚母「私はあなたの事を思って言ってるの。期待してるから。」
💚「…っ。」
『あなたの事を思って』
『期待してるから』
そんなひとつひとつの言葉が僕に呪いのようにのしかかる。
💚母「ね、亮平?」
💚「…はい。ごめんなさい。」
僕はお母さんの操り人形なの?
お母さんの『理想の子供』でないといけないの?
何が正解なのかわからない。
自分がどうしたいかもわからない。
…でも、この生活がしんどいのは確か。
誰か僕をこの呪いから解放して。
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