テラーノベル
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朝、目が覚めた瞬間――
体がなんだか火照って、変な感じがする。
元貴『昨日の、チョコのせい……?』
ベッドから立ち上がろうとするたびに、
微妙な違和感がずっと残っていて、
落ち着かない。
キッチンに行けば、
母が心配そうに覗き込んでくる。
母『元貴、大丈夫?顔赤いけど、
熱あるんじゃないの?』
元貴『…うん、大丈夫、
でも、ちょっと、寝不足かも…』
誤魔化してみても、母も父も、
妹の綾華まで『絶対無理してる顔!』と
追及モード。
玄関を出るときも、
『何かあったらすぐ連絡してね!』
みんなに見送られて、
なんだか普段より肌が敏感で、
制服だってどこか着心地が悪い気がする。
やっぱり昨日のチョコのせいかな…
涼ちゃん、ほんとに妙なもの
入れたりしてないよな…
元貴『は…ぁっ、…っ、///』
教室に着いて椅子に座っても、
その感覚は消えない。
落ち着きなく指をいじったり、深呼吸したり。
不自然なくらい挙動不審な自分。
そこに、ドアがガラリと開いて、
若井が入ってきた。
滉斗『おーい、元貴、おはよう!
…なんだ、その顔、朝から色っぽいね、?』
わざと言葉を強調して揶揄ってくる。
元貴『な、なんでもないって……!////』
さらに声のトーンを落として
『熱が残ってるだけ…』と呟くと、
若井は俺の机の横に腰掛けて、
小声で悪戯っぽく囁いてくる。
滉斗『ねぇ、昨日の夜のキス、
めちゃくちゃ恥ずかしかった?
それとも、ドキドキしてた?
…顔火照ってる、ほら、なんか隠してない?』
元貴『んっ…や、だ、、今は…////』
机の下でさりげなく手が触れる。
やめて、今は、やだ…
どんどん体中が敏感になっていく気がして、
ごまかすのが精一杯。
けれど、若井がいつもより近すぎて、
ふざけた顔でニヤニヤ覗き込んでくるから、
『…今日は、揶揄わないでよ、』と
弱々しく言うことしかできなかった。
『やっぱ、色っぽいね、興奮する』と、
冗談めかして言う若井。
元貴『…っ、や、だ…
なんかっ…おかしい、///』
滉斗『めっちゃ可愛いよ』
心配と恥ずかしさで胸をいっぱいにしながら、
もう、ほんとに勘弁して…
そんなことを心の中で呟く朝だった。
コメント
2件
えっと、可愛いくて尊いしか言えないぐらい最高過ぎますね!!!!!!!!