コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
その日の夜、、
ゾム結局来んかったな
そう言えば何でゾムから懐かしいような安心するような感じがする、、
まぁ他人のことをいくら考えたって真実は本人しか知らないだから考えたって脳の幅取るだけや。
もっと楽観的に考えよう、、。
(夢)
、、、 耳にやさしい水の音。
目を開けると、夕暮れの川辺。
草むらをかき分けて、小さな背中が笑って走っていく。
「ほら、はよ来いやー!」
声が聞こえる。
でも、その顔はなぜかぼやけていて、はっきり見えへん。
幼いロボロも笑って、後を追いかけて走る。
手には木の棒。向こうの子は、それを剣に見立て て戦いごっこしてるらしい。
「うわぁ〜っ、負けるかー!」
笑い声が響く。
楽しそうで、安心してて、胸の奥がぽかぽかする。
けど──ロボロは、走りながらふと立ち止まる。
(……誰?)
一緒におるこの子が、誰なのか分からへん。
でも、心の奥で確かに感じてる。
(この人、めっちゃ大事な人や)
言葉にはできへんけど、その人とおると、安心して、笑えて、あったかい気持ちになれる。
夕焼けが強くなってきて、空がオレンジ色に染まっていく。
その中で、相手の顔がだんだん見えなくなって──
――ガバッ。
ロボロは、汗をかいて目を覚ました。
「……夢、か」
まだ夜明け前。部屋は静かやのに、胸だけがドクドクうるさかった。
手を見た。夢の中で誰かと繋ごうとしてた、その手。
……あの子、誰やってん
何度思い出そうとしても、顔がぼやけたまま。
でもその人の笑い声と、安心感だけが、妙にはっきり残ってる。
ロボロは、そっとベッドの中で呟いた。
「……会いたい、気ぃするな」