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第3話「放課後デート…!?」
ホームルーム後。
りんは教室から飛び出すと、廊下にいたみなとの前で急停止した。
りん「藤宮みなとくん!!放課後!!一緒に帰りませんかっ!」
颯「またアポ速ぇ」
なお「この勢い、もはや尊敬する」
みなと「一緒に帰る、って…駅まで?」
りん「はいっ!駅まででも!家まででも!学校の裏山でも!」
みなと「裏山はやめよっか」
放課後、二人は並んで歩くことに。
りんはペースが速すぎて、みなとは少し小走り。
みなと「そんな急がなくても…」
りん「だって、早く話したいから!」
その笑顔に、みなとはちょっと目をそらす。
会話は止まらない。
りん「好きな食べ物は!?好きな色は!?犬派!?猫派!?朝ご飯食べてる!?」
みなと「質問の量…!」
颯(遠くから尾行)
なお(同じく尾行)
颯「りん、爆走しすぎ」
なお「でも…楽しそうだね」
そして駅前。
モブ女子がみなとに声をかける。
「藤宮くん!明日の図書係どうする?」
りんは見てしまった。
その女子たちの、
自然に近づく様子。
りん(あぁ…みなとくんって…モテるんだ)
胸がざわついた。
口がつい、走る。
りん「わ、私!もっと魅力出しますから!!」
みなと「え?」
りん「だから…見ててください!!」
走って去るりん。
なお「また走った」
颯「陸上部でもないのに」
みなとだけが、静かに見送った。
その日、りんは初めて、
「負けたくない」と思った。
恋はますます加速する。