テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
登場人物
恋歌
吹連
「ねぇ」
いきなり吹連から声を掛けられた
『どうしたの?』
「恋歌、って名前素敵だなって」
…どうしてそうなった
「名前の由来…教えて欲しくて」
本当にこの一時間で何があった
前の授業なに
…国語?
え、にしてもなんでその考えに?
「名前の由来をさ、考える時間が合って」
「私は両親が音楽好きだから、」
「じゃあ、恋歌は何だろうなって」
…そう言う思考にたどり着くとこは嫌いじゃないよ
色々飛ばして聞いてきたけど…
『名前かぁ…』
でも、改めて聞かれると
『両親が歌が好きだから…かな?』
小さい頃から歌われてたし
自分も歌うことが好きだった
恋は…
『母親が恋愛好きだったから…だったかな』
いつもそう言われてた
し、実際にそうなんだろうと信じてた
「そうなんだ…」
吹連がなんか考え始めちゃった
「いや、恋歌のお母さんに聞いたのね?この話」
まって…?
いつの間に話してたの?
「恋歌の恋は…」
「幸せになって欲しいから」
…え、な…にそれ…
「恋に振り回されず、でも楽しんで欲しい」
「そう願ったらしいよ」
「ほら…今日さ」
「恋歌の誕生日でしょ?」
「18歳」
「ほら、手紙と…キーホルダー」
「ずっと準備してたんだよ」
「恋歌のご両親は」
「私が恋歌の名前の由来を知ってるのも」
「話してくれたから」
「あ、なんで準備されてるんだろう?って?」
「…余命があったんだよ」
え…
「だから、私に託されてた 」
よ…めい…?
でも…居なくなったのは…
ずっと親に聞けなかった
そのまま他界してしまった
その前日
喧嘩をした。
謎のプライドが邪魔をして
#シリアス
天ヶ瀬趙世
2,743
召死 メアリ
19
羽海汐遠
14,934
次の日
両親が事故に遭った
最後の会話を後悔した
なんで喧嘩したんだろうって
そんな時
心の支えになったのが
吹連だった
ずっと励ましてくれて
自分の両親とも仲が良かった
あぁ…
もっと早く
知りたかったなぁ…ポロ
コメント
1件
ああ、この第4話、すごく切なかったです……。吹連が「恋歌の『恋』は幸せになってほしいから」って母の言葉を伝えるシーン、胸がぎゅっとなりました。ずっと聞けなかった名前の由来を、もういない両親がちゃんと残してくれていた——しかも吹連がその橋渡しをしてくれたんですね。あのキーホルダーと手紙、きっと恋歌にとって宝物になる。18歳の誕生日に届く愛情、本当に温かかったです。