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薄暗い路地で半ば15歳ぐらいの少年がうずくまっていた。

少年はやけにボロボロな服装で、所々に青痣があった。

腹を抑えながら、ネオンの光が色鮮やかに広がる路地の隙間の世界を怨めしそうに見つめる。

少年はゆっくりと立ち上がり、壁に手をつけながらも歩んだ。

少年を見つめる人々はまるでゴミでも見るような目で嫌そうに見る。

自撮りをしているトー横キッズたちでさえ、その少年をスマホに写さぬよう、離れていった。

少年の目に黒ばかりの服を着た少女が映る。

その少女はやけにフリルがついた服を着て、目を虫の様に大きくメイクをしていた。

少年はその少女から目を背け、二組の男女をその目に捉えた。

一組の女は若く女子高生ぐらいで、男は50代くらいの中年男性。女は随分と饒舌だった。

もう一組はホストの様にラメの入った服を着て髪をワックスで固めた男性とホスト狂いだろうか?男性の腕に恋人の様に腕を回し、男性を見つめる女性。

少年はその男女に吐き気をもよおしながら、ネオンの光一色の街を歩いた。

道端で嗚咽する女性、暗い顔をしたサラリーマン、そして、少年に向かってくる酒を片手に持った男性。

少年は男性をはっきりと目に捉え、手に力を込めた。

男性は少年の肩を掴むと路地へ引き込み、怒声を浴びせた。

少年はやがて男性に殴られながらも目だけは男性を見つめる。

少年は地に倒れ、嘔吐する。

くどい塩のような味が込み上げ、そのブツを吐き出す。びちゃびちゃと音を立てて広がるそれは見たくもないものだった。

男性は満足したように酒を飲み干し、少年に背を向ける。

少年は路地にあった大きな石を持ち、男性に向かって投げた。

男性は悲鳴をあげ、同時に少年に振り向いて怒鳴る。

少年はただ軽蔑する様な瞳で男性を見て、他にあった石を投げ続けた。

男性は身を屈め、静止の声と悲鳴を挙げる。

少年は男性に近づき、悲鳴を挙げる男性の頭を掴みながら何度も何度もコンクリートの壁にぶつけ続けた。

男性の頭蓋骨が割れる感触が少年の手に響くと、少年は男性の頭を離し、糸が切れた様に崩れた男性を見た。

少年は男性に路地へ連れこまれた場所から踵をめぐらし、ネオンの光る世界へ消えていった。


冷たくなり、苦味の増した珈琲を啜る。

俺はディスクに溜まった書類に目を通しながらスマホに届いたニュースを見た。

そのニュースには、

『歌舞伎街 転落死した男性』

そう、表示されていた。

転落死で死ぬなんて、馬鹿な奴もいたもんだな。

もう一度啜った珈琲は、苦味は勿論、何処か寒気を感じた。

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コメント

13

ユーザー

ええ感じにリア友褒められてるw ロアや、明後日の正午にマイクラ鯖来てな〜

ユーザー

え?小説書くのうますぎる!

ユーザー

え?僕より凄っえ?尊敬するまじでマイリスト入れるわ〜(タメ口すみませんbykuu)

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