テラーノベル
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深澤は悩んでいた。岩本が遠い存在に思えて。なぜ、そう思ったか分からない。いつも、そばにいたのに、いつのまにか2歩も3歩も先を歩き手を伸ばしても届かない。岩本の背中を追いかけている夢を見る。隣りに並びたいのに、深澤を置いて先を行く。名前を呼んでも振り返らない。あれは誰だ?と思う。
夢だ、と思いながらも、最近はあまり岩本と上手く話が出来ない。
佐久間ー深澤、怖い顔してどうした?
深澤ー何でもない。
佐久間ーあっ、そういえば昨日、買い物してたら、照を見かけた。
深澤ーふ〜ん。
佐久間ー女の人と一緒だった。
深澤ー…。
佐久間ーお前たち、上手くいってる?
深澤ー…ん。
聞いていたのは目黒。渡辺の元に向かう。佐久間の話をしたが、やっぱりという顔をする。
目黒ー知ってたの?
渡辺ー違う、最近、ふっかが照に遠慮している気がする。
目黒ー岩本くんに聞いてみる?
渡辺ー照は何も知らないと思う。
目黒ーじゃあ、ふっかさんの気持ちの問題?
渡辺ー何か勝手に思い込みしてるんだろ。
目黒ー岩本くんに確認してみる。
案の定、岩本には何があったか、さっぱり分からないらしい。
急に、遠慮がちに話をするか、遠くから見てたりとかするらしい。
目黒ー岩本くんは分からないって。
渡辺ーだろうな。ふっか自身もあまり分かってないんじゃないか?
目黒ー聞いてみる?
渡辺ー放っておけない?
目黒ーふっかさん、寂しそうな顔するんだ。
渡辺ー家に呼べ。
目黒たちの家。
目黒ーふっかさん、このごろ、寂しそうな顔してる。
深澤ー…。
渡辺ー自分でもはっきり分かってないんだろ。
深澤ー照は、俺といて、幸せなんだろうか。
渡辺ー今更何言ってんだ?
深澤ー夢を見たんだ。
夢の内容を話す。深澤は、岩本が遠く感じると。
置いて行かれた気分がずっと続いている。目黒と渡辺は、それこそ夢だろうと思う。
渡辺ー照に言ったか?
深澤ーん〜ん。
目黒ーふっかさん今、寂しいでしょ?
深澤ーそうなのかな。
渡辺ー照がお前を置いて行くわけないだろ。
目黒ーふっかさん、ちょっと不安になった?
渡辺ー何に?
目黒ー最近、岩本くん忙しいから、ちょっと会う時間がないんでしょ?
深澤ー確かに会ってない。
目黒ー岩本くんも、ふっかさんを1人にしてるって気にしてる。
渡辺ー会ってこい。
深澤ーでも、迷惑かなと。
渡辺ー何年一緒にいる?今までそんなことなかっただろ。
深澤ーまだ、そんなに一緒じゃない。翔太はめめが忙しくて寂しいことないの?
目黒ー翔太くんは寂しいって言うよ。
渡辺ー言うなばか。
目黒ー見てたら分かる。だから、早上がりの日なんかは、2人とも引っ付いて離れないし。
渡辺ーばか、ばか。
深澤ーへぇ、翔太がねぇ。
目黒ーちゃんと寂しかったら言わないと。
深澤ー照が忙しくても?
渡辺ーちゃんと時間作ってくれるはずだから。
目黒たちの家から帰り、タクシーで岩本の家に行く。
タクシーの中から電話したら、待ってると言う。
岩本の家。
深澤ーごめんな、忙しいだろ?
岩本ー辰哉と会う時間は作る。
深澤ー…。
岩本ー言って?
深澤ーん〜ん。
岩本ー大丈夫だから。
深澤ー…1人置いて行かれたみたいで寂しかった。
岩本ー辰哉が会いに来ないから、俺も寂しかった。なんか、避けてるみたいだったし。
深澤ー嫌な夢を見たんだ。
岩本ー夢だろう?
深澤ーそうだな、夢だ。
岩本ー今、寂しいか?
深澤ーいや?照に会えて嬉しい。
岩本ーおいで。
深澤を抱きしめると、ほぅと、ため息が岩本の胸に消える。
抱き合っていると、身体が熱くなってくる。
深澤は、愛してほしいけど、それより話がしたかった。いっぱい話すことがある。いっぱい聞きたいこともある。
岩本ーいいの?
深澤ー話したい気分なんだ。
岩本ー何でもいいぞ。
深澤ードラマの話やミュージカルの話が聞きたい。
コーヒーを飲みながら、岩本は猿飛佐助の話やミュージカルの話をあれこれ話す。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
深澤は心が満たされていくのが分かる、もっと早くこうすれば良かった。
深澤ーどっちも楽しみ。
岩本ー観るか?
深澤ーもちろん。
岩本ーやっぱり辰哉は可愛い。
深澤ーおっさんな。
岩本ーでも、可愛いから。
深澤ー今日は帰る。
岩本ー次は、話だけで帰らせないから。
深澤ーんっ。
練習日。
目黒ーふっかさん、いい顔してる。
渡辺ー話だけして、帰ったらしい。
目黒ーはぁ?
渡辺ーお前と違い、互いに満足しているみたいだ。
目黒ーらぶは?
渡辺ー知らない。
目黒ーふっかさん!
深澤ー何?
目黒ー岩本くんと会ったんだよね?
深澤ーん。
渡辺ー寂しかった分、いっぱい話したんだよな?
深澤ーん、楽しかった。
目黒ーそれだけ?らぶは?
深澤ーまた、次の機会があれば。
目黒ー信じられない。
渡辺ーお前と違うんだ。
目黒ー岩本くんに聞いてこよう。
佐久間たちと話してる岩本のそばに行き耳元で聞く。
話の輪から抜けて目黒に、笑いながら何か言ってる。
深澤と渡辺は呆れた顔で目黒を見ていた。
深澤ーめめはあんな人?
渡辺ー寂しさを埋める手段があれしか思いつかないんだ。
深澤ー翔太はそれでいいのか?
渡辺ー目黒が離さない。
深澤ー身体が熱くなってきたけど、話してるうちに収まって、いいやって思ったんだ。
渡辺ーいいじゃないか。必ずしなきゃいけないわけじゃないし。
深澤ーめめは…。
渡辺ー若いから。
深澤ーあんなに大人っぽく見えるのに。
渡辺ーふふふ。
深澤は心が穏やかになり、岩本を近くに感じることが出来る。
目黒には分からなかったみたいだが、渡辺には分かる。熱い夜を過ごしたこと。深澤のうなじに薄いピンクの痕がある。目黒が戻ってきた。
渡辺は深澤を見てうなじを触る。
目黒が見て、笑う。
岩本は何も言わずにいたが、深澤でバレた。渡辺がそんなところまで関わるなと言う。
目黒はすみませんと深澤に言う。
深澤ーめめ、何?
目黒ー気がつかなかった。
深澤ーだから、何?
渡辺ーうなじにピンクの花咲いてる。
深澤ー照?ばかやろう。
目黒ー心配するけど踏み込みすぎた。
深澤ーいや、いいんだ。
渡辺ー照に文句でも言ってこい。
深澤ー当たり前だ。
岩本に向かって走っていく深澤。
笑ってる岩本。見ている目黒と渡辺。平和である。
コメント
8件
ふっかさんは優しいから、気を使っちゃったんだね😅 でも、めめの行動には笑っちゃった🤣🤣
senさんのお話は、夫婦の日常✨熱と頭痛と日常と✨の💜💙が可愛らしすぎて(フルフル)
イワフカは、平和が1番似合う🥰🥰🥰