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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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あんしょん📺ד֝ժ՝₹゙փᤊ‎🤍💜‪



凪玲のドッキリ番組に出演したパロ?です!約2日で完成させたものなので後々手直しさせて頂こうかと思っていますのですが、神経を研ぎ澄ましながら書いたので良ければ最後まで読んでいってください!


○凪玲

○成人済

○同性婚が認められた世界線

○W杯優勝後

○ドッキリ番組

○サッカーやってる風味はでているがやってません。

○捏造、キャラ崩壊、口調迷子注意⚠️

○潔視点




それでも良ければどうぞ!⬇











+_______________________________________+












ブルーロックメンバーが無事W杯で優勝した数年後、俺たちブルーロックメンバーはそれぞれ別々の道に進んでいた。1人はサッカーを続け、1人は一般会社員として生活し、また1人はモデル、会社を立ち上げるなどなど皆様々なことをしている俺たちだが、今回俺潔 世一は主に世間的に謎の多きブルーロックから出てきたメンバーがよく参加する、ドッキリ番組の司会を相棒の蜂楽と担当することになっていた。勿論ブルーロックから出てサッカーを続けているやつ、会社員をしているやつ、ジムトレーナーをしているやつと、サッカーをしているやつに限らずブルーロックメンバーは毎回参加することになっている。

その中で俺がマシだろうということで司会をやれと絵心に言われ任さ脅され、長年の相棒である蜂楽と共にこのドッキリ番組の司会を仕方なく務めているのだ。


「皆さんこんばんは!ブルーロックドッキリコンテストの司会を務めさせていただく、日本代表潔世一と!」

「同じく日本代表、潔の相棒の蜂楽 廻だよん」

「「本日はよろしくお願いします!」」

今日も今日とて会場は俺たちの紹介により拍手に包まれて、いつも通りの何気ない番組が始まっていく。本日のメンバーの紹介と言っていつもいる芸能人の5人を軽く紹介し、お待ちかねのブルーロックメンバーゲストを紹介する流れになり俺は内心冷や汗ダラダラだし、なんならタマヒュンしている。そのくらい今回のゲストは恐ろしいメンバーなのだ。

そんな俺の気も知らず、相棒の蜂楽は意気揚々と「じゃあ俺たちの仲間のブルーロックメンバーを紹介するね!」などと言っている。やめろ…やめてくれ!そう願うが番組の都合上やめられないし止まらない。かっぱえびせんのような、中毒性もなくて幸せになれないやめられない止まらないがこの世にあっていいのだろうか…いや、よくない。良くないに決まっている!!だからお願いだ!早く終われ!!!そんな俺の願いも虚しくスタッフが効果音をつけてくれたのだろう、 ジャーン!!という効果音と共にブルーロックメンバーがスタジオに入ってくる。

「えっとね、今回のメンバーは俺の友達のちぎりんと凪っち!あとはオシャだよ!」

「あー…メンバーは初めに入ってきたやつらからブルーロック日本代表、千切豹馬選手。次に入ったのが同じく日本代表凪 誠士郎選手、次に同じく日本代表蟻生 十兵「ちょっと待て潔」」

案の定、フルネームを言う前に突っ込んでくる人がいたので通常通りに返事をする。そして目の前に飛び込むのはやはりこいつ。オシャの申し子、オシャ兼オシャ。蟻生だ…

「潔、お前今俺のフルネームを言おうとしただろ。それはノットオシャ…だっ!!!これからは下の名前はオシャ…と言ってくれ」

「あー…はいはい、ワカリマシター。」

いちいち動きがうるさくて突っ込むのも疲れてしまったのでフル無視して次の説明に入る。ここまでかなり話してきたが、物語的には序盤だしまだ1500字程度なので頑張ってください。

「ねぇねぇ潔、今回もドッキリ仕掛けてくんでしょ?」

「ん?まぁそうなるな、番組の趣旨的に…」

俺が続きを答えようとした瞬間、ゲスト席の方が何やら騒がしくなってきて皆が注目しているので、何事かと…まぁ最悪なのはわかっているのだがとりあえず状況把握のために観察を始める。すると蟻生が凪に何やら喧嘩をふっかけているようで、芸人さんたちがなだめてくれている様子だ。しかもブルーロックメンバーで凪ともオシャとも面識もあり、話せるはずの千切はそんなことなんかしてませんけど?という我関せずという態度で髪を弄りまくっている。こいつ…本当になんもしねぇ…と呆れながらもオシャたちの会話を聞いていく。

「おいお前ノットオシャだぞ。衣装が用意されていたはずなのに敢えてパーカーなど…はぁ…だが、それに引替え俺は最高にオ…シャ…⟡」

「はぁ?何言ってんのお前。玲王の相棒の俺がブサイクだって言いたいの?お前それ玲王を敵に回してんのと同じことだけどわかんねぇの?しかもこのパーカーは玲王が俺の誕生日にってくれた50万のパーカーなんですけど。お前こそご自慢のオシャセンサーぶっ壊れてんじゃない?」

凪がすかさず反論するとオシャはピクっと反応して、やや顔で不機嫌そうな雰囲気を漂わせながら凪のパーカーを値踏みするように見つめ出す。

「ムッ…50万か。……。確かによく見てみれば生地もきめ細かく繊維が美しい…それにオーダーメイドか?内側の素材がふわふわの素材で体温維持の機能も果たしている。だがふわふわで緩く見える一方で真っ黒のパーカーからはストイックさが垣間見える…御影玲王、オシャだ」

「うん、やっとわかったね?玲王は最高にオシャなの。そこんとこ絶対わかっといてよね」

凪は何故か自分の事のように大きく踏んぞりがえりながらオシャに告げるとオシャは、「了解した」と凪に答えて俺たちに方に向き直る。

「進行を止めてしまってすまない、ドッキリを続けてくれ」

「え…あ、あぁ…わかった。じゃあ今回は「今回はな、な、なんと!!ブルーロックメンバーの誰かに協力してもらってドッキリを仕掛けさせてもらったよ!!」」

横にいた蜂楽に説明しようとしていた内容を全て話され、俺は話すことがなくなり仕方なく存在を可能な限り消して蜂楽に進行を任せる。

「えーっとね、じゃあVTRがあるそうなので見てもらいましょう!じゃあお願いします♪」

蜂楽の指示でスタッフが事前に撮ったVTRの様子を映し出し、ドッキリが始まる。













「皆さんどうも…!こんばんは!ブルーロック元メンバー、御影コーポレーション現社長の御影玲王です。今回潔と蜂楽が視界を独占して番組を乗っ取ってるドッキリ番組に初参加させてもらいました!俺はW杯を優勝して直ぐに引退してしまったので、今のサッカーファンの人の中で選手としての俺を知ってる人は少ないと思いますが、どうぞお見知りおきを!」

玲王が長々と前置きを話していると、後ろから玲王をツンツンと続いてくる人物がやってきて玲王に声をかけた。

「玲王、前置き長い。尺尺」

「おっ、悪いな黒名。尺のことすっかり忘れてたわ笑でもこの撮影大体2時間から3時間くらいだからまぁ…尺的に10分くらいに縮めるし大丈夫だろ!」

玲王は笑いながら黒名の頭をくしゃくしゃと撫で回して、黒名に対して楽しそうに微笑む。対して黒名はきゅ…っと玲王の袖を掴み、あざと可愛く上目遣いで玲王を見上げる。その様子を見たからか知らないが、スタジオのどこからかベギッ!!!っと言う音が響いてバレない程度に音のした方を向くと、不思議なことに凪がスタジオの機材であったグリーンシートを支える鉄パイプを、見事にベコベコに折り曲げていたが突っ込むと俺のチャームポイントが犠牲になりそうな気がしたので、オロオロしているスタッフに凪のことは任せて引き続きVTRを視聴する。

「違う玲王、これ前置き込みのドッキリだから尺とる尺」

「…はぁ!? そんなことあるのかよ!うちの社員だったらクビにしてるぞ?!」

「玲王、この時間も尺」

「わかってるって!!てか黒名の紹介してねぇじゃん!」

「あ…えっと俺は元ブルーロックメンバー黒名蘭世。シャークシャーク」

黒名は相変わらずのサメのモノマネをして玲王と隣に佇む。玲王はこれも尺に入るのだと考えているのか、次に話始めようと既に口を開けていた。

「そんじゃ、自己紹介も済んだことだし今回俺たちがしかけていくドッキリの内容は、完全に俺の私情挟んじゃってもうしわけねぇけど、【俺の相棒、凪 誠士郎に俺の相棒は黒名蘭世になったと伝えたらどうなるか!】をやらせて頂きます!こうなった経緯なんだけど、俺の相棒の凪はあんまり感情を表に出してくれないし、俺と相棒で本当に楽しいのかわかんねぇから心配になっちゃったんだよ」

玲王はしゅん…とでかい体を縮こませてどんよりした雰囲気を作り出すが、隣にいた黒名はそんな玲王を慰めるように頭を撫でて話し出す。

「玲王的にはこれ一応視聴率取れる計算なんだよな?なら大丈夫、大丈夫。視聴者も番組も受け入れてくれる」

「ッ…!黒名ぁ!あ、でも番組は買収すれば余裕で企画変更できるし全然気にしてねぇよ?」

感動する雰囲気だったのに最後の一言で一気にぶち壊した玲王を撫でていた黒名の手が、ピシッと固まって玲王をじっ…と見つめて一言。

「……。玲王メタい」















「えぇっと皆さんどうも、またまた御影玲王です。まず手始めにイソスタを使って凪の反応を伺っていこうかなと思うので、黒名とツーショットを撮っていきます」

「玲王、ポーズ何する、何する?」

「んー…親密にだもんな。無難に2人でハート作ったのを2枚くらい撮って、その後に頬っぺたくっつけてとるか…」

玲王は顎に指を当て考えながら案を出すと、黒名はコクっと頷いて口を開く。

「わかった、じゃあ協力者として玲王のママ呼んだから撮ってもらおう。きてきて」

「え???」

黒名が呼んだ瞬間、ドガッッッ!!!!という勢いで玲王にダイナミックアタックをキメて玲王を押し倒す。

「ってて……お前なぁ…いくらなんでもはしゃぎすぎだって…」

玲王は地面に押し倒されて、走ってきて自身に飛び乗ってきたやつの下敷きになったので押し倒してきたヤツを叩いて立たせ、自分を引き上げるように指示を出し、相手もそれに気づき「立たせろ」と言わずとも2人で立ち上がる。

「ハハッ、だってギャラが良かったから出血大サービスしてやったんだよ。呼ばれて釣られて千切豹馬参上♡ってな」

「…。もしかしてかりんとう饅頭で釣られた?」

「大正解♡しかもイタリア製のシャンプー付きって言われたから速攻来たわ笑」

太陽のように輝かしく笑う千切に玲王は面白そうに笑ったが、ポタッ…と千切の髪からたれた水滴に気がつき水滴の話をしだす。

「てか髪濡れてね?もしかして風呂入ってた?」

「まぁな。でも今すぐ来たらシャンプーとリンスどっちもくれるって言われたら来るしかねぇだろ?」

千切がにんまりといやらしい笑みを見せて、玲王は呆れたような顔つきで黒名を一瞬チラリと見て千切に向き直り、持っていたハンカチをポケットからだして千切の髪を拭きだす。

「…。ホント現金だよなお前。それにイタリア製のシャンプーとリンスくらいだったら俺がいくらでもプレゼントしてやるっての。お前と國神には返しきれねぇ恩があるわけだし」

「いいんだって、それにお前プレゼントって言ってこの間の俺の誕生日に15万の櫛1つと50万のスパイクに、いつの間にか連絡先交換してた俺の姉ちゃんに10万のリップやってて、母さんにも父さんとのペア旅行券ハワイ行きのくれたし…誕生日じゃねぇ國神にも50万のスパイクあげてたろ…てかやりすぎだってマジで」

ほんといつの間に俺の姉ちゃんと母さんから連絡先交換できてたんだよ…と、千切は顔をほんのり赤く染めながら玲王に言うと玲王はあっさりと白状しだした。

「いや普通に年賀状送る時に千切の住所聞いたときに、せっかくなら千切が前欲しがってた日焼け止めゲットしたから、届けに行ったら千切のお姉さんが出てきてくれて…って流れだな」

「クッッッソ……、シンプルに友達に自分の姉ちゃんと連絡先交換されるのキツイんだけど…しかも母さんまで…」

「あ、お前のお父さんとも交換してるぞ?」

「なんでだよ!!!」

千切とのコントを数分していると痺れを切らした黒名が、クイクイと玲王の袖を引っ張ってそろそろ終わりにするようにと合図を出すと玲王も尺をとっていたことに気づいて、大慌てでドッキリの為の写真撮影を始める。

途中千切も撮りたいと言い出して3人で仲良く自撮りをキメながらも、着々と準備を始めていた。











「うっし!イソスタに投稿完了!千切、黒名。お前らも投稿できたか?」

玲王はニッコニコでイソスタに


reo_mikage


【写真】


俺の親友と相棒?相方!と記念の撮影!気合い入っちゃって本気のキメ顔しちゃった


というイケメンしか載せられないような自撮り画像を投稿し、次々にいいねの通知がピコンピコンと玲王のスマホからなり始めた。

「できたできた」

「どれどれ…」

黒名もできたようで玲王と千切が黒名のスマホをのぞき込む。


rannze_kurona


【写真】


相方の玲王と玲王のママの千切に久々に会えたから写真撮った、撮った。玲王が気合い入れて撮ったせいで両手に花で辛かった( ⩌ːːːːː⩌ )シャークシャーク𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🦈


なんて可愛い内容で思わずキュン…と胸を撃ち抜かれたがスタジオなのでひたすら耐えていたら今度は我儘お嬢こと、千切が終わったようで玲王と黒名に自慢げにスマホを見せていた。


hyouma_chigiri


【写真】


なんか俺の写り今日良すぎて最高。もしかしなくても俺の娘の玲王とその婿の黒名が一緒に写ってるからか?結婚祝いにイタリア製のシャンプーとリンスにかりんとう饅頭貰ったからには祝福せざるえないな。お幸せに❤︎


この投稿をみた玲王はプハッと吹き出して大笑いしだし、隣にいた黒名はブルブルと震えだし念仏を唱え始めるというカオス映像が数秒広がるが、直ぐに玲王のスマホからプルルルルという電話の呼出音が聞こえてきて、さっきまでハチャメチャな行動をしていた3人は玲王の電話の呼び出し人に期待をしながらスマホを覗き込むと、そこには待ってましたと言わんばかりのターゲットである凪の名前が表示されていた。

「っっし!!ついにきたな玲王!」

「釣られた、釣られた。」

「いやいや、投稿したの1分前だし多分別の用事だろうからあんま期待すんなって。まぁとりあえず出てみる」

玲王は2人に期待しないように釘をさして電話にでる。玲王はいつも通りに振舞っているが他のふたりはワクワクが止まらないという表情で、玲王の電話の内容がどんなものかと待ちきれない様子だ。そんなふたりを気にせず玲王はピッと直ぐに電話に出る。


「凪!お前から電話なんて珍しいな!スパイクがほしくなったのか?買ってやろうか?」

『もしもし玲王?今大丈夫だよね?あとスパイクはいらないよ 』

「ん?今か?今は千切と黒名と一緒にいるけど…」

玲王はスピーカーにして皆に聞こえるように電話の内容を筒抜けにし、千切たちの反応も伺いながら凪て話していると一瞬凪が玲王の答えにより、静かになるがすぐに返答が返ってくる。



『……。ねぇ帰ってきて』



「え!?な、なんでだよ!俺これから仕事で…」

『玲王のイソスタみた。』

「あ、見たのか?で、どうだったか?写り良かっただろ?今回は太陽の日差しも利用して、陰影がよく見えるように頑張ったんだぜ?」

『写りは相変わらず最高だと思う。玲王の良さが最大に引き出されててとっても良かった。それと光の当て方も上手かったと思うよ、素人から見ても綺麗だった 』

「マジ!?なら良かったわ!凪に褒められるとなんか嬉しいんだよなぁ。」

玲王は電話越しでも分かるくらいトーンをあげて、とても嬉しそうに凪に答える。その微笑ましさから玲王ママ(偽)の千切は思わずニッコリ。玲王の相棒(偽)の黒名も思わずつられてニッコニコ。なにかと玲王にぶん回されてきた2人だからこそ、玲王の現在の幸せそうな笑みにとても嬉しくなっているのだろう。VTR越しからでもその想いがひしひしと伝わってきて玲王の人脈作りのうまさが伝わってくる。そして、そんなほっこり空間をぶち壊すのは玲王の相棒(正)のコミュ障クサオとこの凪 誠士郎だ。

『そう?ありがと、でもそれより本題なんだけどあれなんなの。相方とか相棒って…あとお嬢に関しては婿とか娘とか意味わかんないし、結婚とか何あれ?意味わかんない』

普段の凪からはありえないほどの凄まじいメンヘラの嵐に、穏やかでゆるゆるな凪しか見てこなかった玲王にはダメージが大きかったのか、動揺を隠しきれずに凪の言葉に大きく驚いていた。

「え?え?な、凪…?どうしたんだ?」

『どうしたじゃないでしょ?何あれ意味わかんない。俺あの投稿見たせいですっごい不快な気分なんだけど。』

「えっと、ごめんな…?」

『謝るくらいだったら早く帰ってきてよ。玲王のお家で待ってるからさ。あ、今日ね、俺玲王のために頑張ってご飯作っとくから早く帰ってきて?ね?それで帰ったらいっぱい褒めて〜 』

玲王の動揺している雰囲気を感じとったのか、凪は器用にもいつものレオ用の凪に切り替えて甘え出す。だが、VTRに映る玲王はその凪の言葉に申し訳なさそうな表情を電話越しにも関わらずつくり言葉を連ねる。

「あぅ…ごめん凪…今日は帰れないんだ。」

『は?なんで?』

「だから仕事で…」

『やだ。帰ってきてよ、仕事相手って黒名と千切でしょ?アイツらなんてどうでもいいんだから帰って俺と一緒にご飯食べよ?』

凪が少し暴走してきてまたまた玲王も動揺し出して、無茶苦茶になってきたのだが凪と玲王に振り回されてきた黒名と千切(特に千切)は、特に止めもせずお互いのハムスターと黒猫の紹介をしあっている。こいつらとち狂ってやがる。

「いやでも仕事が…それに千切たちとの仕事終わったら一旦会社戻って会議出たり、社員の報告会にも参加しねぇとだし…」

『……。玲王の会社の会議俺が出とくから玲王は帰って』

「はぁ?!?!いくらなんでもそれは無理だ!会社の企業秘密もあるんだし、流石にお前には任せられない」

『何?玲王俺の事信用出来ないの?俺口硬いよ?』

「そうじゃねぇって。凪のことはもちろん信頼してるし、信用もしてる。けどこれに関しては絶対譲れねぇ 。会議に出たり報告会に出るのは、俺なりの俺の会社に対する誠意でもあるんだよ。普段テレビにでたり、モデルやったりで会社に対してちょっとしか関われない俺なりの態度なんだ。だから凪の気持ちだけ受け取っとくな、ありがとう」

『…わかった、玲王が何事にも真剣で一生懸命なのは昔からだったしもう邪魔しないよ。』

「凪ぃ…!」

凪が玲王の相変わらずの真面目っぷりに絆され、無事話はまとまったかと思えた時、凪がまた話を戻してきやがる。

『ただあの投稿は消して。凄いヤな気分になった。だからさっき投稿は消してほしい…ねぇいいでしょ?』

電話越しでも伝わるほどのぶりっ子を玲王に対して恥ずかしげもなく普通にやりぬく凪に、VTRを視聴していた俺は思わず嗚咽が出そうになるが本人がすぐ近くにいるので必死に耐えながら引き続きVTRを見守る。

「……」

『?   玲王?』

「やだ」

『え?』

「消さない 」

「ブッッ!!!」

玲王のふくれっ面を目にした千切は思わず吹き出してしまい、吹き出した唾が黒名の目ん玉に見事ヒットしたのか黒名が声も出さずに悶絶しだし、千切は地面を思いっきりぶっ叩きながらヒーヒー言っている。

『なんで?どうしたら消してくれる?俺、玲王の相棒でいたいのに早く消さないと玲王とニコイチ認定なくなっちゃう』

「え?ニコイチ??なんだそれ…?」

『あー…うん、まぁそれは置いといて。どうして消してくれないのか教えてくれる?俺玲王の相棒で相方でありたい。ね、教えて?』

「…。凪が」

『うん、俺が?』

「凪が俺と相棒だと世間の評判悪いし、俺が足引っ張ってたせいで一時期色々言われてたし、凪から相棒でいて良かったなんて言われたことなかったから…俺、凪にとって邪魔な人間なのかって思って『そんなことない!!!!』」

電話越しのはずなのにありえないくらいでかい声で否定の言葉を出してきたのは、いつも蚊の鳴くような声を出すことで有名な凪だった。いつもの様子とは真逆の相棒の様子に玲王は戸惑いを隠せないのだろう。え?え?と声が漏れているが、それを拾えるほどの余裕が凪にはなかったのだろう。彼は玲王の声を無視して話し出す。


『いい?俺は言葉にするの苦手だし、体で表現とかよくわかんないから1回しか言えないかもしれないからよく聞いて。俺は玲王のこと大好きだし、一緒にいて楽しい。相棒としても相方てしてもこの世の誰よりも愛してる。それに、色々言われてたときは俺も玲王のこと足引っ張ったような感じだったしおあいこじゃん。実際野次馬共は俺にも文句言ってたし』

「でも…」

『ねぇ玲王。玲王が俺の気持ち信じれないのは何となくわかってたけど、心のどこかで玲王なら言わなくたってわかってくれるし、心配いらないって思ってたけど撤回する。これからは玲王にちゃんと俺の気持ち伝えるし、玲王のこと第1に考える。だからお願い、消して』

凪の怒涛の嵐に硬直した玲王は、数秒経ったあとハッとして口を開く。

「わ、わかった…消す、今すぐ消す。けどさ、帰ったらまた言ってくれないか…?俺が相棒でよかったって…」

『いいよ、何回だっていってあげる。なんなら今言ってあげる』

「え?」


玲王が驚きの声を上げた瞬間、凪はいつの間にか玲王の真後ろに立っていて、玲王を真正面に向き直してぎゅぅっ…と力強く抱き締める。

「えっ、ちょっ!?凪?!」

「電話ではやだったからきちゃった…ねぇレオ、俺レオのこと大好きだよ。この世の誰よりも大好き。心配にならないくらい俺の気持ち聞かせてあげる。ね、だから今日は俺と一緒にご飯食べて一緒に寝てこれからのことも、今までのこともいっぱい話そう。まだ俺たち話さなきゃならないことが沢山ある気がする。」

「……、気がすんじゃねぇよ。しなきゃなんねぇの。…やっぱ、俺もお前も言葉が足りなかったのかもな」

「うん。でもこれからは足りないことがないくらいいっぱい伝える。溢れでて抑えきれないくらい伝えてあげるよ」

「…!おう!待ってる!!!」

玲王が笑顔で更にぎゅっと凪を抱きしめると、凪は固まってギクシャクしながら玲王を見つめどもりながらも何かを伝えようとする。

「あっ、ちょっと待って…玲王抱きしめすぎ…あ、やべ……。あぁ…あちゃぁ…ごめん、玲王。俺勃っt」

ここで何やら顔を真っ赤にしたふたりが抱擁を続ける中、視界の端でうずくまる黒名と、相変わらず母親ズラしてハンカチで目薬を指して作った人口涙を拭う千切をあとにVTRは終了する。












「えっと……。何がドッキリだった…?」

思わずスタジオで呟いた俺の言葉に反応したのは母親ズラしていた千切だった。






「こいつらカップル気取ってるけど、実はこのVTR撮ってる時には既に2人は結婚してましたってドッキリ…ってあ…バラしちった、凪すまん❤︎」



「んぇ?別にいいよ、玲王もバラしていいって言ってたし。近々正式に発表するからそんな変わんないでしょ」








「「「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」」」」」」」








この後のスタジオがカオスに包まれたのはきっと、言うまでもないのだろう…






あとがき.*・゚ .゚・*.


皆さんごめんなさい💦🙏25日までに完成させるつもりだったんですけど、さすがに3日で作るのは無理でした…数分オーバーしてしまったのですが、どうか見逃してください!!!そして遅れましたがメリークリスマス!!🎄🎅🎁




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