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1章 冒険家と魔法戦士
3 「失われた相棒」
目黒は箒に乗って魔法使い育成学校の天井へ向かう。
空は青空と白い雲が広がっており夏の蒸し暑い風が吹いている。
目黒は箒に乗りながらある人物を思い浮かべていた、同じ一流の魔法戦士だった相棒。
一緒に魔法使いの世界と地上の危機を救った。
なのに相棒は今、闇戦士となり俺と対立としている。
「懐かしい…..」
魔法使い育成学校の天井から見れる絶景はとても美しい。
この世界は魔法使い育成学校以外の建物がないため周りは大地、川、森、空が溢れている自然しかない。
だけどこの自然が俺の悲しみを癒してくれる。
天井に行ける者は一流の魔法戦士と一流の魔法使いのみ。
「フッ…..」
俺は息の整え自身の固有魔法を発動する。
固有魔法を発動させた俺は足から頭まで透明化していく。
今日は良い感じに固有魔法が動いてくれている。
固有魔法、それは本人の体質から生み出される゛得意魔法”のことだ。
これは訓練や勉強で身に着けるものではなく自然と自分の体質から生み出せるもの。
自然もあって固有魔法は簡単に出せるものではなく短くて1週間長ければ1ヶ月もかかる。
俺の固有魔法は透明化できる、感覚、痛覚など感じることできず技など全く当たらない。
ちなみに俺に触れている相手にも固有魔法が発動すれば一緒に透明化ができる。
「元気かな…..」
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