恥ずかしそうに歩くさゆり。
そんなこと気にせず前を歩く母と店員。
少しの移動がとてつもなく長く感じる。
店員(こちらです)
案内された場所にはたくさんのおむつカバーはもちろん、おしりふきや備品が売られてあった。
店員(お嬢様でしたらこれなんかどうでしょう?)
差し出されたおむつカバーはシンプルなデザインで幼児とゆうより、大人用とゆうような感じのものだった。
しかしそれを目にした途端、急に恥ずかしさが込み上げてきてしまった。
(やだっ)
思わず口に出してしまったさゆり。
(何が嫌なの!自分が使うものでしょ!)
怒られるさゆり。
店員は、よくあること、とゆうような感じでさゆりの体に合わせてみていた。
(これか、これになりますね。)
(こちらは…こっちは…)
母におむつカバーの説明をしている。
(どれにするの?好きなの買ってあげるから早く選んで!)
好きなのと言われてもおむつカバーを買われることはさゆりにとって屈辱でしかない。
恥ずかしさから早くこの場から離れたいさゆり。
商品から目を逸らしながら、
(コレ……)
適当に手に取り母に渡す。
母(あらそれがいいの?可愛いのにしたいのね)
可愛いのにしたいわけではなく早くこの空間から離れたいだけなのだ。
(いいわ、じゃああとこれとこれも頂こうかしら)
店員にそれを渡して行く先は、さっき紙おむつをあてられたベッドの上だった。
店員(お母様、先にお嬢さんの紙おむつあてなおしてあげてください)
(このままおむつカバーしちゃうと隙間から漏れの原因になりますので)
母は、(なるほど)と言わんばかりに紙おむつのテープを外しあてなおす。
それからさゆりのお尻を持ち上げおむつカバーをあてていく。
さゆりの股間を守ったソレは、全面に横線のストライプ柄で、アニメや動物などがなかったのが救いだった。
しかしいい歳をした大人がオムツとおむつカバーをあてられてしまう屈辱ははかりしれなち。
紙おむつとおむつカバーをあてられたさゆり。
あたりまえかのように母親にスカートを履かせてもらうことになる。
しかも、ベッドに仰向けになったまま履かせてもらったスカートは小学生向けのサイズであったため、オムツを着用してつかうことは考えていられないので少しだけ丈が短く、ギリギリおむつカバーが隠れる長さだった。
ベットから降りる。
紙おむつで覆われたさゆりの股間は不自然に膨らんでいて、オムツをしています、と公言しているようにも感じられた。
ただ保育園で当てられたものよりは薄くなったようだったのでさゆりの緊張感も少し和らいでいた。
店員(他になにかお探しのものはありますか?ほかのドラッグストアにないものもそろえていますのでごらんください)
母(今日は布おむつ買いに来ただけだったんですけど…)
(せっかくだから見せてもらおうかしら)
(オムツでも大丈夫な普段着とかってありますか?)
(こうゆうのってドラッグストアにも赤ちゃん店にもなくて)
オムツとゆう言葉を連呼され恥ずかしくてたまらない。
店員(ですよね、若い女性のオムツ用品って置いてあるお店少ないですよね)
(ご案内します)
店内に戻る3人。
案内されたその場所は、レディースのお見せっぽく展示されていたものの、よく見ればロンパースや吸水パンツなども置いてあるスペースだった。
(あ!)
思わず声を出してしまうさゆり。
店員(たくさんあるでしょ、日本中さがしてもここまで揃ってるところってすくないとおもいますよ)
(オススメのものご案内させていただいてもいいですか?)
コメント
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早く続けが見たいです 待ってます