店員がすすめるものとは?
歩いていく3人。
オムツやおむつカバーの前をとおりすぎ、オススメのものの場所に着いたようだった。
その場所は、洋服が売られてあるところで様々な洋服が展示されていて、
(よかった…オムツじゃなかった……)
と、安心するさゆりだったが、
店員(これどうですか?スカートなんですけど、おむつカバーが一体になっているもので、お母さんに手伝ってもらわぬくてもお着替えが出来るようになっています)
それはおむつカバーとスカートが一体になっているのでパッと見ればおむつカバーだとは思えないようになっていた。
女性用のインナーパンツつきのスカートのような感じで、さゆりも持ってあるようなものだった。
母(自分でお着替え出来るのはいいですね)
(オムツの交換はどうすれば?)
店長(交換は、股の部分にボタンがついていますので、おもらしの確認ができます)
(これでしたらお出かけもしやすいかと思います)
(なるほど!)
と納得したような母と腑に落ちないさゆり。
店員(お嬢様でしたらサイズもこれになります)
(試着はできないんですが、交換が楽とゆうことで密かに売れてますね)
(なんかやだな…)
普通のインナーパンツ付きのスカートのようなそれは、恥ずかしさは半減したが、おむつカバーが一体とゆうのがさゆりには引っかかるところでもあった。
店員(実は3点以上衣類をお買い上げの方に3割引させていただいてるので他のものもご覧下さい)
(ありがとうございます)
店員にお礼を言い、そのスペースで商品を見ていく2人。
オムツ交換をしてから既に1時間近くか過ぎている。
(あ、おしっこしたいかも)
小さかった尿意が少し大きくなっていた、
(いつも我慢しちゃうから早めにおトイレ行っとこうかな)
(ママ、おしっ…)
とその時
(○○さん!?)
周りにはさゆりたちしかいないので、声の方に目を向ける。
(あー!〇△さん、こんばんは)
(こんな所で出会うなんて。なにかお買い物?)
その人はさゆりもよく知っている人で
(さゆりちゃんもお久しぶりね、2人で買い物?)
母(この子のオムツなのよ!)
当たり前のように言ってしまう母。
〇△(さゆりちゃん保育園の先生じゃなかったっけ?)
(保育士さんってトイレいけないくらい忙しいの?)
さゆりの方に視線を移して言う、
母(違うのよ、最近毎日おもらししちゃって困ってるの)
(仕方ないからオムツさせてるんです)
〇△(あら、そうだったの)
(うちの子今年から1年生だけと保育園の前にオムツ卒業してたわよ)
笑顔でさゆりの方を見ながら話を続ける。
(紙おむつ?布おむつの方がオムツ離れ早いって言うわよ)
(最近の紙おむつはサラサラでおもらしした感覚が小さいから布おむつの方がいいんだって)
その間にも我慢していた尿意が少しづつ大きくなってくるのを感じた。
保育園の前にオムツ卒業だなんて…
体が自然とモジモジしてしまっている。
〇△(さゆりちゃん可愛いのにオムツ卒業出来てないなんてギャップね)
その後、世間話を始める2人、
それどころではなくなって早くトイレをすませたいさゆり。
母の世間話ほど長いものは無い。
時間が永遠に感じられてしまう。
(あ…ダメかも…………………)
我慢の限界がきたさゆりはオムツを濡らしはしめていた。
その間もおもらしに気づか話に夢中なふたり。
その隣で、オムツに漏らしてしまった恥ずかしさから、こっそり母のそばを離れようとする。
母(どこに行くの?)
こんな時の母の視野は広い。
気づかなくていい時に気づき、気づいて欲しくない時に気づいてくれない。
それは母だけではなかった。
コメント
2件
続き待ってます
とても面白かったです