テラーノベル
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事務所から連絡が入り、ノイズの拠点の場所が判明した。
クラネイスが冷静に報告する。
クラネイス「ノイズの拠点、場所が特定された。」
セカイ「行かねばならない。」
そして、みんなに向けて言う。
セカイ「準備をして、向かう準備をしろ。」
管理者側もその場に集まり、次の行動に向けて動き出す。
ユユの家
ユユは部屋を整理しながら、心の中で考えていた。
ユユ(*今日は家に帰れないな…。友達には…ちゃんと嘘をついておかないと。*)
ユユは携帯を取り出し、友達にメッセージを送る。
ユユ「今日、ちょっと泊まりに行くことになったから。」
それだけを伝えて、さっと部屋を出る。
ユユ「行ってきます…!」と心の中で呟きながら、ドアを閉めた。
ムノの家
ムノは朝食のテーブルで、両親に少しの間家を空けることを告げていた。
ムノ「友達の家に泊まってくるから、心配しないで。」
ムノの母「わかったわ、またね!」
ムノは元気よく言って、家を出る。
ムノ(*お泊りって言っても、ちょっとだけの話だよね。*)
イムの家
イムは宗教の施設で、仲間たちに少しの間離れることを告げた。
イム「ちょっとだけ、施設を離れてくるよ。」
仲間「大丈夫だよ、イムちゃん。」
宗教の仲間たちも温かく見送ってくれた。
イム(*みんなが応援してくれてるから、頑張らなきゃ。*)
音響駅で全員が集合。
改札を通った後、イムがふっと気づく。
イム「あれ?クルルたち、どこ?」
その時、ユユの後ろにふっと姿を現すクラネイス。
イム「…え?クラネイス、いつの間に?」
クラネイス「影のような存在だ、見えないようにしていた。」
その背後に、青色の髪の中学生くらいの少年がいることに気づく。
イム「…君は?」
ルカ「初めまして。」
少年は静かに言った。
ルカ「僕はルカ、イムの管理者だ。」
イムは驚きながら聞く。
イム「イムの管理者?でも、どうして君がここに?」
ルカはにっこりと微笑んで言う。
ルカ「影の存在だから、人影に入ることができるんだ。」
イム「え…それってすごい…!」
イムは目を見開いて驚く。
ユユも不思議そうに言った。
ユユ「でも、どうしてみんながここにいるの?」
クラネイスは静かに言う。
クラネイス「ルカに会わなければ、この場所には来れなかった。」
イムはその言葉を受けて、少し感慨深げに頷く。
ムノ「急げ!乗り遅れちゃう!」
ムノが焦った声で叫ぶ。
ユユ「そうだ、早くしないと…!」
ユユも急いでみんなに声をかける。
ユユ「急げ急げ!みんな!」
電車が到着する音が響く中で、全員は慌てて乗り込む。
クラネイスは冷静に、みんなを見渡しながら言う。
クラネイス「急ぐことはない、でも時間がない。」
セカイも無感情にうなずく。
セカイ「その通り。」
車内では、ユユとイム、クルルが一緒にお弁当を広げ、食事を楽しんでいる。
イム「これ、美味しい!」
イムが笑顔で言うと、クルルが得意げに言う。
クルル「うん、クルル特製だもん!」
ユユも微笑んで頷く。
ユユ「ありがとう、クルル!」
一方、クラネイス、セカイ、ムノ、ルカはトランプをして遊んでいる。
ムノがカードを配りながら、皆に説明する。
ムノ「これはババ抜きって言ってね、カードを引いていって最後にジョーカーを引いた人が負けだよ!」
ルカが首をかしげて言う。
ルカ「ジョーカー?どういうこと?」
ムノが笑いながら説明する。
ムノ「ジョーカーは特別なカードなんだよ!最後まで残っちゃうと負けってこと。」
セカイはただ無表情でカードを引いていた。
セカイ「……これは…面白いのか?」
ムノは笑いながら言った。
ムノ「うん!すごく面白いよ!」
やっと目的の駅に到着。
ユユは改札を通りながら、心の中で呟く。
ユユ(*僕はまだ…歌えないままだ…*)
その言葉は、誰にも届かない。
でも、その想いを胸に、ユユは一歩を踏み出す。
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