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「えぁっ!?結衣!これってどーゆー状況なのぉぉぉ!?」
《その話は後!!今はとにかく逃げなきゃ!!!》
施設内の非常灯が赤い光を灯し始める。赤い光がクルクルと回っている中、結衣は私の手を引いて走り出した。
「首めっちゃ痛いっていうか体中痛いんだけど私何されたん!?」
《後で全部言うわ!!詩季、どんな音でも良い。音頂戴っ!》
「っわかった!」
私は結衣から渡されたいつものカバンの中からハーモニカを取り出し、いつでも音を出せるようにする。
__ガシャンッ!!!
天井からドローンが数十機出てきた。
どれも私達を狙っているみたい。
《…共鳴・拡散。》
その声を合図に私はハーモニカを吹き鳴らした。その音に結衣の共鳴が重なり、廊下に多重反響が広がった。
ドローンのセンサーが錯乱し、一斉に壁に激突していく。
「え!?!?なにそれめちゃかっこよすぎじゃん!?」
《…こっち!出口はこっちのハズ…!》
ドアを開けた瞬間、そこに待ち構えていたのは…__
『ちょォ〜久しぶりじゃん?』
銀髪で赤い目、黒スーツを纏ったセクハラ野郎…GEM-07が居た。
『前より強くなってんの、期待してるぜェ〜___?』
GEM-07(セクハラ野郎)との戦いが、幕を開けた____。