・下手くそ
・誤字脱字有るかも🙇
・地雷さん今すぐ帰るんだッッ!!
・マナ闇落ち
緋八マナ「」
その他〈〉
〔緋八視点、数日前〕
思い出したくないっ、思い出したくないッッ
こんな記憶っ、消えれば良いのにっ!
「グすッ、ッなんッでっ、ッひグッ、ズビッ」
俺何言われたって、側に居たいほど皆の事が好きやったんやよッ?
なのにっ、なんでッ、なんでっ!!
昔から夜は嫌いだ。
暗いし怖いし、嫌な事を思い出すから、
「ッ嫌いやッ、っあいつッらなんてっ」
レイ〈あらら~、マナ…どした?〉
気づくと背後にレイがいた。
泣き声で別室で寝ていたレイを起こしてしまったみたいだ。住まわせて貰ってるのに申し訳ない、
「っ!ごめッ、起こしてしもうたなッ。っもうッ泣かないからッ」
レイ〈ねぇ、マナ忘れたい?ヒーローのこと、全部〉
これからずっと死ぬまでこの辛い記憶を思い出すなんて、…あまりにも耐えられない。楽しかった日々の事は忘れたくないが、あの日常もう戻って来ないなら、
「ッ忘れたいっ……、っ辛い記憶ッなんてッ全部ッ…何もかもッ忘れたいっ」
跪くようにレイに懇願する。レイは月明かりに照らされ神々しく輝いている。
レイ〈わかった、マナが…そう望むなら……〉
俺を優しくベッドに倒し、目の上に手を乗せた。
レイの手は暖かく、すぐに寝れた。
朝日がカーテンの隙間から差していて意識が戻って来る。
「ん、んん゛?っふわぁ~あ、う」
重たい瞼を開けると隣に裸のレイがいた。
そしてベッドの周りには散らかった衣服。
へ?なんでレイが俺の隣で…裸で寝てんの?
しかも俺も裸、いやパンツは履いてたわ
「………………ッえ?///」
考えたくないけど…もしかしてヤっちゃった?居候させてもらってるのに?!?
レイ〈んぅ?…あ、マナおはよぉ。どう、良く寝れた?〉
清々しいほどに可愛い笑顔、えぇマジで?ほんまにヤっちゃったの?レイと?!
「……お、おはよぉさん。ぐっすり寝れたわ、…所でどうゆう状況?」
レイ〈……んぇ?…あ、俺裸だ。…いや~、お恥ずかしい事に俺何故か寝てる間に脱いじゃったり脱がしちゃったりするらしいんだよねぇ〉
「わ、わぁ、ホンマに良かった。もしかして、俺レイを襲ったのかと……」
レイはきょとんとした顔をし、頭が追いついたのか暫くするときゃはと笑いはじめた。
レイ〈んははっ、きゃーマナのえっちー(棒)〉
「いや、棒読み過ぎるやろ笑」
レイは毎日ニュースを見ているのか、流れるようにテレビを付けた。他愛ない事や心が痛むような事件が次々に流れていく。
俺も朝ご飯を食べ始めた頃、あるニュースが流れてきた。そのヒーローとはMECHATU-Aというヒーローグループだった。
…初めて聞いたはずなのに知らないはずなのに、何処か知ってるような気がする。
思いだそうとしても霧が掛かるように忘れていて、何も思い出せない。
ニュース〈…~MECHATU-Aの緋八マナさんが行方不明になり、現在捜索をしているそうです〉
へー、同姓同名の人っているもんなんやな、
興味が沸きテレビに目を向けると、そこには俺がめちゃつえー?のヒーロー達と笑ってカメラにピースをした写真が写っていた。
「なんで、俺が?………ッあガッ!」
頭がっ割れるッみたいにっ痛いっ
なにッ?っ知らないッ記憶がっ流れ込んで来るっッ
こんな記憶ッ知らないっ、だれっ?だれなんッっ?
スタジオ?のような空間に俺を含め七人がソファや椅子なのどに座って、あと一人来るのを待っていた。
ウ??〈っみんなー!唐揚げ作って来たよー!!〉
ピンク髪の人が唐揚げ片手にこっちに手を振っている。姿ははっきり見えるのに顔だけモザイクがかけられていて誰か分からない。
?ト〈マジで?!行こうぜ!!〉
?ツ〈マナ君、行こ!〉
カ??〈緋八、はよ行かんと無くなるぞ✨!〉
オレンジ髪の人、黒い髪の人、白い髪の人がその場で勢い良く立ち上がりピンク髪の人の方へ向かって走り出した。
ただの唐揚げ如きで、なんでそんなに必死になるんや?
?ウ〈…何やってんだ、早く行くぞ〉
?べ〈ほら、マナも早く行きましょ?〉
灰色の髪の人と女と見違えるほど綺麗な薄紫髪の人がゆっくりと俺を追い越して行く。
ラ?〈マナ?〉
ピンク髪の人の所へと向かっていた前髪に黄緑のメッシュが入った黒髪の人が突然、こちらを振り向いた。
可愛らしい顔が心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
赤紫色で光の加減によって紺色や黄色にも見える目、笑うと猫のような形になる口、明るい声だけど優しい歌声。
💡〈マナ?大丈夫?〉
思い出した
なんで、忘れてたんだろ
なんで、忘れたいなんて言ったんだろ
宇宙一大切な仲間達なのに
レイ〈……ナっ!マナっ!大丈夫?!!〉
目を開けるとレイは涙目で俺を抱き抱えていた。いつもの飴の甘い匂いを嗅ぎ安心してきた。
「…レイ?」
レイ〈うん僕だよ…マナ大丈夫?〉
「だい..じょ..ぶ」
頭が痛いせいでもあるがそれよりも胸がとても苦しくてだろう、目から涙がぼろぼろと流れた。
レイ〈…もしかして、思い出しちゃった?〉
「ぉん゙。ズビっ…ちょっと、な」
そう言った途端、あの時ウェンが俺にした冷酷な視線を俺に放った。
レイ〈…そっか。なぁんだ失敗〉
「っへッ?、」
目の前からレイが消え、首に強い痛みを感じ意識を手放した。
【👻🔪視点】
取り敢えず、惚れ薬の解毒剤を調達する担当は俺。
ライはあの動画や監視カメラの映像を解析する担当。
星導は〇〇から好かれ出来るだけ情報や映像を搾り取る担当。
ということで誰が解毒剤やら薬系に詳しい人は誰か頭の中でぐるぐると散歩をしながら考えていた頃
👻🔪〈やっぱ薬とかだったら健屋先輩とかか?〉
と、一人そんなことをぶつぶつと呟いていたら、背後から付けられている気配がし振り返ってみるが誰も居ない。
歩き始めるとまた見られているような気配がする。
暫く、道を曲がったり細い道を通ってみてもやはり付けられ気配がある。
面倒くさくなってきたのでわざと隙を作ると、頭跳ね飛ばされると直感で分かるほどとてつもない殺気のこもった気配を感じ、しゃがむと頭のスレスレに鈍色に光る刀が走った。
?〈……チッ〉
👻🔪〈あっぶねッ、抜刀〉
もう一度の敵の追撃を自分の刀で受け、敵の顔を見る。
見たことがある黒い戦闘服を着た男の紺色のような髪が光に照らされ輝きながらふわりと揺れた。
☯〈あれ!ロウくん?!〉
元気な声が細い路上に響き渡る。少し耳がきーんとしたが今は文句を言ってはいられない。
👻🔪〈長尾先輩?!どうしてここに?〉
☯〈…いや迷子になったのもあるんだけど、妖魔の気配がしてね?〉
あー、ヒーローコスチュームに着替えっぱだった。それにさっき妖魔がいたから町に被害が出る前に倒してちょっとだけ返り血浴びたんだった。
👻🔪〈あ…いやこちらこそ、なんかすんません〉
そいや、いつも一緒にいる弦月先輩と甲斐田先輩はどうしたんだろ。あ、長尾先輩迷子って言ってたわ。俺のせいでもあるし送り届けるか、
☯〈かいだー!おげんー!〉
一旦えにから本社まで連れていき二人を探していると長尾先輩は弦月先輩と甲斐田先輩を見つけ、突然走り出し二人に抱き着いた。
🎻🛵〈わっ、景くん!どこ行ってたの?!〉
🌞〈おいっ長尾!心配してたんだぞ!〉
☯〈ごめんって~〉
ヴァルツの先輩達がわちゃわちゃとしているのを見ると犬が戯れているように見えてきて微笑ましい。
無事に長尾先輩を二人の元へ送り届けたので帰ろうとした時、
🌞〈そういや、小柳のとこのマナ君が行方不明らしいね。大丈夫?〉
もう先輩達にも情報は回ってんのか、
👻🔪〈あー…、大丈夫っす。俺達も捜索してるんでいつか見つかると思いますよ、心配有難うございますっ゙ぅッ〉
頭を下げようとしたら長尾先輩が俺の背中をばしんと叩かれた。
☯〈困ったら先輩を頼れよ~!〉
🎻🛵〈そうだよー!相談とか聞くからね~!〉
☯〈あでっ〉
弦月先輩は長尾先輩の頭を軽く叩きながらそう言ってくれた。
🌞〈僕はあんま手伝えないかもけど、研究してほしいものだったり薬とか欲しかったら言ってね〉
👻🔪〈薬…?今薬って言いました?!〉
甲斐田先輩の目の前まで一瞬で移動し、ずいと顔を近づけた。
🌞〈う、うん〉
突然大声を出したからか、甲斐田先輩は萎縮してしまった。
☯〈…甲斐田の方が十センチぐらい高いはずなのに小柳の方が大きく感じるな(小声)〉
🎻🛵〈景くん、しー(小声)〉
何気に身長を弄られている気がするが、それより大切なことがある。
👻🔪〈惚れ薬の解毒剤とか作れますか?〉
🌞〈うん、作れる…けど。……なんかあったの?〉
👻🔪〈……少し〉
目の奥が少しじわじわと熱くなり甲斐田先輩から目を逸らした。
🌞〈…わかった、……確か藤士郎はまだ収録あったよね、今すぐ僕と長尾と小柳連れて皇都に帰るから待てないやごめん〉
🎻🛵〈了解、後輩の頼み事だもん、…僕のことは気にしないでね〉
🌞〈とーじろー、ありがと。さて、行こうか皇都へ!〉
甲斐田先輩に手を引かれ皇都への門(ゲート)を開いた。
【💡視点】
💡〈さーて、何から始めようかな〉
まーまず監視カメラをハッキングするか。
どこら辺からどこら辺までだろ、取り敢えずマナの家周辺百メートルの全部でしょ?あの動画の〇〇さんが殴られた場所さえ分かれば…星導からの連絡まだかな。
星導にスマホに差し込むと履歴を残さず全てのデータをコピーするキーホルダーになる小型USB渡してるし、多分星導が上手くやってくれれば数日で送られて来るだろ。
💡〈よし…マナの家の周辺、見てみるか〉
そして数時間経ち、
💡〈全ッ然っ!見つかんないーっ!!〉
監視カメラのデータを早送りで沢山見たが見つからないし、カメラのデータ一つ一つが長いので疲れる。気付けばパソコンの周りにはエナドリの空き缶が転がっていた。
そんな時、一つの監視カメラの映像に黄色い髪に白を基調とした服のマナらしき人が一瞬、パソコンに映った。
💡〈っ見つけたッ〉
一時停止をしてゆっくりと巻き戻す、そこには黎明とキャリーバッグを引いている歩いているマナが映っていた。日時を調べてみるとあの日の少し後ぐらいの夜の時刻だった。
💡〈…俺らがあんな事言ったからッ〉
マナ達の道順を調べるため、マナ達の行き先を予測し近くの防犯カメラのデータを見ようとしたが、全く見つかなかった。繰り返しデータを見直してもあの一瞬しか映っていなかった。
わざと防犯カメラのない道を通ったのか、俺がハッキングする前にデータを消されたのか、不自然なぐらいだった。
ピコンッ
スマホから通知音が鳴った。
💡〈んー星導からか?〉
スマホを起動させると予想通り星導からで、《マナ取り戻し隊》のグループチャットに一つの動画が送られてきた。あの時〇〇さんが俺達に見せた動画だった。
🐙🌟〈やっぱり惚れ薬でした。今度USB持っていきます〉
🐙🌟〈イッテツは惚れ薬に掛かってないかもしれないかもしれないです〉
と二言添えて。
すぐさまロウがOKとスタンプを送っていて、俺も予測に出てきた了解を意味したスタンプを送った。
💡〈イッテツが?…へ、どゆこと??〉
わかんないことを考えても時間の無駄だし後で星導に聞けばいっか、まずはあの動画の解析しなきゃ、
冷蔵庫からもう一本エナドリを取り出し、自分を鼓舞するため頬を思いっきり叩いた。
【その後、居酒屋、💡視点】
また、マナ取り戻し隊で個室居酒屋にきている。
💡〈第二回、マナ取り戻し隊会合ー〉
🐙🌟〈…いぇーい〉
なんか全員がボロボロになってる、メンタル面でも物理面でも。一人はぺしょぺしょって言った方が正しいかもしんないけど、
🐙🌟〈…やってらんねー、ぶりっ子の相手なんて〉
星導は、溜め息をしながらそんなことをぼやく。
👻🔪〈……長尾先輩の練習の相手かそのぶりっ子の相手、どっちがいい?〉
ロウがそんなことを言うなんて…余程、長尾先輩にボコられたんだろうな。メンタル面でもプライド面でも、物理で
🐙🌟〈…〇〇さんの方がマシです〉
💡〈そんな事喋ってないで報告は?ほら、ロウから〉
👻🔪〈えー、甲斐田先輩に四人分の解毒剤を作ってもらうことになった、以上〉
🐙🌟〈短っ!〉
👻🔪〈…それ以外なんもねぇし、〉
🐙🌟〈どうせ、景さんにボコられたんでしょ?笑〉
👻🔪〈うっせ、…今度お前も連れてくぞ〉
💡〈ほら次、星導は?〉
🐙🌟〈ボイメ録ってきたんで、それ聞いて貰ったほうが早いと思います。〉
星導はスマホを取りだし、ボイメのアプリを開いた。
【数時間前、🐙🌟視点】
ボイメのアプリを開き、録音を開始する。
昨日と同じ通り、本部の共同休憩室に足を進める。
休憩室を覗いて見ると〇〇さんと見慣れた三人の人影が見える。
🐙🌟〈ふーっ……あ、いたいたぁ~!〇〇さん〉
〇〇さん〈あっショウ君っ♡来てくれたんだね~っ♡うれしぃ~♡〉
今日も露出の多い服に高いツインテール、こんな人がどうやってヒーローになれたんですかね?やっぱ、上層部のおじさんに媚び売ったんでしょーね。
🍱🦖〈お!るべショウじゃん!〉
🌩️🦒〈お~、ほんとだ〉
昨日、気絶するほど怪我してたはずなのに惚れた人がいるだけで変われるもんなんですね。
🐙🌟〈…ウェンにリトにカゲツじゃないですか、バイト組集合ですね~〉
惚れ薬に掛かってる四人の内、三人集合ですか。今日は任務で本部に来てるイッテツも居ると思ったのに…居ないとは…。今任務中とか?でもさっき任務完了って報告してたはず、あ、
🥷🔫〈え、ほんまやん!!〉
🌩️🦒〈ほんまですやん!〉
何か答えが出そうだったのに二人の大声で掻き消されてしまった。
〇〇さん〈それで昨日言ってたぁ♡、私にぃ言いたいことってぇ♡なぁにっ?♡〉
ここであの事を話すのもなんだしな…、
〇〇さんに近づき、耳打ちをする。
🐙🌟〈あー…ここはちょっと……ウェン達がいるし、二人っきりの所行きませんか?(小声)〉
〇〇さん〈っ!んふっりょーかい♡(小声)〉
〇〇さんは、小さく手を挙げ敬礼のポーズをする。
🍱🦖〈なになに~?内緒話?〉
〇〇さん〈ちょっとぉ…ねぇ♡〉
🌩️🦒〈なんだなんだ~?!〉
リトやウェン、カゲツが俺と〇〇さんを囲み、何だ何だと大声を出している。無駄に目立ちたくないし、
🐙🌟〈〇〇さん行きましょ?〉
〇〇さんの手を掴み、共同休憩室から出て行く。
〇〇さん〈ちょッ、ショウくぅんっ♡〉
【居酒屋、💡視点】
そこからは、簡潔に言うと近くのカフェに行き〇〇さんと世間話をして、さりげなーく情報を搾り取っている感じだった。触手のように、ぬるぬると。
USBでのデータのコピーは、〇〇さんがトイレに行っているときにしたらしい、
後で過去の実際の天気や〇〇さんの予定を照らし合わせる必要がありそうだ。
聞き終わるとロウが開口一番に、
👻🔪〈…猫撫で声きも〉
🐙🌟〈え~?るべち泣いちゃ~う🥺🥺〉
いつもよりも酷い猫撫で声なので丁度その時飲んでいたお冷やを噴きだしそうになった、がギリギリ口の中で留まってくれた。
💡〈っごフッッん……気色悪い、やめて〉
🐙🌟〈なんなんですか?!二人して!ホントに泣きますよ?!〉
👻🔪〈泣いとけ〉
🐙🌟〈😭〉
星導はえーんと嘘泣きをしていたが、面倒臭いので無視する。
💡〈じゃー、最後に俺ね。なんと一つ!手掛かりがあって、…“一瞬”だけど防犯カメラにマナと黎明が映ってたんだよね〉
👻🔪〈”一瞬”?〉
💡〈そう、一瞬だけね〉
万が一、信じられなかった場合のため、スマホにも送っておいた映像を星導達に見せる。
🐙🌟〈…俺らに見られる前に黎明が消したとか…ですかね?〉
👻🔪〈一瞬だけ残すとか趣味悪っ〉
💡〈ほんとにそれ。あ、星導USB頂戴、ボイメもね〉
🐙🌟〈はい、どうぞ〉
星導は鞄を探り一つの小さなリアルな蛸のキーホルダーを取りだし俺に渡した後スマホで操作を行い、俺のスマホに通知音が鳴った。
🐙🌟〈ふー、そろそろ帰りますか〉
三人ともお酒に強い訳では無いのでそこまで飲んでいないが、全員酔っていて足がフラフラになっている。俺も大概だけど、さすがに星導達を一人で帰らすのは心配だしな、
💡〈二人とも今日、俺ん家泊まらない?服は俺の着ればいいし〉
確か星導ぐらいの…オーバーサイズの服あったはず、
🐙🌟〈ヒック、いいですねぇ〉
👻🔪〈…そうするか〉
ロウは俺達と比べればそんなに酔っていないので一人で帰ると言って帰ると思っていたが、ロウもそうとう酔っているらしく珍しく誘いに乗ってきた。
💡〈おけ、俺が会計しとくから、二人は電車の時間調べておいて〉
後でお金請求しとこ、ちょっと多めに。
🐙🌟、👻🔪〈へーい〉
二人は先に外に出て行った。
あ、そんなにお高くない、そうだった三人ともあんま飲んでないんだった。それじゃ多めに取るのはやめといて、ちゃんと割り勘にしないとか、なーんだ。
外に出ようとドアを開けると冷たい風が吹き込んで来る。だが火照っている身体には丁度良く、心地が良かった。
外はもう真っ暗で道路を走っている車も少ない。
周りをきょろきょろと見渡すと星導達は出入口の真横らへんでしゃがみスマホをつついていた。まるでチンピラのようだ、笑
🐙🌟〈あ、ライ来ましたよー。小柳くん、寝ないでね〉
💡〈そうだぞー。置いてくからなー〉
👻🔪〈…起きてるし〉
ロウは若干、目を擦りながら言うので説得力がない。
よたよたと三人で支え合いながら俺の家へと帰っていく。
だが、皆酔いが醒めてきたのかだんだんと一人で歩けるようになってきた。
🐙🌟〈…寒いですね〉
👻🔪〈そうだな〉
寒いなとか、後でコンビニ寄ろうとか、あの動画のあのシーン見せて貰っていいですか?、なんて他愛がない事を話していた時、前方に見慣れた人影が見えた。
近付いていくとだんだんハッキリと見えてくる。
💡〈……マ…ナ?〉
喉から空気を絞り出して声を出す。
小さな声でもマナらしき人は聞き逃さなかったらしく、後ろに振り向いた。
綺麗な金髪がさらりと揺れ、所々の水色のメッシュが月明かりに照らされ煌めいている。彼の水色の目が神々しく輝き、俺を視界に捉える。
俺の予想通り、マナだった。
「…ん?……あぁ、あん時の……」
俺達を一瞥し、にこりと愛想笑いをした。
「ヒーローさん達か。」
続く
YouTube見てて、出すのめっちゃ忘れてた
コメント
4件
続編ありがとうございます! 面白い展開になりましたね!次回も楽しみにしてます!
やっぱり主さんストーリーの進め方上手ですね(▭-▭) マナのことを黎明から取り戻せるのか! 気になりますねぇ、、、( *´﹀`* )