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【 例え記憶を無くしても 】




ncj組 ・ 二次創作




⚠ ‹ 作品を見るにあたっての注意事項 ›


作中に個人を中傷するような場面があります。

演出上での表現ですので 、 ご本人様とは一切関係ありません。

また 、 作者がそのようなことを意図している 、 などということは一切ございません。


作中に出てくる精神障害 、 記憶障害は実際に存在するものです。

ネットで情報を集めながら創りましたので 、 誤った情報があるかもしれません。

ご了承ください。















プルルル … プルルル …



🍤 「 はい、クロノアさん?どうしたんですか?………………え?

本当ですか?……はい………わかりました、今から向かいます 」



いつものように編集をしていたある日に 、 突然 、 クロノアさんからの一本の電話が入った。


しにがみが交通事故にあったというのだ。


ついさっき 、 病院へ運ばれたところだという。

俺は急いで支度をし 、 しにがみのいる病院へ向かった。














ドンドン …………… ガラガラ !



🍤 「 しにがみ!!大丈夫か? 」


💀 「 …… 」



個室の病室に一人 、 そこには点滴でつながれ 、 ベットに横たわっている彼がいた。

呼びかけには反応はない。ただ 、 窓から入る光が彼の頬を照らしていた。



🐈‍⬛ 「 ぺいんと… 」


🍤 「 !、クロノアさん!しにがみは?… 」


🐈‍⬛ 「 大丈夫、寝てるだけだよ

もう直ぐ目を覚ますだろうってお医者さんは言ってた 」


🍤 「 あ…そうなんですね、よかった… 」



それを聞いた途端 、 緊張の糸が切れたのかその場に座り込んでしまった。



🐈‍⬛ 「 だ、大丈夫⁉ 」


🍤 「 大丈夫です…笑

それより、ご両親は?トラゾーも居ないみたいですが…… 」


🐈‍⬛ 「 30分前に帰られたよ、トラゾーは用事があるから明日来るって。

多分入れ違いになったのかも? 」


🍤 「 そうですか…って、もうこんな時間! 」



ふと窓の外を見ると 、 いつの間にか空が暗くなっていた。



🐈‍⬛ 「 !、ほんとだ…面接時間もそろそろ終わるだろうし、帰ろうか 」


🍤 「 そうですね… 」



そう言ってクロノアさんと別れた後 、 俺は帰路についた。

だが 、 どうやって帰ったのかは覚えていない。

気づいた時には 、 ベットで横になっていた。


…眠れない

しにがみは無事なのだろうか?もし目を覚まさなかったら 、 、 、


いつの間にか眠っていたが 、 不安と悪夢のせいで 、 眠れている感覚はなかった。














ピピピピッ …… ピピッ



🍤 「 んん…… ?

朝?いつの間に… 」



気づいたら 、 朝になっていた。

太陽は俺の気も知らずに 、 キラキラと空を照らしていた。



🍤 「 そうだ、しにがみっ! 」



バタバタと家の中を駆け回り 、 急いで支度を済ませ 、 家を出た。














… 目を覚ましているだろうか ?

不安で震える手を抑え 、 ドアを開けた。



ガラガラガラ …



🍤 「 、失礼しま、す………… 」


💀 「 …… 」



時が止まったように感じた。

窓から吹き抜けた風が 、 髪を優しくなびかせた。



🍤 「 目を覚ましたのか…? 」



そう 、 彼は俺の不安なんかをよそに 、 目を覚ましていた。

蒼い空に吸い込まれそうな瞳が 、 俺を優しく見つめた。



🍤 「 !!!!!!…よ、よかった!!、、、起きたんだな!…

今すぐ報告しないと!!、 」


💀 「 君は、だれ、? 」


🍤 「 …、、え? 」



話を遮るように言われた。


だれ?


その言葉が 、 宙を舞い 、 病室内に響いた。

不思議そうに 、 彼は瞳のスクリーンに俺を映した。


優しく吹いていた風が 、 急にピタリと止んだ。







続く

例え記憶を無くしても

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