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~保健室~
今日も今日とて、ジンペイは仮病を使って授業をサボっていた
ゴロゴロしながら漫画を読み、ポテチを食べている
何故、いつもこんな事をしているのかというと…
そこで、カーテンがシャッと開く
アゲハ「ジンペイ、大丈夫?また熱出したの?」
そう、ジンペイの幼馴染こと初恋であるアゲハが、看病に来てくれるからである
ジンペイはアゲハが来た途端、マッハのスピードで漫画とポテチを隠し、
しんどそうな演技をしながらアゲハの方を向く
ジンペイ「うう…俺としたことが…熱を出すなんて…」←
ジンペイは真っ赤な嘘をつくが、心優しきアゲハは、
そんなジンペイの演技に騙されてしまう
アゲハ「大丈夫?ちょっと熱測るよ?」
アゲハはそう言ってベッドの横にしゃがみ、
自分のおでことジンペイのおでこをくっつけようとする
ジンペイ「(このままアゲハの唇を奪う…なんて…)」
そして、ジンペイのおでこにピタリと何かが当たる
ジンペイはアゲハの顔を間近で見ようとそっと目を開けた
目の前にいるのは間違いなくアゲハの顔……
ではなく、
とんでもなくドアップで映った人体模型の顔だった←←←
どうやらアゲハとジンペイのおでこがくっつく前に、えんら先生が
人体模型でジンペイの熱を測ろうとしていたのだ(何故に人体模型?)
えんら「ジ・ン・ペ・イ・君???」
ジンペイ「うわぁぁぁぁぁあッ!!!」
学園中にジンペイの悲鳴が響き渡った←
~帰り道~
ジンペイ「くっそ~、せっかくアゲハとキスできると思ったのに…」
アゲハ「また騙されたぁ…//////」
放課後、アゲハ、ジンペイ、コマ、マタロウの4人は横に並んで宿舎に向かっていた
コマ「また仮病使ってアゲハちゃんとキスしようとしたの??」
↑(これでもかという程の黒い笑みを浮かべている)
ジンペイ「だってアゲハのファースト奪ったのコマ君だろ?」
マタロウ「僕だってアゲハさんとキスしたいんだけどなぁ??」
↑(これでもかという程の黒い笑みを浮かべています)
アゲハ「そういう話するのやめて…///////」
ジンペイ「くっそお!!」
ジンペイは怒り任せに、道端に落ちていた空き缶を思いきり蹴り飛ばした
すると、その衝撃でジンペイの靴が脱げてしまう
靴は空き缶とともに木や草が生い茂ってる森の方へ飛んで行ってしまった
ジンペイ「いっけね!」
ジンペイは片足でケンケンをしながら靴が飛んで行った方向に向かう
アゲハ達も急いでジンペイの後を追いかける
ジンペイ「どこだ~?俺の靴~」
アゲハ達は歩きながらキョロキョロと辺りを見回す
すると、前方にポツンとジンペイの靴が転がっていた
ジンペイ「あったあった!」
ジンペイは靴の元へ駆け寄り、履いた
アゲハ「随分遠くまで飛ばしたね」
マタロウ「…っていういか、ここどこ?」
マタロウの疑問の声に、4人は辺りを見回す
コマ「ひょっとして迷っちゃったのかも…」
すると、アゲハとマタロウは前方に人らしき人がいるのを見つけた
アゲハ「あの人に聞いてみよう?」
マタロウ「うん!すみませ~ん!」
マタロウは此方に背を向けて佇んでいる人に声をかけた
マタロウ「生徒宿舎って、どっちに行けば…」
すると、その人はぐるりとこちらを向いた
「ぐわぁぁぁあ!!」
アゲハ/マタロウ「「ゾ…ゾンビィィィィィイッ!?!?」」
なんと、アゲハとマタロウが話しかけたのは紛れもないゾンビだったのだ