アゲハは足の遅いマタロウの手を引っ張りながら全速力でゾンビから逃げる
マタロウ「(アゲハさんの手、やっぱ柔らかい…////…っじゃなくて!
今は逃げることに集中!!)」
こんな危機的状況にも関わらず、マタロウはアゲハの事を考えてしまう
そして、アゲハとマタロウは追い詰められてしまう
そのうち、周りからも仲間らしきゾンビ達が…
まさに絶体絶命である
マタロウ「た、助けて―――ッ!!」
マタロウはせめてもの頼みに思いきり叫ぶ
すると、どこからか頼もしい声が聞こえてくる
?「任せろ!」
アゲハ/マタロウ「「え?」」
どこからやってきたのか、体格の良い男がやってくると、ランチャーを構え、
ゾンビ達目掛けてぶっ放した
森に大きな爆発が起こり、振動で地面が揺れる
すると、その爆発の衝撃なのか、ゾンビ達の髪の毛がスポンスポンッ!と
抜けた←←←
マタロウ「ナニコレ!?ゾンビと陸軍の戦い!?
伝説のゾンビ映画『ゾンゾンゾンビ』みたいなことが起こってる~!!」
アゲハ「なにそれ?;」
すると、またしてもどこからか声が聞こえてくる
?「は~い、カット!」
アゲハ「え…カット…?」
その言葉を合図に、倒れていたゾンビ達が起き上がり、自分の髪の毛(かつら)を
拾うと、一定の方向にゾロゾロと歩いて行った
さっきの歩き方と違い、普通の歩き方だ
マタロウ「えッ、何?なんで!?」
アゲハ「どうなってるの…?」
2人は突然の事で頭がついていけず、混乱する
2人の後ろからジンペイとコマもやってくる
そこに、帽子と眼鏡を掛けた男性がやってくる
?「ゾンゾンゾンビを知ってるなんて、なかなか詳しいじゃないか!」
マタロウ「えへへ~、それほどでも…///…って、誰!?;」
マタロウは思い切り突っ込む
ジョージ「俺は、Y学園映画部監督の『留科巣ジョージ』だ」
ジョージ「今、映画の撮影中でね。
構想3年のゾンビアトラクション『デッドデッドデコヘッド』だ」
マタロウ「アクション映画キタ――ッ!!」←アクション映画大好き
マタロウは興奮して叫ぶ
アゲハ「なるほど、あのゾンビ達は特殊メイクを施していたんですね」
ジンペイ「すっげえリアルだよな!」
アゲハ達は感動する
コマ「マッチョな外国人俳優を使ったり、かなり本格的ですね!」
ジョージ「いやいや、主役の『テカリーデコヘッド軍曹』は、うちの期待の1年生だよ」
ランボー「怒野ランボーです!よろしく!」
ランボーはビシッと敬礼しながらアゲハ達に自己紹介した
アゲハ「え…私達と同い年だったんですか…」
マタロウ「1mmも同級生に見えないんですけど!?」
2人が驚いていると、ジンペイとコマがランボーの体のあちこちを触り始める
ジンペイ「48歳のおっさんにしか見えん!」←
コマ「確かに!」←←
そう言われ、ランボーは敬礼したまま苦笑いする
ジョージ「そうそう!さっきの君達の出たシーン、そのまま映画に使わせてもらうよ!」
それを聞いた途端、マタロウは嬉しそうに顔を歪め、大喜びする
マタロウ「映画デビューキタ――ッ!!」
アゲハ「え!わ、私も!?」
ジョージ「ああ!いつも映画部の部室で編集しているから、今度遊びに来なよ!」
マタロウ「はい!是非!」
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