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いつもの生活に戻り、お腹にいた子供は小学生になっていた頃、何気なくつけたニュースで衝撃的な報道を目にする。
それは、
月の内側に人工的と思われるエネルギー物質が発見されたという歴史的な報道だった。
ポールはすぐにそれが何かを理解した。
『交流電流』
それはまさにあの世界の全てのエネルギー源であった大きな球体だったのだ。
その時、ポールは全てを悟った。
ポールがいたあの世界は夢でも未来ではなかった。
あの世界は現在に続く遠い過去で、おそらく紀元前の文明で何かしらの理由で一度滅びた地球だった。
いや一度か、二度か。それすらも分からない。
調べると、私たちが生きる地球は分かっているだけで46億年の歴史がある。その中で人類が誕生したのはたったの20万年前とされている。
海底に眠る建造物やピラミッド、月やオーパーツなど、現代の科学をもってしても完全な説明がつかないものは山ほどある。
現に2500年前までは地球が丸い事も、地球が自転している事も分かっておらず、間違った知識が浸透されていた。
遠い未来に、今の常識がとんでもない非常識であったとされる可能性はいくらでもある。
ポールは数日後それまで何年も務めた会社を辞め、この体験を本にする事を決めた。
誰にも正体がバレないよう、作中の名前は大好きなバンド『ビートルズ』から取った。