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店に戻った三人は早速、名札を調べはじめた
パッと見見た目に異常がないことを三人とも確信すると、龍季が豪太に名札を渡す
龍「分解のほうは豪よろしく」
豪「おい、またかよ」
洸「僕と兄貴はメカしかいじれないからね。君が頼りだよ豪」
龍「はぁ、わかったよ」
渋々豪はハサミと裁縫用具を出して、名札の中身を確認しはじめる
三「うぉお!!」
名札の中には前述したミニライトの他に小さなタグについたチップが入っていた
龍「こりゃあ、なんかありそうだな」
洸「よし、依頼人に連絡して解析してもらおう。豪、歩田さんと施設に連絡を」
豪「了解!わかってる」
豪と洸は依頼人に連絡をとり、タグとチップが入っていたことを説明した。が、もちろん依頼人はチップの存在は知らなかったという
洸(では・・・。一体どこでこれを?)
洸はその疑問を抱えつつ、チップを届けるため叔母が働く研究所へチップを送った。
この疑問が解決したのはすぐのことだった
保護犬捜索2日目の朝
龍季と豪太が昨日と同じ場所を探していると、後ろで犬の鳴き声が聞こえた
振り替えると黒い柴犬と思わしき犬が全速力で二人の後ろを通過していった
男「待て~~!」
黒いスーツ姿の男が旅行でよくみるペットを入れるケースを持って走って犬を追いかけていた
豪「おい!あれはまさか・・・」
龍「ああ。多分な」
二人からみても状況は明らかだった
あの男は昨日のやつだ、だって昨日着けてたバッジと同じものをしているのだから
そして多分追われているのは・・・。
豪「なにやってんだ、タツいくぞ!」
龍「まぁまぁ、一旦帰ろうぜ。豪」
豪「あ?なんでここで帰んだよ。依頼者が見つかったんだぞ?💢」
龍「ここで追っかけても余計に逃げられるだけだろ?まだくろまるくんって確定した訳じゃねぇし、それにチップのこともまだわかったわけじゃない」
豪「・・・。わあったよ。」
龍季はなだめるように豪の肩をポンポンと叩きながら店に戻った
店では洸がチップの解析結果を待っていた。
すぐに洸の電話がなった
洸「もしもし?おばさん?」
和「洸、久しぶり。ゆっくり話をしてたいところだけど、早速結果の詳細を伝えるわね」
兄弟の叔母、和子(かずこ)は捜索研究所で働くベテラン研究員である
洸は和子の言葉をメモできるようパソコンを開く
チップ内のデータには、施設が出している保護犬のデータや迷子になったとき用の連絡先があったのと一緒に不審な資料があったという
和「引き取り用のお金の書類・・・。みたいなんだけど、なんでか会社の名前が入ってんのよねぇ」
洸にはそれがなんとなくどんなものかわかった
洸「おばさん、ありがとう」
和「いいのよ。仕事なんだから」
電話を切った洸が気がつくと、捜索から戻った二人が話を聞いていた
龍季はくろまるくんを見つけたことを報告し、洸は叔母が話したことを二人に説明した
全てを理解した龍季は豪太に店番を頼み、兄弟二人で今朝男を見たルートを回った
ついた先は閉店した店の駐車場だった
男「やっと捕まえた・・・。ハァハァ」
しゃべっているのは今朝見かけた男とその先輩らしき男
男「モタモタすんなよ!はやいとここのワンコを会社で売るんだからな!」
男「わ、わぁってますよ・・・あっ!」
男はケースを車にのせたが、勢い余っておもいきりケースの扉が開いてしまった
龍「今だ!」
龍季は目の前にいる男めがけ走って男を捕獲した
洸は座って走ってきたくろまるくんを抱き止める
洸「よ~しよしよし、怖かったな」
くろまるくんの首に触れながら首輪についていたタグをとる
それと同時に二台のパトカーがこちらに来て先輩らしき男の乗った車は完全に包囲され、龍季が押さえていた男も捕まった
その後、現場確認のためにパトカーに乗っていた和子によりくろまるくんの本犬確認が行われ、くろまるくんは施設に無事戻されていった
龍「おい!どうゆうことだよ!」
店に帰った龍季が豪太を問い詰める。
報酬は規定どおり受け取り、書類はきちんと通した。では特別な報酬とはなんだったのか
洸「ん?兄貴なんかあるよこれ?」
ふと壁際を見るとペットの専用ケースが置かれていた
扉を開けるとくろまるくんと同じ種類であろう犬が紙を一枚加えてでてきた
龍季はその紙を受け取って目を通した
『うちの子を見つけて頂きありがとうございました。こちらが店の報酬になります』と書いてあった
龍「・・・。まじか・・・。」
龍季はへたりこむようにして椅子に座った。
龍「また、出費が増えるじゃんかよ~」
洸「でも、いいんじゃない?この子も役立つチームメイトになるかもよ?」
豪「犬は鼻が効くっていうし。大分似合ってるかもな」
龍「だあっ!もう!わかったよ。ただし名付け親は俺だ!そうだなぼるとはどうだ?」
豪「・・・。」
洸「なんか、色んなとこから怒られそう・・・。」
こうしてエイ・アールに新しい従業員を迎え店はさらに賑やかになった
ただ増えるものはこれだけではなかったまだ洸しか知らない叔母からの”プレゼント”が残っていたーーー