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「今、時間…空いてますか?」
と一言。
「みこちちょっと待っててね!」
「いいよ!!…行こっか。」
また告白だろう。すいちゃんは転校生
当初からモテモテで、告白が毎日絶えない。
すいちゃんの席に座り、教室の外から
聞こえてくる小鳥の囀りに耳を向ける。
そうすると、1人の後輩の男から
声をかけられた。
「みこ先輩。ちょっと良いですか?」
「全然いいよぉー。」
と言うと、空かさずすいちゃんにLINEをする。
╭━━━━━━━━╮
すいちゃんごめん今、
呼ばれちゃったから💦
╰━v━━━━━━╯
╭━━━━━━━━╮
了解。気になるな…
👀
╰━v━━━━━━╯
すいちゃん視点
「ずっと前から好きでした…。」
「付き合ってくれませんか…?」
また告白された。
これで50回くらいはあるんじゃないか。
断る方も断る方で結構辛い。
「ごめん…。君とは付き合えない。だけど、友達なら全然いいよ!!」
……「特別になりたいんです…。」
「特別…?」
ピロンッ
「ごめん!ちょっと一回戻っていい?」
「全然大丈夫です!!」
……「すいちゃんごめん今、呼ばれちゃったから💦」
え……。みこちが呼ばれた…?
しかも男っぽそう。
まだ教室にいるだろうし…。
ついて行くか。
みこち視点
「どうして呼んだの??」
「みこ先輩のことが好きで好きで堪らなくて……。」
……え?みこの事が好きなんだ…。
普通に嬉しいけども…。
「そ……そして…?」
なんか、視線を感じるような…。
これ、すいちゃん来てくれたのか…??
「すいせい先輩なんかほっといて付き合いましょうよ!!」
…………『ほっといて』…
「いや…。すいちゃんはほっとけないよ。後……ごめん……。」
「何でですか!!すいせい先輩なんてただの奴ですよ!?ぼくの方が幸せにできます」
「……そうやってすいちゃんの事を貶すような人とは付き合えない。人として最低。」
「……この僕の魅力が分からないなんて…。分からせてやりますよ!!」
と後輩の男はいい、手を引っ張った。
……うっ…やばい。
断ってるのに。
「手を離せよ…。」
「やっぱり来ましたか…。」
そこに居たのは、怖い顔をした
すいちゃんだった。
「私のことはどんなに貶してもいい。だけどみこちには傷つけるな…。」
「みこ先輩。すいせい先輩のどこが好きなんですか?……こんなヤツの。」
後輩はそう貶す。
みこのすいちゃんの好きなとこ…
何個でも言えちゃうなぁ…。
「優しい所とか守ってくれるところとかぁ……後は声とか弱気になるところとかぁ…。」
……「み、みこちもう良いよ!!」
顔を赤くしたすいちゃんが言う。
「もういいですよ。さよなら。」
と後輩は去っていく。
「ごめんね…。みこすいちゃんのこと守ろうとしたんだけど守れなかった。」
「充分守ってくれたよ…。」
「大好きな人だからこそ、貶されたくなかったし…。許せなかったから…。」
「……………」
「すいちゃん…泣かないでよ。」
「みこち”ぃ…。」
「私こそ守れなくてごめんね?…みこち”…。」
「おいで?」
「もう絶対離さない…。」
「すいちゃん。もう泣かないでよ。」
「すいちゃんは笑ってる顔がいちばんかわいいにぇ……。」
「ずっと可愛い顔でいて…よ。」
「みここそ泣いちゃうもん…。」
「ずっと大好きだよ??」
「……ありがとう…みこち…。」
「もう3時間目始まっちゃうよ…??」
「屋上行く…。」
「またサボる気かぁ!?」
「今の状態で行ったら心配されちゃうでしょ!!」
「まぁね……。」
「みこちも来てよ!!」
「みこも道づれにしないでよ!!」
「道連れにしてあげるわ~♪」
「うたうなぁぁぁ!!!」