テラーノベル
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突然の短編集。
28日か29日か30日に復活します。
すくみのライラック良すぎて…自分の中でアツいです。
nsrb/ぽめがバース
今日は金曜日、最後の仕事を終え愛する恋人のいる家に帰る。恋人は少し曰く付きだが、俺は別に気にしていない。なんなら楽しんでいる、とてつもなく。簡潔に言う、なぜなら恋人がポメラニアンになるからだ。ガチャリと音を立てながら玄関のドアを開け、靴を脱いで彼がいるであろうキッチンに真っ先に向かう。
「ショウさ~ん、疲れたあ」
俺の予想通り、ショウさんはご飯を作りながら俺の帰りを待っていた。今日は唐揚げだ。ほんわりと美味しそうな匂いが漂って、俺の食欲をそそった。抱き着いて撫でられるのを待つ猫のように、俺の頭をぐりぐりと肩に押し付けた。するとショウさんは適当に俺の頭を撫でた。
「はいはい、お疲れ様です。」
「もっと優しく!」
「俺渾身のもえもえきゅんしますよ」
「それはいいです」
少し離れて、それは別に…と言いたげに遠慮をする。
「なんだよ!笑」
ぷんすことわざとらしく笑いながら怒ってる。その笑顔でムラっとしてしまった。まあここ一週間ヤってないし、これはショウさんがエロいのが悪い。
「夜、暇?」
「へ」
ショウさんは素っ頓狂な声を出した。そしてジワッと顔が赤くなったと思ったら、一瞬でショウが白いふわふわに変身した。
「…ショウさんがポメになっちゃった」
「きゅうん」
ショウさんは、小さい黒い瞳で俺を見つめる。
「なーに、ショウさん興奮しちゃったの~?」
ショウさんの目の前でしゃがむと何も言わず、俺の手を噛みながらゲシゲシと後ろ足で俺を蹴った。
「ごめんって笑」
ショウさんを持ち上げて、お腹に顔を埋める。モフモフで気持ちいい。すーはーと匂いを嗅ぐと奥から香水だろうか、花の良いような匂いがする。
「きゅ」
勘だが、「許す」と言っている気がする。それに「吸うの止めろ」と言わんばかりに髪を小さな前足で掻き回してきた。気が済むと顔を離し、俺とショウさんの鼻同士でキスをする。するとショウさんは俺の顔を舐めたザリザリと、小さい舌で。
「今日は一緒にお風呂入るだけにしよっか」
「きゅーん」
多分「ごめん」か「良いの?」と言ってる、と思う。最近ポメになったショウさんの言いたい事が分かってきた。慣れってやつか。
「良いの。その代わり、後でモフらせてね」
ポメになってしまったショウさんのご飯を準備する。流石に犬に唐揚げを食べさせるわけにもいかないしな。ショウさんが作った唐揚げなのに自分は食べれないなんて。そうだ、数個残して置こう。明日レンチンして食べれるようにラップを掛けて。
早速作業に取り掛かった。その間ショウさんは心配そうに、俺の足の周りや間をうろちょろと世話しなく歩いていた。流石にラップ掛けるのは俺だって出来るしと苦笑する。
ktru/Dom/Subユニバース
最近ロウさんはゲームばっかりで俺に構ってくれない。ゲームは楽しい、でもそれで恋人を数週間もほっぽかすのはどうかと思う。だからお仕置きをすることにした。「今日夜空いてます?」と聞くと、多分ロウさんも溜まっていたのだろう「空いてる」と言ってくれた。
「ロウさんkneel(お座り)」
ロウさんはその場で俺に跪くようにへたり込む。チークのピンク色ぐらいほんのりと、ロウさんの頬が赤く染まった。ロウさんは上目遣いをして俺を見つめる。ロウさんの灰色の眼が期待に満ちていて、てらてらと光っている。
「Corner(壁に向け)」
お仕置きに使われるコマンドで、ロウさんは俺の顔が見えないからと酷く嫌がっている。でもロウさんが悪いんだから。俺がコマンドを言うとぴくりと指が動いたが、もう本能が身体を支配しているようでよろよろと壁に近づいた。
「っゆうせっ、これっやだぁ」
壁を向いて立っているロウさんの足がかくかくと小刻みに震えている。
「Good boy(いい子)。ね、ロウさん何で俺が怒ってるか…分かる?」
聞いてみてもロウさんはだんまりだ。俯いて固く口を摘むんでいる。言わなければ、わかっているが言わないのか本当にわからないのかわからないじゃんと、思い一つため息を吐いた。ロウさんはビクリと身体を震わせた。
「Say(教えて)」
「っ…わかんない」
「理由、本当に分かんないの?」
「ねえやだっ」
「Shush(静かに)」
「っ……」
「…Strip(脱いで) 」
ロウさんは震えた手でパジャマのズボンを下ろし、上のトレーナーを脱ぐ。ロウさんは無駄な肉などない、鍛えられ引き締まった身体。まだ身体は壁を向いたままなのでよくは顔が見えない。でも耳が真っ赤で、俺は無意識ににやけた。
「見んなあ…」
「Good boy…present(見せて)」
ロウさんはくるりとその場で俺を向いた。やっぱり顔が真っ赤で、よく見たらロウさんのがゆるく芯を持っていた。先ほどのにやけは抑えれたが、再びにやにやと煽るように笑う。
「っゆうせぇ、やだ…///」
「Good。嫌ならセーフワード言えばいいでしょ」
突っぱねるように言ってみると、ロウさんは目に涙を溜めた。俺達のセーフワードは「嫌い」だ。ロウさんが決めたのに、俺に嫌いと言いたくないのだろうか。本当に可愛い。でもますます体の震えが酷くなった、Subドロップなりかけていた。
「ロウさん、俺のこと嫌いになった?Say(教えて)」
「…すき。だいすき」
「Good boy(いい子)。Come(来て)?」
俺が手を広げるとロウさんはよろよろとおぼつく足取りで俺に近付いた。狼か…まるで子犬だな。おずおずと俺の胸の中に入ってくる。指先は冷たいけど、顔は熱があるんじゃないかってぐらい熱を持っている。俺がロウさんを抱きしめると震えが収まってきた。良かった。
「ロウさん、good boy(いい子)」
「ゆうせいっ、今日こわい」
「ごめんね、意地悪して。俺に何して欲しい?…何でもするよ」
「ちゅー…いっぱいして」
唇をロウさんの口に押し付ける。するとロウさんが俺の口の中に無理矢理舌をねじ込み、舌同士を絡ませてきた。俺とロウさんの唾液を絡める。ロウさんの唾液甘いと考えていると、ロウさんが俺の肩をとんとんと軽く叩いた。んぢゅと最後ロウさんの舌を吸い、口を離すとロウさんは寂しげな顔をして唇を触った。唾液まみれの唇が無自覚にも美味しそうと感じ、俺の喉仏がひくと動いた。
目の焦点が合わぬまま倒れぬように、と俺に縋るようにおぼつかないで身体を立たせていた。転んでロウさんの肌に傷を付けてはいけないと思い、腰を抱き寄せて俺の上に座らせる。するとロウさんは俺の固くなったのを二度見して、一層顔が赤くさせた。ロウさんの足に俺のをぐりぐりと押し付けながら、再度唇を押し付けた。
kgki/オメガバース
恋人から「ヒート来た」と送られてきた。早く帰ってきて、寂しい、などと、言うわけでもない。まるで仕事の連絡みたいに端的に。走って家に帰るともわっと湿度を含んだ熱気が僕を包む。すんっと嗅ぐと僕ではない獣みたいにその匂いに欲情した。そして「カゲツくん」と何度も僕を呼んでいる声が微かに聞こえてくる。もう僕のは痛いぐらい膨れ上がっていて、歩きづらい。ひょこひょことおぼつく足取りで、彼がいるであろう部屋に向かう。行く途中で、堅苦しい上着や邪魔なアクセサリーや鞄を脱ぎ捨てる。
彼がいる部屋に入ると一層、熱気が篭っていた。僕のベットの上に私の僕の服がこんもりと盛られている。
「ただいま、魁星」
声を掛けるともそもそと服の山から火照った顔が出てきた。泣いたのか目の回りが真っ赤で息遣いが荒い。ぼさぼさに崩れた髪を整えながら頭を撫でる。そして流れるようにすりすりとほっぺを触る。肌に髪が張り付いていて、至る所に汗が滲んでいる。魁星は比較的ヒートは軽い方だが、やっぱり辛いのか。
「かげつ、くん?」
僕を見た瞬間、安堵するように笑みを浮かべた。ちらりと見えた、蛇のような舌が可愛くて、ちゅーしたくなる。
「そうだよ」
「かげつくんっ」
服の山から抜け出して、僕にかぶりつくような勢いで覆いかぶさった。すうと僕の匂いを吸われる。暫くすれば匂いが薄くなったのか、場所を変えて何度も吸い込む。その間魁星は自分で自身のお尻に指を入れ、ぐちゅぐちょと掻き混ぜるように指を動かした。時折絶頂に達し、僕の服に模様をつけた。
「寂しかった?」
「…さびしかった」
魁星は、拗ねたような声を出した。覆いかぶさる魁星の背中をさする。泣きじゃくる子供をあやすように。
「早く帰れんくってごめんな」
「だいじょうぶ、だよ」
魁星は優しく笑った。魁星は一人で押さえ込んでしまうような強い人だからそんなことを言っているが、本当は僕がいないのが寂しくて悲しくて辛いだろう。いつだか、Ωの友達にヒートとはどういうものなのか聞いた事がある。それを今思い出すと、「今、他のΩの事考えてる」と見抜かれた。やっぱり魁星には敵わない。「僕は魁星だけだよ」と言い、紛らわすように瞼に軽いキスを落とす。そしたら魁星は悪い顔で「知ってる」と返してきた。してやられた。
ふと、段ボールが目に入った。その中身は確か玩具だ。いつだか、長期任務の時に魁星のヒートが来てしまい。オメガの発情期は行為をすることで一時的に収まると知り。だから僕が帰れん時は玩具で楽になればと思い、魁星も了承してくれたので買ったのだが。
「辛かったら玩具使って言うたのに…」
「かげつくんのじゃなきゃ、やだあ」
ときめきで心が締め付けられる。でも「辛いのは魁星なんやから、我慢せんでね」と言うと「かげつくん分かってない」と鼻を啜りながら言われた。何でなんやろう、僕以外のが嫌だとか、か…?。え、何それ可愛い。僕の事好きすぎやろ!!
「ね、かいせ。シたい?」
次は喉仏にキスをした。するとピクッと体を震わせて、ふッン、と甘ったるい声を出した。今押し倒してもええんやけどな、力じゃ魁星に勝てんし。
「…ヤりたい」
魁星は、僕の首筋にキスをし返した。唇を離すとき、ジュッと皮膚を吸い鬱血痕、いわゆるキスマークを作った。魁星は気が済むと、ずりと僕の服を引っ張り「早く行こ」、とベッドに僕を連れて行く。追いはぎをするように僕に服を脱がせ、匂いを吸う。吸い終わると巣の真ん中に服を飾った。僕の匂いを集めた巣。真ん中にパンツなどの下着が多く混じっていた。最高に可愛くて最高にエロい。
「かいせいは巣作り上手やね、僕嬉しいわ」
「んふ、でしょ。かげつくんに褒めてもらいたくて、頑張ってつくったんだ」
僕に跨がり、おぼつかない手取りで僕のズボンのベルトを外す。そして、ズボンを脱がされパンツを脱がされた。パンツを脱がされる時、僕のはもう完勃ちしていたからブルンと揺れた。そして魁星はそれを見て舌なめずりをした。
「今日は僕が動くから、カゲツくんは動かんでね」
「…どうやろね」
魁星の細い腰に手を回した。
コメント
1件
言葉選び天才すぎる いくらでも読めるわこれ!!ミルちゃん天才!!!!