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aaa様からのリクエスト作品です(ありがとうございますっ)
てるとくん推し
攻め→ばぁう、あっと、メルト、やなと
擬人化あり。
パロディです。
大丈夫の方のみどうぞぞ。
↓
「はぁー‥今日も疲れたなぁ」
週末の仕事を終えてようやく明日から休日。連勤続けでの仕事のストレスは溜まりに溜まっている。先程コンビニで買った夜ご飯用のパスタが入った袋をぶら下げて自宅へ向かって歩く。
体は疲労しきっていて今にも部屋のベッドに飛び込こんで体を休めたいところだ。
僕のこの日頃のストレス解消といったら、好きな物を食べてたくさん寝ることは勿論だ。ゲームも好きだけど連勤中はその時間はなかなか取れない。
でも最近、僕にとっての癒しがもう一つ増えた。
「ただいま〜‥」
自宅へ帰ってきて玄関のドアを開閉した途端に奥の部屋からこちらへ向かってくる軽い足音と可愛い鳴き声が聞こえてきた。
「「にゃーにゃー」」
姿を現した4匹は「おかえりー!」と言っているみたいにニャーニャー鳴いててるとの足下に擦り寄ってきた。
「ふふ、ただいまー♪みんなお留守番できてて偉いぞー♪」
1ヶ月前、ある雨の日にいつも通り仕事から帰っている途中に僕はこの4匹の猫を拾ってきた。朝通った時には無かった小さな段ボールの中に猫が丸まっていた。きっと捨て猫でこのまま放置したら餓死しちゃうかもだし、雨に濡れて風邪引いちゃうかもだし‥居ても立っても居られなくて自宅へ連れ帰ったのだ。住んでいるマンションも幸いペットOKだった様で僕は4匹の猫を育てることにした。
病院で診てもらって4匹共変な病気にかかっていなかったし、食事も進んで食べてくれて元気になってくれたみたい。
「「にゃー!にゃー」」
「よしよし、みんなお腹空いたよね?ご飯にしよっか」
今ではみんな僕に懐いてくれて自宅へ帰ると毎回盛大にお出迎えをしてくれて、この可愛さと癒しに仕事の疲労感も緩和されていく。
部屋に上がって猫達の餌の準備をしていると3匹の内の一匹がてるとの体を勢いよくよじ登り肩に乗ってきた。一瞬体のバランスが崩れそうになりながらも猫が落ちない様に支える。
「こらっ、ばぁう、危ないでしょ!」
「にゃー♪」
ばぁうは頬にすりすり体を寄せてご機嫌そうに鳴いてペロペロ僕の顔を舐めてくる。こんな感じでスキンシップが多くて一番行動力のある猫だ。愛情が伝わって嬉しいけど、擽ったい。
「ほら、ご飯だよ」
それぞれ与えられた餌を黙々と食べ始める中、まだ餌には手をつけずに白猫のメルトが「にゃん」と甘えた鳴き声で僕の方をじーっと見つめて何かを訴えてくる。
「メルメル?…もう、しょうがないなあ」
お皿に乗せていた餌を手のひらに乗せてあげると、ようやく餌を食べ始めた。最近、メルメルは僕があげないと餌を食べない。自分で食べてほしいのもあるけど、もう、可愛いからさ、仕方ないよね。うん。
「はー‥にしても、今週の仕事きつかったなー‥」
ご飯の時間を終えて食器を洗いながらため息をついていると、「にゃー」と鳴きながら足に擦り寄ってきた。視線を落とすとオッドアイの瞳をした猫が僕のことをじーっと見つめ返してきた。
「あっと?心配してくれてるの?」
あっとは大体僕の行く先の場所に着いてきては、僕のことをじーっと見つめてくる瞬間がよくある気がする。いつも気にかけてくれてる様な優しい目で。
お風呂に入っていると、決まって一匹の茶トラ猫が後からやってくる。他の猫達は水が苦手だから寄ってこない。
「やなと、また来たの?」
お風呂の半分だけ風呂蓋をしている場所に飛び乗って寛ぎ始める。手を出すと水滴の付いた手を舐めてゴロゴロと喉を鳴らしている。
出会ってまだ一ヶ月だけど、それぞれ性格の違いが見えてきて僕にたくさん甘えてくれる。こんな幸せな日々がずっと続いたらいいのに。。
「…じゃあ、みんなおやすみ」
てるとは布団に入って寝転がると、いち早くばぁうが布団の中に潜り込んできててるとの腕に顔を寄せてきた。メルトは枕元の近くでてるとの髪の毛を片足でちょいちょい触れてきたりと未だ構って欲しそうにしている。
胸元にはやなとが居た。小さな肉球がてると胸をふみふみ、ふみふみ、喉を鳴らしながらリズムよく動いていた。
足元にはあっとが居て毛繕いをしながらも時折、目を細めながらじーっとこちらに視線を向けている。
寝返りを打とうと猫たちを起こさないようにゆっくり動く。気を遣うこともあるけど、そんな小さな生命体たちに愛おしさを感じ、それぞれ優しく撫でてあげる。ふわふわの毛並みの感触とゴロゴロ喉を鳴らしながら甘えてくる猫達に囲まれていつもの様に眠った。温かくて猫達の柔らかい匂いがする。
以前は仕事のストレスで帰ってきても部屋の明かりが灯っていないくて真っ暗で、一人暮らしの孤独感があった。でも、今では僕のことを必要としてくれてる存在が出来た。
むしろ、僕が彼らを必要としていて一番依存しているのかもしれない。
もちろん猫たちは人間の言葉は話せない。でも、彼らの仕草や鳴き声で何となく伝わっている気がしていた。
ばぁうは、他の猫達をもふもふ構っていると不機嫌そうな顔で他の猫を威嚇して猫パンチしていたり。
メルトは、僕がPCでゲームに夢中になり過ぎていると足でキーボードを踏んでゲームを停止させたり。
やなとは、玩具で遊んで相手して猫達が満足したところを見計らったように後で来て遊んで欲しい玩具を口に咥えて持ってきたり。
あっとは、僕が物を何処かに置き忘れて探している時に「こっちだよ」と動作で示してくれて、物がよく見つかったり。
「なんか‥皆んな賢くね?笑」
まるで人間みたい。と錯覚することもあり、てるとは笑って首を傾げた。何だか僕が話している言葉も理解してくれている様な、そんな風に感じることが多くなった。
「お前たちとお話出来たら毎日きっと賑やかで楽しいんだろうね。」
「ん‥」
目覚ましのアラームが鳴る前に起きたのは自分でも珍しいと思った。目を薄ら開けると窓に映る空はまだ少し薄暗くて、もう一度寝ようと再び目を閉じた。でも、何だか体の身動き出来なくて、重い。いつもと違う違和感に気づく。
「あ、暑いー…」
時期的には9月後半で朝夜は涼しくなってきて秋の気配を感じ始めてきたというのに。
寝苦しさに寝返りを打とうとしてさらに違和感が伝わる。手の感触に触れたのはふわふわとした猫の毛並みではなく、人肌の様なすべすべとした感触。そして明らかにサイズが大きい。
「………ん、?」
閉じた瞳を再び開けると、視界に飛び込んできたのは赤髪と裸と美少年。が僕の顔の至近距離で眠っている図。
「………………………………………は?」
寝起きから段々と覚醒し、目が覚めても処理しきれない状況にてるとは呆然とする。愛猫を探そうと周囲を見渡すと、てるとの心臓が大きく跳ねた。反対側のベッド端に1人、足元に1人、同じく裸の美少年が眠っていたからだ。
「え?、これ、なに、夢‥??」
「夢じゃないよ」
「‥っ!?!?!だれっ?!」
ベッドから少し離れた床のところで足を組んで座っている美少年がまた1人。その彼に話しかけられたのだ。
「てるちゃん、おはよ。びっくりしたよね?俺自身も急なことで驚いてるんだ。」
「き、君は‥?」
「俺は、あっとだよ」
「あっと…?」
僕の愛猫と同じ名前。にこっと優しい笑顔を見せる彼は赤と青の瞳のオッドアイ。そんな偶然ある?でも…何でだろう、僕は知ってるんだ君を…。
「……本当に、あっと、なの?」
「うん。てるちゃんとこうやって話せる様になって嬉しいよ」
彼のジーッと見つめてくる瞳にてるとはドキっとして少し目を逸らす。そして、足元につんつんと触れられた感触に気付いて目をやると、そこには金髪の美少年が目を輝かせてこちらを見ていた。
「君は、もしかして…やなと?」
「えへへー、そうだよ。…やばい、嬉しいなぁ」
少し頬を染めながら恥ずかしそうにしているが僕の手にこっそり触れて嬉しそうだ。そして何故か彼のことも知っている‥。やなとの面影を感じる。
「てるとくん。僕のこともかまって?」
「うわっ」
ぎゅうっと腕を絡んできたのは白い髪の美少年。上目遣いの瞳で甘えてくるこの姿は、僕の知っているメルトと同じ物に感じた。
「ん゛んー‥なんだよ、五月蝿いなぁ‥」
布団の中で未だ熟睡していた彼もむくっと体を起こして視線がぶつかる。しばらく沈黙の間があったと思うと、先に彼の方が動いて僕の方に近づいてきた。至近距離で顔を見つめられドキドキ心臓が五月蝿い。
「嘘!俺の願い叶っちゃった?」
「え、えっと、君はもしかして、ばぁう?」
「ふふ、これでようやくもっと深い関係になれるね、てるちゃん♪」
「!?」
僕の目の前に並ぶ美少年×4は猫から人間になった状況に慌てふためくことなく、みんな何処か嬉しそうだ。
「…ガチ?これは…本当に夢、ではないよね?」
少し距離を取ろうと後退るが、4人は直ぐに近づいてきて距離を詰めてくる。猫の様にてるとに擦り寄って甘えてくる。
「あの……とりあえず、服着てください…。」
こうして、拾ってきた猫×4から同居人×4との新しい共同生活が始まったのであった。
続く。
それぞれの性格的な感じ↓
ばぁう 甘えん坊でスキンシップ多め
あっと 兄貴肌 賢い。飼い主のために動く。
メルト 甘え上手な小悪魔ねこ
やなと 恥ずかしがりや。本当はもっと甘えたい。
コメント
4件
リクエスト答えてもらって嬉しいです! 続き楽しみにしてます😊
最高、神、天才、どんな言葉を言っても足りない。 この作品に見合う言葉はこの世に存在するのだろうか、、、、🤔
うわ〜!絶対神じゃん、擬人化とかもう最高ですよね、!