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『ママ、行ってきます』



ゴミ溜めの部屋で1人ブツブツとつぶやくママの後ろ姿を最後に家を出た。



2年前、パパがいなくなってしまってからママは変わってしまった。


女の人とどこかへ行ってしまった。


悲しかった。とても私も悲しかった。

けれど、私以上にママは泣いていた。


その時ママの涙を初めて見た。


貧しいなりになんとか、パパが働いて生活をしていたけれどパパが居なくなって

若くして私を産んだママに社会適用能力など皆無だった。


私に八つ当たりするママ。


泣きながらごめんねと謝るママ。




最初のうちは一生懸命働いてくれていたけど、うまくいかなかったみたい。


私は中学生で新聞配達や、家事代行とか色んなバイトをした。


ママが働けない代わりに、ママが落ち込んで家のことを出来ない代わりに私が全部した。



元気になって、

一緒にまた出かけよう?


あんな男(もうパパと呼べないね)なんて忘れて私と一緒にこれからもずっと____


そう思っていたけど、


私に八つ当たりした時、ママが私に言った言葉。


「あんたがいるから私は自由になれない」


本心だったのかな?


それとも勢いで言っちゃった言葉だったのかな。


怒ったあとは優しいママ。


けど私はその言葉をキッカケに、ママを自由にしたいと思った。


私が家を出て、頑張ってハンターになってたくさん稼いで仕送りして、もっともっとママが自由になってほしい。


たくさんたくさん幸せになってほしい。

みんなで一緒に。

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