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🧣「はぁ…」
🍶「なんやえらくテンション低いやないか」
🧣「あの後だぞ…?まともな精神でいれるわけねーじゃねーか…」
🎭「おはようございます」
🧣「っっっっなんであんた通常テンションなんだよ!!!!!!」
🎭「気にするそぶりを見せると逆効果ですよ」
🧣「…」
奇跡の誤爆から明けて翌日。飯綱の心中は決して穏やかなものではなかった。出勤時も大変騒がれた。それに対し、特に気にするそぶりも見せず、いつも通りな学園長。焦る、ということは関係を肯定するのとほぼ同義になる
🎭「授業に集中できない、なんて醜態晒さないでくださいね?」
🧣「…とりあえずぶん殴ってもらっていっすか?」
職員室から、人の頭を殴ったとは思えないような轟音が聞こえてきたとのちの出勤直後のねずみ先生は語る
一方、授業が始まった学園長室では
🎭「っっっっはー…」
いや、意識しないの無理じゃね?てか、…部下と関係もつ上司ってわりと思いっきりアウトじゃね?
飯綱並みに色々考える学園長の姿があった
🎭「あー…」
🐦⬛「…どったの、さっきから」
🎭「なんでいるんだよ…いや、この際お前でいいや。ちょっと話聞いてくれ…」
そこには、学園長からお小遣いをもらおうとしていた蘭丸の姿があった。いつもなら校内を見回っているので今はいないと踏んだ蘭丸だったが、なぜか今日に限って学園長は机に突っ伏し、言語のようで言語ではない言葉を発っし続けていた
🐦⬛「…何があったかは聞かないけど、相談は乗ってあげよう」
いつもの学園長なら殴って〆て縛って捨てられるのだが、明らかに様子がおかしい。昔からの付き合いなので、ちょっと真剣に話を聞いてやることにした蘭丸だった
🐦⬛「…つまり、誤爆してメガネくんとのBL疑惑でた、と…?」
🎭「そういってんだろ…」
もはや蘆屋道満に戻っている学園長。蘭丸は蘭丸で、思ったより割と重い内容になんとも言えないような反応を示す以外手段がなかった
🐦⬛「…あっちゃんがその気ならお兄さん応援するよ?」
🎭「黙れ…!!」
🐦⬛「(おっと、地雷だったか)」
ただ、割と本心である。適当な女と付き合われるより、メガネくんが相手の方がこちらとしては…保護者としてはいい
🐦⬛「確かに難しいね…否定すればするほど、肯定してるってことになりかねないし、…否定しなかったらしなかっかで認識が改められず…いっそ本当に付き合えば?」
🎭「てめえ祝儀しか狙ってないだろ」
🐦⬛「そんなことないよ〜…ねえ、あっちゃん。メガネくんと付き合ったらさ、烏3羽飼う気ない?」
🎭「そっちかよ…絶対に嫌だ」
🐦⬛「ん〜…」
いつもなら数発殴られるのだが…やはり相当気にしているようだ
🐦⬛「あっちゃんはさ、メガネくんが相手じゃ不満なの?」
🎭「そりゃ、あんなクソガキ…」
🐦⬛「あっちゃん?」
🎭「…飯綱って、優良物件なのか…?」
🐦⬛「うん?」
🎭「勉強が絶望的にできないクソガキなだけで…あいつ料理洗濯掃除は完璧だろ、一応気遣いもうまければ面倒見もいいし…俺の事情も知っててそこらへん線引きしてるし…」
🐦⬛「前半ほぼあっちゃんがやれないことだね」
🎭「…付き合うか」
🐦⬛「あっちゃん?!」
🎭「上等だ。そうと決まれば口説き落としてやる」
🐦⬛「あっちゃん最近寝てる…?」
🎭「誤爆してからちゃんと寝た」
🐦⬛「睡眠不足で誤爆したんじゃん、絶対…」
🎭「うるせえ。…今なら見逃してやるから殴られる前に失せろ」
はーい、と返事はしたものの、色々と気になる蘭丸。邪魔しない程度に覗くことにした
🎭「さて…そろそろ帰ってくるはずですが、…遅いですね」
☀️「が、学園長〜!」
🎭「どうしたんです?」
☀️「不良生徒にぶたれました〜!!!」
🎭「…」
飯綱が不良生徒の対応にあたっているらしい。朝の様子からだと集中できているか不安なところだ
🎭「少し、様子を見に行きますかね」
🧣「あ、学園長」
🎭「…」
壁は凹み、床には亀裂が入り、伸びた不良の山。おそらくウサ晴らしをしたんだろうと予想がつく
🧣「なにか?」
🎭「いえ。不良生徒の一蹴にしては時間がかかっているなと思いまして」
🧣「そ、そっすね…」
こいつマジでウサ晴らししたのかよ
🧣「と、とりあえず戻りますね、俺、
「っっまだぁ!!!!!!!」
🧣「…!」
🎭「っっ!」
意識を戻した不良生徒が飯綱を押し出し、そのまま階段の手すりから落ちた。下は地面で、飯綱も不良のせいで上手く体制が整えられていない。このままでは、2人揃って地面に叩きつけられることになる
🧣「っっっくそっ、」
いくら不良でも、生徒である。落下の衝撃から守る方向で体制を整える。自分の着地に体制を整えるには、時間がなさすぎる
🧣「っっっ…………?」
痛みを覚悟したが、いつまでも痛みは襲ってこない。不思議に思って目を開けると、視界の端に紫色の着物映った
🎭「やれやれ。君は本当に手のかかる子ですね」
🧣「が、学園長…/////////」
キャッーーーーーーーーーーーーー!!!!!
黄色い歓声で、地面が割れそうである。というのも、飯綱が落下したとき、学園長は妖術を用いて飯綱の落下地点へ入る。2人は受け止められそうになかったので、不良を妖術で地面に着地させ、そのまま降ってきた飯綱を抱き止める。…まあ、狙っていると言えば狙っている。昨日の誤爆の興奮冷めやまぬなか、目の前で飯綱を受け止め横抱きをかます学園長に、黄色い歓声が上がる。飯綱も視界の端に紫の着物を確認した時点でなんとなく察していたがなぜそれをやったと言わんばかりの顔で学園長を睨む
🎭「まあまあ。誰も怪我人は出なかったんですしよかったじゃないですか」
🧣「…それはありがとうございます。で、そろそろおろして下さい…//」
🎭「おや失礼」
若干耳が赤くなっている飯綱。生徒たちがわらわら集まってきていて、未だに歓声が絶えない
🎭「…そういえば、貴方体重減りました?」
🧣全校生徒「は?」
🎭「だいたい1.4kgですかね」
🧣「なんっっっっ…!なんでそんなこと、?!」
🎭「2ヶ月くらい前に酔い潰れた貴方を背負ったので」
🧣「…」
「え、飲みに行ってんの?」
「そんな前から、だと…?」
「背負ってくれるんだ…」
一瞬の沈黙の後、また一段騒がしくなった校内。飯綱はわなわな震えているが、耳を見れば怒って震えているわけではないのは一目瞭然だ
🎭「で、仕事残ってるんでしょう?…あ、ですが床や壁の件で少し話が
🧣「っっあ、ありがとうございました!!!!!!!」
耳に赤みを残したまま顔を青ざめさせるという高等技術を見せ、飯綱は走り去っていった
🎭「帰れと言ったはずなんですけどねぇ蘭丸さん」
🐦⬛「い〜じゃない〜気になるんだもん」
🎭「可愛くないですよ」
🐦⬛「あとあっちゃん性格悪すぎ。ふられちゃうよ?」
🎭「…楽しいんですよね、虐めてて」
🐦⬛「うっっっっわぁ…」
🎭「ま、冗談ですよ。…さて」
🐦⬛「あ、じゃーねー!!」
続く言葉を察し、飛び去っていく蘭丸。学園長は、改めて床と壁の話をつけるべく職員室へ向かった
今日のツイート 『#横抱き』『#愛と質量』『#保健室利用者急増中』
コメント欄
くっそ…ナイスアングル…!!
これ撮ったの誰?崇めるわ
なんだろうwww秦中先生表情見えないけど察せるわw
え、まって学園長お面…さてはイケメンだな?
タグの質量って?
↪︎学園長、秦中先生抱き止めた時に2ヶ月前より1.4kg減りました?って言ったんだよ
↪︎は?
その他返信52件
ちょっとそれっぽく。好評だったら絵?まで入れますね
絵、といっても、トレス使ってキャラにしてるだけなんですけどね。
コメント
2件
これ、ギャグなんですかね… そう考えるとお笑い芸人偉大だわ〜
いいですね〜