当の翔太は今度は阿部ちゃんをご所望だ
「あべちゃ。あべちゃがいいー!」
「え、俺なの?」
「翔太は結構阿部ちゃん好きだからな」
「あべちゃー!!!」
「はいはい、わかったから。翔太ちょっと待って。阿部、よろしく」
「翔太おいでー!」
「はーい!!」
荷物を置いて椅子に座った阿部ちゃんが膝を叩くと、照に床に下ろしてもらった翔太は一目散に駆け寄る
抱き上げられて膝の上に座らせてもらって、嬉しそうにぎゅうぎゅうと抱きついている
「翔太ー?」
「なにー?」
「どうしてこうなっちゃったのか、わかるー?」
「んーとね、あさね、はやくついちゃってね」
「早く着いたんだ」
「みんなまってるあいだにね、ねちゃって」
「寝ちゃったのか」
「おきたらね、ちっちゃくなってた!」
「起きたら小さくなってたのね。おっきかった時のことは覚えてる?」
「んーとね…ちょっとだけ!」
「そっかー!ちょっとかー!」
阿部ちゃんが経緯を聞き出してくれたけど、解決策はなさそうだ
「あべちゃ!もっとぎゅっ!して!」
「いいよー!ほら、ぎゅー!!」
「きゃー!!あべちゃ、好きー!」
「俺も翔太、大好きだよー」
「ほんとぉ!うふふー!」
翔太は、大好きな阿部ちゃんに構ってもらって、素直に嬉しそうに笑い声をあげている
阿部ちゃんも可愛い翔太にメロメロで、ほっぺをぷにぷにと触ったりしながら戯れている
ちょっと羨ましい
同じ気持ちだったのか、佐久間が2人に近づいていく
「翔太!俺のことはわかるか?」
「ん!さっくん!」
「おう!翔太、さっくんとも遊ばない?」
「あそぶ!」
「いい返事だなー!」
「うひゃぁー!!」
わしゃわしゃと頭を撫でられて、大人の翔太ならら嫌がりそうだが、今の翔太は大喜びだ
「よし!翔太!さっくんの真似してみろ!」
「まねするー!」
そう言って佐久間は、簡単なダンスをちょっとずつしながら翔太に真似させる
「これはどうだー?」
「こうー?」
「お!できてるぞー!すごいな!翔太!」
「しょーた、すごいー?」
「上手いねぇ、翔太」
佐久間は結構子供の扱いが上手いし、阿部ちゃんにも手を叩いて褒めてもらって、翔太はご満悦の様子だ
「ふっかー!ひかー!しょーた、すごいってぇー!」
テンションが上がってこちらにまで大声で報告してくる
「おー笑 よかったなぁしょうた〜笑」
「うん、すごいすごい」
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😇💙昇天
