「はあ”…暇ねぇ…」
早朝から溜息をつく少女が一人。
どうやら巫女のようだ。
先程のように、ぶつぶつ呟きながら作業をしている。
するとそこに、もうひとりの少女が降り立った。
魔女帽を被っている。魔法使いか?
「よお!霊夢」
元気一杯に呼び掛ける少女。
それにつられて、巫女も顔がほころぶ。
いけない、そう思い表情を元に戻す。
「…で、何の用かしら…」
疲れ切ったかのような顔で問う。
すると、今度は一転魔法使いは黙り込んでしまった。
「ちょ、ちょっと魔理沙?」
見ると、顔を真っ赤に染めている。
それに気付いて数秒後
「あ、会いたく…なっただけ……だ…、」
途切れ途切れにそういう彼女は、目に涙を浮かべている。
余程恥ずかしかったのだろう。
それに気付いた巫女も、これまたつられて顔を紅くする。
それを後ろから見ていた”人形使い”が飛び出す。
「まーりさッ!何してるの?♡」
「ひぇっ?!あ、ありす…ッ」
「ひぇっ…て、かっわいぃ〜♡♡」
魔法使いが困っているのにも露知らず、畳み掛けている。
それを見ていた巫女は、思わず魔法使いの手を引く。
「…何よ?その手は。」
人形使いに睨まれるが、睨み返し、怯む事無く魔法使いを社に連れて行った。
「…あ”〜〜、ッ苛々するわ…」
人形使いには似合わない顔をして、呟く。
「魔理沙はなんであんな巫女のことが好きなのよ…ッ」
それは、妬ましさと怒りが入り混じってできた感情だった。
それを人は____
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