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7 - 第6話 裏切り者

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2024年10月14日

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「裏切り者…?」

俺とは思えないほどか細い声が出た。

「実はさっき、蒼天から連絡があって…蒼天に反乱予告?みたいな手紙が来たんだって」

「べるさん…で、でもさ、なんでそれがおどみんに裏切り者がいる理由になるのさ…」

「…」

おどろくさんが俺に紙を渡してきた。

紙を開くと、文章が書いてあった。

『蒼天の皆様へ、

私は貴方達の行動に我慢できなくなりました。私は蒼天への反乱を宣言します。

仲間にも迷惑をかけます。でも無理なんです。貴方達は最低なことをしたんだから。

今までありがとうございました。

おどみんの最低な裏切り者より』


「………………………」

俺は思わず紙を落とす。

「…馬鹿じゃない…?この人」

少しだけでも平然を装う。

「わざわざおどみんの裏切り者ですって書くなんて…あ、なるほど、敵がわざとこういうことを書いて俺たちを疑心暗鬼に…」

「さもさん」

いつもののんびりとした声じゃない、真面目なリーダーとしてのおどろくさんの声。

「気持ちは分かる…けど…」

「………おどみんに裏切り者がいる事実は変わらない。」

「………………………」

「………皆今日はゆっくり休んで、今後のことは、また明日話すよ。」

俺たちは無言のまま、それぞれの部屋に戻っていった。


「………………………」

ベットに寝転がって天井を見つめる。

おどみんに裏切り者がいる。

その事実はもう変わらない。

…おどみんに来てから、俺の人生は変わった。

ななっし〜という友達が出来て、皆に優しくしてもらえて…

裏切った人も、昔の俺みたいに、辛いことがあったんだと思う。

あの手紙の文字…

何故かとても悲しくて、辛くて、どうしようもない…そんな感じがした。


翌日の朝、リビングの空気は気まずかった。

朝食も、食欲が無くて残した。

「さもくん…」

隣の椅子に座っているななっし〜が、小さい声で話しかけてきた。

「大丈夫かな…」

「…分かんない」

ここに来るまでずっと一人だった。

仲間が出来て…裏切り者がいるなんて…こんな経験したことない。

「……………え」

ななっし〜が俺の手を握ってきた。

気付かなかったけど、俺の体は震えていた。もちろんななっし〜の体も…

「大丈夫…きっと大丈夫…」

「…………………」

冷たくなってた心が、暖かくなった気がした。

「……………………皆」

一斉におどろくさんの方を見る。

「………話し合い、しよう」

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