緑黄
微微桃水
黄・水女体化
学パロ
黄視点
『朝起きると妙な超能力を使えるようになっていた』
、、、と言うのも、信じ難い話だが人に触れると、その時その人が考えていることを読み取ることができる力である。
だが、そんなことに驚いていている間にも時間は一刻一刻と過ぎている
時計を見ると朝礼までもう少しだった
黄)っ、急がないと学校遅れちゃう
ガチャ
黄)行ってきまーす!!
家を後に急いで学校へと向かう
あああ、どうしよう間に合わなそうだ、、、、走るしかない
まだ決して冬と呼ぶには早いが頬を掠める風がとても冷たい。
走ると尚更それを感じる
曲がり角へ来たところで前方から人影が現れる。
だが、そんないきなりの事態に適応できるはずもなく、無念に前方から現れた人にぶつかってしまった。
『ごっちーん』といかにもぶつかりましたとでも言うような音が鳴る
緑)痛、(はぁ、朝からほんとサイアク)
黄)あっ、その、すみません(汗)
黄)、、、って、あ!緑川さん!?
ぶつかった相手は同じクラスの”緑川すち”だった。
彼は誰にでも分け隔てなく接し、学力も上位のいわゆる優等生であった。。。みことを除いて。。。
何故か彼はみことにだけ妙に当たりが強いのだ。
すちの親友でもその理由は分からず、真相は闇の中である
みことはと言うとそんなすちに配慮して的確な距離を取り
必要最低限の会話以外控えていた
だが今は、そんなすちの上に大の字になって覆い重なっている。
ぶつかった時にすちが俊敏に頭をぶつけないよう、守ってくれたのだろう。
緑)、。、早く退いて (ええ!?みことちゃん⁉︎朝から可愛い、一応守ったけど頭怪我してないかな、?、)
黄)(ん?)
『もう一度言おう。彼はみことにだけ当たりが強いのだ』
黄)へ、//
緑)、何ぼーっとしてんの(あぁ、どんな顔でも可愛い、、天使)
黄)え、あ。ごごめんね// 今退けるっ
緑)ん。黄瀬さんも早く行かないと遅れるよ
黄)あっ、うん。ありがとう//
そう言い、緑川さんは学校へ颯爽とかけて行ってしまった
体が触れていない為、すちの心情を読み取ることはできなくなった
だがしかし、あれは本心だったのだろうか。。。
そんなことを考えつつみことは再びガンダで学校へ向かった。
水)みこっちゃーん!おーはよっ!
朝礼が終わると親友のこさめちゃんが机へやってきてくれた。
彼女は校内でもTOP3には入ると言っても過言ではないほどのルックスを持っており、(もちろんみこともである)
よく周りに男子が群がっていた。
だが、最近そんな彼女にも彼氏ができたらしく時たま見せる乙女顔がとても可愛らしいのだとか。。。
黄)おはよ!こさめちゃん!
水)いやぁー、今朝は中々にギリギリな時間だったねぇ笑
黄)うっ、そのー、
痛いところをつかれ、目線を逸らすと彼女は悪い顔をしながらほっぺをつついてきた。
地味に痛い。。。
水)なんかあったん?(焦っててかわいい、笑)
黄)あ!曲がり角!!曲がり角で反対から来た人とぶつかっちゃったんよ!!!
水)えぇ、笑 (そういうのって漫画の中だけじゃないんだ笑)
黄)だよね!私も漫画でしか見たことなかった
水)え?、、あ、うん。(あれ?今こさめ口に出とったかなぁ)
黄)あー、
まずい。いくら親友とはいえこの能力のことを知ったら気を使うだろう
なんとかして隠しとうさねば。話を逸らそう
黄)あ!それで、ぶつかった相手が緑川さんだったんよ。
水)え?あの緑川すち?
私の言葉に心底驚いたのか頬をつつく手が止まる
かと思えば心配そうな顔でこちらを見つめてくる。なんて可愛いんだ
水)大丈夫?何もされてない?
黄)ん?全然大丈夫やで!
水)(ほっ)
水)ならよかったぁ、、こさめ安心
水)こさめ緑川さんって、みこちゃんにだけあたりが強いからあんまりよく思ってないんだよね
黄)そんなにしゃべったことないんだけどねぇ、、
こさめちゃんと会話を交わしつつ教室の後ろ窓側に目を向ける
クラスメイトと楽しそうに会話を交わす緑川すち。
その中には女子生徒の姿も多々。
ほんまになんで私だけなんかなぁ、、、
水)まぁ、何があってもみこちゃんはこさめが守ってあげるからねっ!(抱)
黄)んふふ、頼もしいなぁ(撫)
水)あっ!それ絶対思ってない時の返事や!
黄)えー?ちゃんと思っとるよ
水)んー、怪しい、、、って、あ!もうこんな時間!
水)次理科室だよ!!
黄)えっ、うそ!?早く行かなきゃ
水)もー!みこちゃん!!おそいー。
先生)じゃあ、次に実験に入るが、、、
先生)緑川、黄瀬の班が一人足りないから移動しろ
緑)、、、はい。
え。緑川さん私の班にくるん!?
今絶対嫌そうだったやん。あ、てか朝のことがあるから少し気まずいな
黄)緑川さん、よろしくね
緑)、、、うん。
実験中
黄)うぇえっと、この塩酸を、、どうするんや
黄)わからん。
班員)みこと!お前危なっかしいから俺がやってやるよ笑
班員)ほら、あぶねーぞ
実験を進めていると同じ班の男子がやって来て役目を変わってくれた。
優しいななんて思っているとその男子の片腕が自分の肩に乗っていることに気づく
ん?いつの間に。。。
黄)ありがとう!助かるよー!
班員)んーん、全然いいっての!(みことまじかわいー。)
黄)はぅ///
班員)ん?みことそんなに顔赤くしてどうした?(かわいい。待ち受けにしたい)
黄)なななんでもないでっ!?//
班員)ふっ、めっちゃ必死じゃん笑(かわいー!!!)
緑)、、、。
緑)寺岡さん、俺が続き変わるよ。
班員)ん?大丈夫だよ?(みことと話したいし)
緑)いいからいいから!ほら貸して
班員)だからいいって、、、(いやこいつ力強)
緑)ほら!寺岡さんは少し休んでて!(にこにこ)
班員)お、おう、(笑顔こわ)
緑川さんに塩酸が渡され、私の肩に置かれていた寺岡くんの腕が下ろされ、寺岡くんが休憩しに行った。
、、、緑川さんと二人。無言の時間が続く。
よし!気まずいから私も休憩しに行こう。そう思いきびきを返し、一歩進む。
だが、制服の端が机上にある試験管立てに引っかかってしまい試験管が倒れる。
それと同時に試験管の中身がこっちを目掛けてとんでくる。
あれ、確か塩酸だっけ。塩酸ってかかってだいじょうぶなやつ?
そう考えながら塩酸がかかる覚悟を決めて目を瞑る。
ビシャっ
液体がかかる音がする
あれ、何もかからない、、、?
恐る恐る目を開けると目の前には緑川さんが。
私を抱き込むようにして庇ってくれたようだ。助かった。
安心したのも束の間彼の背中や頭は濡れている。。。え。私のせいで塩酸かかった!?
黄)緑川さんっ!?急いで水で流さないとっ!?
急いで蛇口を捻り水を出す。
後は何がいるかな。。えぇーっと、、タオルとかかな
保健室行ってこよう
そう考え保健室へ向かおうとすると背後から笑い声が聞こえた。
妙に思い声の主の方を見ると緑川さんだった。
黄)なんで笑ってるの!?早く流さないとっ
緑)いやっ、だってぇこれ食塩水だからっ、笑
今までに見たことのないくらい笑いながら赤いテープが上に巻かれた試験管を私に見せる
赤テープには『食塩』と記載されていた。
あれ。すごく恥ずかしいのですが
黄)うっ、//
黄)でも、助けてくれてありがとう//
緑)っ!、、うん//
緑)あっ!ちょっと動かないでね
黄)へ?え、うん。
不思議に思いながら彼を見ていると腕が伸びてきて軽く頬の下を撫でられた。
どうやら少しだけ食塩水がついていたようだ、
緑)黄瀬さんにも少しだけかかっちゃたね(無防備すぎるだろおおおお!!!かわいいいぃぃ)
黄)へ、あ、うん//
緑)まぁ、これからは周りをよく見てから動いてよね?
黄)うっ、はーい。。。
こうして災難ではあったが無事に理科の授業を終えることができた。
緑川さんとも少しだけ仲良くなれた、気がする
黄)こさめちゃん、『可愛い』っどう言う時に感じるもん?
昼休みの音楽室。
お弁当を箸でつつきながら話し始める
音楽室に二人以外の人影は無い。二人は最近音楽室が穴場だと言うことに気づいたのだ。
水)可愛い、、?
黄)そう!こさめちゃんはどう言う時に思うん?
水)えっ、みこちゃんが珍しいね、
黄)うっ、まぁまぁ
水)えー、可愛いかぁ、こさめはみこちゃんによく思うよ?かわいいって。
黄)う//そう言うことじゃ無くてっ!
水)あ!ほらまた照れちゃってかわいいー!笑
黄)もう!いいから!!//
水)笑
水)はいはい。
水)んー、後はらんくんにも思うかなぁ
黄)らんくん?
水)そー!こさめの彼氏!!
黄)ほぇえ。らぶらぶでええなー!(にこにこ)
水)まぁね!らんくんの時折見せるギャップが可愛いんだよねー!
黄)なるほど。、、異性に可愛いってよく思うもんなん?
水)異性?、。、異性だったら好きな人か恋人ぐらいじゃない?
黄)、、、え。
水)ーーーーーっ!✨
水)まさかみこちゃん、その反応は誰かに言われたんやなぁ!?
水)やっと世の中の男どもがみこちゃんの可愛さに気づいたかぁ(しみじみ)
黄)なななんんでわかるんっ!?//
水)お?当たってた?
水)まぁ、こさめ、恋愛マスターなんでっ✨
黄)ほぇー、
水)それでっ?誰に言われたの?
黄)う、そのぉ、、
水)うんうん✨
黄)緑川くんが私のこと可愛いって思ってくれてるぽくて///
ガラッ
緑・黄)え、、
ほぼ同時。私がそう言い放ったのと同時に音楽室の扉が開き人が現れた。
その相手は今一番きてほしくなかった人——-緑川くんだった。
聞こえてしまっただろうか、と疑問に思ったが彼は顔を今までに見たことないくらい赤く染め口をパクパクしていた
どうしよう⁉︎聞こえとったよな、、//
この出来事をきっかけに二人の関係に進呈があった話はまた別の機会に。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!