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第2話「連れてこられた少女」
リノンは椅子に座らされていた。
腕は縛られてはいないけれど、周りにいる人たちの圧がすごくて逃げられそうにない。
「……」
目の前には黒髪の男。
📕 クロロ=ルシルフル が静かにこちらを見ている。
その視線に、リノンは思わず顔をしかめた。
「さっきからジロジロ見ないでよ」
クロロは少しだけ笑う。
「すまない」
「珍しいんだ」
「君みたいな子は」
「どこが」
リノンはむっとする。
その横でスマホをいじっていた
📱 シャルナーク が口を挟んだ。
「普通こういう状況ってもっと怖がるんだよ?」
「でもリノンちゃん全然怖がらないよね」
「だって何もされてないし」
リノンは肩をすくめる。
その時、後ろから低い声。
☂️ フェイタン
「強がりネ」
リノンは振り向いた。
「強がってない!」
「ほんとに怖くないの!」
フェイタンはじっとリノンを見ている。
「……変な子」
そのやり取りを見ていた
🪡 マチ がため息をついた。
「フェイタン、威圧しすぎ」
「この子ただの子供じゃない?」
「子供じゃない!」
リノンはすぐ言い返す。
「もう15歳だし!」
その隣で本を読んでいた
💧 シズク が顔を上げた。
「15歳?」
「若い」
「かわいい」
「えへへ」
リノンはちょっと嬉しそうに笑う。
それを見て、部屋の奥にいた女性が近づいてきた。
🔫 パクノダ だ。
「あなた、名前は?」
「リノン」
「そう」
パクノダは優しく微笑んだ。
「本当に普通の子みたいね」
「だから言ってるじゃん!」
リノンは少し得意げに言う。
その時、部屋の隅から声がした。
📍 イルミ=ゾルディック
「でも」
「普通の子は」
「こんな目をしてない」
リノンはびくっとする。
「な、なにそれ」
イルミは無表情のままリノンを見る。
「面白い目」
「……」
リノンはなんだか落ち着かなくなった。
その空気を変えるように、シャルナークが笑う。
「まあまあ」
「とりあえずさ」
「今日はここで休んでいけば?」
「は?」
リノンは目を丸くした。
「帰る!」
するとフェイタンが前に出る。
「ダメネ」
「まだ怪しい」
「怪しくない!」
「怪しいネ」
「もう!」
その時。
クロロが静かに言った。
「リノン」
「……なに?」
「今日はここにいろ」
「……」
リノンは少し考える。
そして大きくため息をついた。
「……わかった」
その言葉に、みんな少し驚いた。
シャルナークが笑う。
「え、素直」
「だって」
リノンは肩をすくめる。
「どうせ逃げられないでしょ」
フェイタン
「わかってるネ」
その時、ドアの方からゆっくりと足音が聞こえた。
「くっくっく……」
不気味な笑い声。
リノンはそちらを見る。
そこに立っていたのは――
🃏 ヒソカ=モロウ
「へぇ……」
ヒソカはリノンを見て楽しそうに笑った。
「この子が噂の?」
リノンは首を傾げる。
「だれ?」
その瞬間。
フェイタンとシャルナークが同時に動いた。
「近づくナ」
「ヒソカ、それ以上はダメ」
ヒソカはくすっと笑う。
「怖いなぁ♦」
そしてリノンを見つめる。
「かわいいねぇ」
「気に入っちゃった♠」
その一言で――
部屋の空気が一気に冷えた。
フェイタン
「……」
シャルナーク
「……」
クロロ
「……」
全員が同じことを思っている。
(この子には触らせない)
まだリノンは気づいていない。
この場所で、自分が――
とんでもない人たちに気に入られ始めていることを。