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第3話「リノンの能力」
翌日。
アジトのリビングには静かな空気が流れていた。
ソファの上では、小柄な少女がごろごろしている。
「うぅ〜…」
黒髪ロングの少女、リノンはお腹を押さえながら天井を見ていた。
「お腹すいたぁ……」
ぐぅぅぅぅ
盛大にお腹が鳴る。
その音を聞いて笑ったのは
📱 シャルナーク。
「すごい音」
リノンはむっとした顔で起き上がる。
「聞こえた!?」
「うん」
「めっちゃ聞こえた」
「うぅ…!」
その様子を見ていた
☂️ フェイタン がぼそっと言う。
「うるさいネ」
「お腹鳴るのは仕方ないでしょ!」
リノンは頬を膨らませた。
その時、キッチンの方から声がする。
🪡 マチ
「うるさいね」
マチは机の上にパンとチョコを置いた。
「ほら」
「食べな」
リノンの目がキラキラする。
「わぁ!!」
「ありがとう!」
リノンは勢いよく食べ始めた。
「おいしい〜!」
その様子を見ていた
📕 クロロ=ルシルフル が静かに言う。
「随分くつろいでいるな」
「だってお腹すいたし」
リノンは全く気にしていない。
むしろ楽しそうだ。
その時。
💧 シズク がぽつりと言った。
「口」
「チョコついてる」
「え?」
リノンは慌てて口元を触る。
しかしその前に――
マチがハンカチを取り出した。
「じっとして」
「え?」
マチはリノンの唇の横を軽く拭いた。
「子供か」
「ありがと!」
リノンはニコッと笑う。
その様子を見てシャルナークが笑う。
「マチ優しい〜」
フェイタン
「甘いネ」
マチ
「違う」
しかしその直後――
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ドォォン!!!
建物が激しく揺れた。
「!?」
リノンはびっくりして立ち上がる。
外から怒鳴り声が聞こえる。
「いたぞ!!」
「幻影旅団だ!!」
シャルナーク
「敵だね」
フェイタンは少し笑った。
「ちょうどいいネ」
クロロは静かに立ち上がる。
「行くぞ」
旅団メンバーは外へ向かう。
リノンもついていった。
外には武器を持った男たちがいた。
「見つけたぞ!!」
「殺せ!!」
男がリノンを見つけて叫ぶ。
「子供がいるぞ!」
「先に捕まえろ!!」
「え!?」
男がリノンに突っ込んでくる。
しかし――
リノンは素早く体を動かした。
ドンッ
男は地面に倒れる。
シャルナーク
「え?」
「普通に強い」
フェイタン
「ほう」
だがその時。
大きな男がリノンの腕を掴んだ。
「捕まえたぞ!」
「っ!」
リノンは顔をしかめる。
(力強い…!)
リノンは男の手を握った。
男
「?」
リノンは男の耳元に顔を近づける。
そして小さく囁いた。
「あなたは、私のモノ」
そして――
頬にキス。
その瞬間。
男の目がぼんやりする。
リノンは小さく言った。
「動かないで」
男はピタッと止まった。
シャルナーク
「え」
フェイタン
「……」
クロロは静かに目を細める。
リノンは続けた。
「そのまま寝て」
ドサッ
男はその場に倒れた。
周りの敵たちがざわつく。
「な、なんだ!?」
「操ったのか!?」
リノンは少し得意げに笑う。
「私の能力」
シャルナーク
「すご」
フェイタン
「面白いネ」
クロロ
「……なるほど」
戦いはすぐに終わった。
敵は全員倒された。
リノンは少し疲れた顔で戻ってくる。
その時。
マチが近づいてきた。
「ちょっと」
「え?」
マチはハンカチを取り出す。
そしてリノンの唇を拭いた。
「チョコ」
「まだついてる」
「え?」
リノンは慌てて口を触る。
「ほんと!?」
「うん」
リノン
「恥ずかしい!」
シャルナークは笑っている。
「能力使ったあとそれ?」
シズク
「かわいい」
戦いが終わり、アジトへ戻る。
リノンはソファに倒れ込んだ。
「疲れた〜!」
その後。
少し離れた場所で――
マチ、シズク、パクノダが話していた。
🔫 パクノダ
「さっきの」
「チョコじゃなかったでしょ」
マチは腕を組む。
「……」
シズクが首をかしげる。
「じゃあ何?」
マチは小さくため息をついた。
「汚い菌」
シズク
「菌?」
パクノダ
「能力のあと?」
マチはうなずく。
「敵の顔に触れたあと」
「そのままにしてるの嫌だった」
シズク
「なるほど」
パクノダは少し笑う。
「優しいのね」
マチ
「違う」
「気持ち悪いだけ」
シズク
「でも拭いてあげた」
マチ
「……」
その時。
遠くでリノンの声が聞こえる。
「シャルー!お腹すいた!」
シャルナーク
「また!?」
フェイタン
「うるさいネ」
シズクはその声を聞いて言った。
「元気」
パクノダ
「いい子ね」
マチはリノンをちらっと見る。
そして小さく呟いた。
「……ほんと」
「面倒な子」
でもその目は、どこか少し優しかった。