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『翌朝…』
ヒミコ「バウロ。今日も私と一緒に
居なさい。」・宿屋を背にしながら、
隣のバウロに言った
バウロ「なんでじゃ?」・ヒミコに
聞き返した
ヒミコ「昨日みたいなことになったら
面倒だからよ。」・バウロに答えた
バウロ「それは、ないと思うぞい。
あれは、たまたまじゃ(笑)。」
ヒミコ「知らない人に、ついて
いきそうだわね…。」・バウロを見てる
『一方、ワルサは…』
ワルサ「ふむ。知性に欠けるな。」・
剣をおさめた
ヒマワリの姿の魔物「日光浴がしたい…
。」・うつ伏せのまま言った
語り手「ワルサは、地下水路に居る。」
『町なかを歩くヒミコたち…』
バウロ「ヒミ。ワシ、浮いとるんじゃが
…。 」・背中に風船が、ついている
ヒミコ「誘拐防止よ。あんた、
ほいほいと、ついていきそうだったから
。」・バウロをヒモで引っ張りながら
答えた
バウロ「ワシは、子供か(怒)!?」
ヒミコ「それよりも、情報収集に
協力しなさい。この世界のことを
もっと知る必要があるわ。」
バウロ「・・・・・。」
ヒミコ「さて、朝から酒場というのも…
。」・立ち止まって、周りを見た
バウロ「ヒミ。観光案内所があるぞい。
」・その方を指して言った
『しばらくして…』
ヒミコ「まさか、ナカダマが
マントル(地殻の下の層)で出来て
いたとはね…。」・町なかを歩いている
バウロ「それを創ったのが魔神とは、
おどろきじゃの。」・ヒミコの隣を
歩きながら言った
ヒミコ「戦ってみようかしら。」・腕を
組んだ
バウロ「ヒミ!相手は、惑星を
生み出すほどの存在じゃぞ!?おぬしの
チカラでは…。」・ヒミコを心配した
ヒミコ「そうねぇ。まずは魔法の上達。
それから種類を増やすってとこかしら。
」・バウロの話を聞いてない
バウロ「・・・・・。」・ヒミコを
見ている
『魔法指南所で…』
ヒミコ「私、火しか使えないんだけど。
」・受付の女性を見ながら、
カウンターにヒジを乗せた
受付の女性「この施設では、その人に、
あった、やり方で指南をしています。
見たところ、魔法を使い始めて
間もないのでは?」・ヒミコに言った
ヒミコ「えぇ。よく、わかったわね。
」・背筋を伸ばし、腰に左手をあてた
受付の女性「でしたら、普段の行動で
キッカケをつかむというのは、
どうでしょう。」
ヒミコ「普段の行動?」
受付の女性「はい。ひとつの属性しか
使えない人たちも居ますが、大抵の場合
。イカリでは火。冷たい眼線では氷と
いう具合です。」
ヒミコ「そういうこと。じゃあ、早速、
やってみるわね(喜)。」・両手を
パンッと叩いて言った
バウロ「感情で、魔法が
誘発されるのかの …(考)。」
ヒミコの声「バウロ。そのまま、
じっとしてなさい。」
バウロ「ん?」・ヒミコの方を向いた
ヒミコ「・・・・・。」・ おそろしく
冷たい眼で、バウロを見ている
「ヒュン。」
語り手「ヒミコの眼、髪、そして、服が
青色に変化した。」
「カチーン。」
語り手「バウロは凍った。」
ヒミコ「どうかしら?」・受付の女性を
見た
受付の女性「上出来です。」・ヒミコに
答えた
ヒミコ「それは、よかったわ(嬉)。」
受付の女性「あなたは、属性が変わると
、姿も変わるのですね。」
ヒミコ「そう?最初に魔法を
発動した時は、変化が、なかったけど。
」・手鏡を持って、自身の顔を見た
受付の女性「おそらく、ふたつめの
魔法が発動したからでしょう。未熟だと
、変化しないと推測さされます。」
バウロ「はぁ、はぁ…。死ぬかと
思ったわい…。」・床に両前足と
両ヒザをつけて言った
ヒミコの声「親切で丁寧ね。今後も、
お願いするわ。」
受付の女性の声「おそれいります。」
バウロ「陽美子が氷美子になるとはの…
。ワシ。体が、もつか心配じゃ…。」・
ゆっくりと立ち上がった
ヒミコの声「あんたも来なさい!」
バウロ「はい!」・駆け足で、ヒミコに
ついていった
『ドーム状の大きな空間の中で…』
ヒミコ「あら、広いじゃない(喜)。
」・普段の姿に戻っている
指南役「あなたは、魔力が高いと
いうことなので、貸切りにしました 。
」・ヒミコに言った
ヒミコ「これなら、思うぞんぶん、
できるわね(笑顔)。」
バウロ「はぁ…。」・落ち込んでいる
指南役「では、目標を凍らせてください
。」・遠くのリンゴを指した
「カチーン。」
語り手「空間内が全て凍った。」
ヒミコ(氷)「次は、どうするの?」・
振り向いた
指南役「・・・・・。」・リンゴを
指したまま凍っている
ヒミコ(氷)「しょうがないわねぇ。」
「フォン。」
語り手「ヒミコは、自身の姿を
オレンジ色に変化させた。」
「ジュ〜…。」
語り手「空間内の氷が融けた。」
指南役「???」・きょろきょろした
バウロ「ワシ。何度、凍らされるのかの
…(泣)。」
『その後…』
「カチカチ…。」
語り手「台の上で、リンゴの
形をした氷が、できた。」
ヒミコ(氷)「ふう。思ったよりも、
難しいわね…。」・手をかざしている
指南役「次は、温度を上げて、水を
創りましょう。火を使えるアナタなら
可能だと思います。」・ヒミコに言った
ヒミコ(氷)「こうかしら?」・手の
平で、水の玉(マメ粒)を創った
指南役「はい。大丈夫でーす。では、
私は、これで…。」・そそくさと
退場して、扉を閉めた
バウロ「なんじゃ?」・扉の方を見た
アナウンス「警告!気圧が急激に
低下しています。速やかに、空気を
取り入れてください!」
「ギュ〜…!!」
語り手「ヒミコ(氷)の玉が、
バレーボールほどの大きさになった。」
バウロ「まさか!?」・ヒミコ(氷)の
玉を見た
ヒミコ「どうしたのよ。」・バウロに
訊いた
バウロ「それは、水玉では、ないぞい!
液体の空気じゃ!」・ヒミコに言った
ヒミコ「空気?私は、熱を加えて
いるつもりだけど?」・首をかしげた
バウロ「アイツ(指南役)は、ウソを
言っておったのじゃ!その姿では、
いくらチカラを加えても、
冷える一方じゃぞい(慌)!」
ヒミコ「・・・・・。」・玉を持つ逆の
手(左)で、ハリセンを出した
「ブン!」
語り手「ヒミコは、ハリセンを
おもいっきり振った。」
「パァン!」
語り手「ユウキが、ヒミコの代りに、
アホな作者(ナリトシ)をドついた。」
『その日の夜…』
ワルサ「ふむ。氷の属性か。しかも、
姿が変わるとはな…。」・ヒミコの
部屋で、腕を組んだままイスに座ってる
バウロ「そうなのじゃ。でな。そのあと
、たくさんの氷の粒をぶつけさせて、
カミナリを発生させたのじゃ。まるで、
積乱雲じゃの(笑顔)。」・全身の毛を
逆立てながら、ワルサに言った
ヒミコ(雷電)「発想は、よかったと
思うわよ。」・自身の姿を黄色に
変化させ、その周囲には、
放電による火花が、ちらついている
ワルサ「お前の成長には、眼を
見張るものがあるな。」・ヒミコの
ことを言いながら、別のところを見た
ヒミコ(雷電)「あら、ありがと。」・
なんの感情もなく、ワルサに言った
バウロ(あやつ。痛い目に遭うのを
おそれて、おべっかを使ったの…。)・
挙動不審のワルサを見ている
「フッ…。」
語り手「ヒミコは、普段の姿に
戻った。」
ヒミコ「ところで、あなたの方は、
どうなったのかしら?」・ワルサに
訊いた
ワルサ「あっ、あぁ。それなら、
ふくろに入れておいた。魔石と、
水晶だったかな(苦笑)。」・ヒミコに
答えた
ヒミコ「そう。ご苦労さま。じゃあ、
アナタたちは、自分の部屋に戻って
いいわよ。」・バウロたちに言った
バウロ「ヒミ。明日は、魔神の
ところかの?」・ヒミコに訊いた
ヒミコ「そうね。長旅になるから、
しっかりと準備しなさい。」
「バタン。」
語り手「バウロとワルサは、部屋の
外へ出た。」
ワルサ「まじん、とは、なんだ?」・
隣のバウロに言った
バウロ「おぬしの部屋で、ゆっくりと…
。」・ワルサを見ながら、試しに
言ってみた
ワルサ「断る。」・そっぽを向いた
語り手「ワルサは、元の状態に
戻っていた。」