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『翌朝…』
「ブォ〜…!」
語り手「ヒミコたちは、車で森の中を
走っている。」
ヒミコ(火)「道路が整備されていて
走りやすいわね(笑顔)。」・魔物を
焼き払いながら言った
バウロ「ヒミ。普段の姿では、魔法を
使えないのかの?」・運転中のヒミコに
訊いた
ヒミコ(火)「そうなのよ。魔法を
使おうとすると、それぞれの属性に
合った姿に変わっちゃうみたいで…。
」・手鏡を持ち、自身の顔を見始めた
ワルサ「ふん。」・うしろの席で、
腕を組んだまま、横を向いた
『釣り橋の前で…』
「ゴ〜…!」
語り手「下を覗くと、激しい水の
流れがある。」
ヒミコ「ここからは歩きね。バウロ。
車を持ち上げなさい。」・その方に
命令した
バウロ「何ゆえ(驚)!?」・ヒミコを
見た
ヒミコ「私は、見たのよ。あんたと
同じくらいの小さな犬が、片前足で
車を持ち上げるところを。」・バウロに
答えた
バウロ「この世界の住人と一緒に
するでない(怒)!」・ヒミコに訴えた
ヒミコ「私が魔法を使えたのだから、
イケるわよ。」
バウロ「そ、そうじゃが…。釣り橋は、
どうするんじゃ。車を持ち上げたと
しても、あの橋では…(困)。」・
ボロボロの釣り橋を指して言った
ヒミコ「持ち上げればいいのよ。ただ、
確認したいだけだから。」
バウロ「・・・・・。」
ワルサ「お前も大変だな。」・バウロを
見ている
バウロ「んぎぎぎ…!!」・車を
チカラいっぱい持ち上げようとした
語り手「しかし、ダメだった。」
バウロ「はぁ、はぁ…。ムリじゃ…。
」・へこたれている
ヒミコ「わかったわ。次は、ワルサね。
」・その方を見た
ワルサ「なに!オレもか!?」・
おどろいて、ヒミコの方を向いた
ヒミコ「さぁ。」・車を示した
ワルサ「んぐぐぐ…!!」・車を
持ち上げようとした
語り手「しかし、ダメだった。」
ヒミコ「ありがと。」・車に、ふくろを
かぶせて、その中に、しまった
ワルサ「はぁ、はぁ…。」・へこたれた
ヒミコ「行くわよ。」・ボロボロの
釣り橋を渡り始めた
『釣り橋の先で…』
バウロ「ワルサが、谷底に
落ちたのじゃが…。」・前方のヒミコに
言いながら、うしろを見ている
ヒミコ「レイアが、ひろって、この先の
茶屋で、待機すると言ってたわ。」・
山道を歩きながら答えた
バウロ「どこから情報を?」・ヒミコを
見た
ヒミコ「これよ。」・端末を出した
バウロ「それも魔道具かの?」・端末を
見ている
ヒミコ「いえ。どこの世界でも
使えるとか言ってたわね。」
バウロ「ふ〜ん。」
『道中の茶屋で…』
ワルサ「おい!酒がないぞ!」・
長イスに座り、大声で叫んだ
レイア「面倒だから、これでいいか。
」・キレのある男、という名の
酒(一升ビン)をワルサの横に置いた
『しばらくして…』
バウロ「ヒミ。酔い潰れたワルサは、
どうするんじゃ?」・ヒミコに訊いた
ヒミコ「ほっときなさい。ふくろの
中なら大丈夫でしょ。」・そう言って、
山道を進んでいる
語り手「ヒミコたちの前に、キノコが
現れた。」
バウロ「魔物かの。」・立ち止まって、
エリンギふうのキノコを見た
「バチバチ…。」
語り手「ヒミコ(雷電)は、帯電を
始めた。」
バウロ「・・・・・。」・電気の影響で
毛が逆立っている
「ドーン!!」
語り手「ヒミコ(雷電)は、キノコに
向けて電気をはなった。」
「ググ…。」
語り手「キノコは、ちょっと
大きくなった。」
ヒミコ(雷電)「あら。効かないわ。
」・手を引っ込めた
バウロ「もしかしたら、危機管理能力が
働いたのかもしれんぞい。それが
関係して、キノコが成長したのじゃ。
」・ヒミコに説明した
ヒミコ(火)「なら仕方ないわね。
」・火の玉を創った
「ボォン!」
語り手「ヒミコ(火)は、キノコを
焼き払った。」
『少し進んだ先で…』
ヒミコ(雷電)「キノコしか
出てこないじゃない。これじゃあ、
練習にならないわ。」・不満を言った
肉厚のシイタケ「・・・・・。」・
黒コゲで倒れている
バウロ「ヒミ。直接、キノコに電気を
流しては、どうじゃ。」・ヒミコに
提案した
ヒミコ(雷電)「直接?」・バウロに
聞き返した
バウロ「うむ。電気抵抗がなければ、
少量の電気でも簡単に倒せるぞい。」
ヒミコ(雷電)「やってみるわね。」・
前を向いた
語り手「マッシュルーム(魔物)が
現れた。」
ヒミコ(雷電)「えい!」・ マッシュの
体に手をあてた
「コテ。」
語り手「マッシュは倒れた。」
ヒミコ(雷電)「やったわ。」・喜んだ
バウロ「ヒミ。ところで、どのように
倒したのじゃ?ワシは、いちおう、
仮定の話をしたのじゃが…。」
ヒミコ(雷電)「ふつうに、
ねじ伏せたわよ。」・バウロに答えた
バウロ「ねじ…!?」・おどろいた
ヒミコ(雷電)「そうねぇ。
抵抗するな、と思いながら、
やったわね。」・やや上を向いた
バウロ「魔法でも、なんでも、
なかったぞい…。」・ヒミコを見ている
語り手「ヒミコ(雷電)は、マッシュを
気合いで倒した。」
『洞窟の前で…』
ヒミコ「ここから、ホンダマの内部に
入るわよ。」・足元のバウロに言った
バウロ「このナイフじゃと、核の
表面まで、もつか心配じゃが…。」・
ナイフを出して、それを見た
ヒミコ「レイアも居るし、問題ないと
思うわ。」・洞窟に入っていった
レイア「オジャマしまーす(笑顔)。
」・バウロを見ながら、その横を
通りすぎた
バウロ「もはや、一員じゃの(呆)。
」・レイアを見ている
『洞窟を進む一行…』
ヒミコ「バウロ。もう、ちょっと、
火力を上げられないかしら。これだと、
アンタしか見えないわよ。」・前を
歩くバウロに言った
バウロ「このナイフは、耐久力が
なくての。火力を上げると、
壊れる、おそれがあるのじゃ。」・
ナイフの先端に火を灯しながら歩いてる
ヒミコ「レイア。あなたは、何か
持ってない?」・隣を見た
レイア「ナリトシなら、ありますけど…
。」・隣の時空(書斎)からナリトシを
引っ張り込んだ
ヒミコ「あら、いいじゃない(笑顔)。
」・立ち止まって、手をパン!と叩いた
ナリトシ「あの…。」・レイアに
首ねっこをつかまれながら、 その方を
見た
ヒミコ(氷)「やって、くれるわよね?
」・威圧的な笑みで、ナリトシに言った
ナリトシ「はい…。」・受け入れた
「パッ。」
語り手「洞窟内は、明るくなった。」
ヒミコ(氷)「ありがと。また、何か
あったら頼むわね。」・そう言いながら
進み始めた
ナリトシ「自作自演とはいえ、
こたえますな…。」・呟いた
レイア「こういうのが好きじゃ
ないんですか?」・ナリトシに言った
ナリトシ「・・・・・。」
『しばらくして…』
ヒミコ「あら。広い空間に出たわね。
」・立ち止まって、空間内を見た
「ゴ〜…!!」・ごう音
バウロ「なんじゃ。変な音がするぞい。
」・ヒミコの隣で言った
ワルサ「ふう。酔いが、さめてきたな…
。」・ふくろから出て、近くの柱?に
手をついた
「バチッ!!ドッ!」
語り手「ワルサは弾かれて、壁に
激突した。」
ヒミコ「どういうことかしら?」・
倒れたワルサの方を見た
レイア「えと、竜巻です。凄いチカラで
渦を巻いているんだとナリトシさんが…
。」・前方のヒミコに言った
ヒミコ「そういうこと。」・ 近くの
柱(竜巻)を見た
ワルサ「いったい何が…。」・頭を
押さえながら立ち上がった
バウロ「おぬしは、竜巻に
弾かれたのじゃ。」・ワルサの方を
見て言った
ワルサ「そんなワケあるか(怒)!?
どう見たって、ここは洞窟の中だぞ!!
」・バウロに向かって反論した
バウロ「では、もう一度、触って
みるがよい。」・ワルサに答えた
ワルサ「ただの柱だろうが…。」・
近くの柱(竜巻)に触った
「バチッ!!ドッ!」
語り手「ワルサは、壁に激突した。」
バウロ「密度が高すぎて、柱に
見えるのじゃ。おそらく、魔神の
影響じゃの。」
ワルサ「・・・・・。」・地面に
倒れている
「バリバリ…!!ドーーン!!!」
語り手「ヒミコは、茶色の髪と
緑色の服になり、竜巻の内側から、
それを吹き飛ばした。」
バウロ「お見事じゃ。」・前足を
叩きながら、ヒミコに言った
語り手「バウロは、あまりの出来事に
思考を停止させた。そして、ヒミコは、
風と土のチカラを得た。」