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上から有給を消化しろと言われて嬉しいんだか何だか分からん気持ちで外に出た、
多分
それがいけなかったのだろう。
出かけなかったら、”アイツ”に会うことはなかったはずなのに
降谷「あ、、」
『……どうも、お久しぶりです』
降谷「お、お久しぶりです!!」
『体調の方はいかがです?』
降谷「お陰様で絶好調です!(微笑)」
『そうですか、それなら良かったです。まぁこの町は色々変ですから気おつけて下さいね。』
降谷「変…ですか…?」
『一日に1件は必ず事件やら事故が起きますから巻き込まれないように注意して下さいね』
降谷「えぇ?!わ、分かりました…」
『それでは、失礼します。』
ここまでは良かったんだ
そう
“ここまで”は
降谷「あのっ!!!!!!」
『…なんでしょうか』
降谷「貴方は僕に会いに来た時に、はじめましてと言いましたよね…」
『はい』
降谷「ッ…本当に……」
あぁ、コイツは
降谷「本当に初めましてだったんですか…??」
薄々感じ取っていたのかも知れない
降谷「僕は、あの日からずっと記憶が戻ってきていませんが……でも貴方に会ったのは初めてではないと、僕の心が……本能か何かが……ずっと叫んでるんです…」
嫌な本能だな、本当に
本当に……
降谷「貴方に…ッ…【会いたい】と…」
降谷「叫んでるんです…ッ…!!」
『……』
降谷「お願いします…ッ…教えて下さい…ッ」
ここで本当に教えてしまって良いのだろうか、俺はそう思っていた。
ここで、俺がお前の恋人だったと、本当に教えてしまって良いのだろうか
否
答えは最初から出していたはずだ
俺はそれを
『……私と貴方が会ったのは、』
その意志を
『あの時が”初めて”ですよ』
貫けばいい
例えどんなに自分が苦しかろうと、俺はコイツを組織から、世間から守らなきゃならない。記憶を失ってしまったこいつは格好の餌食も同然なのだから、だから俺は
降谷「ッ…そう……ですか……」
『…それでは、失礼致します』
態と、お前を傷付ける。
降谷「ッ……はい……」
『……』
その様子を見ていた奴が居るとは知らずに
??「………」