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桃赤注意
赤視点 赤、16歳
桃、18歳
二人とも高校生
今日もジトジト降る雨
嫌だなぁと思いながら窓を見る
だって、嫌じゃん、濡れるの。
最悪と思いつつせんせーが書いた内容をノートに書き写す。
今日傘持ってきてたっけ
そんな考え事していると先生に指名されてあわてる
早く帰ってアイス食べたい
ただそのことだけが頭に入ってた
最悪、
傘持ってきてないことに気づく
降り止むまでここにいよっと
そうして鞄から本を取り出して読み始めた
内容はこう
ある少女が交通事故で死んでしまい、目覚めたら嫌われ者の王女だった。最初は嫌われて戸惑うが、いきなり変わった王女に周りの王子達は心を惹かれていく、って話。
転生系をよく読んでいるがその中でも一番好きな本、それをゆっくりと読みながら降り止むのを待っていた。
一向に降り止まない。
もう小説を3回読み直したのに
流石に飽きたてしまったので校内を回ることにした。
ここって三年生の教室だっけ
人がいる
失礼しまーすと言いながら入ってみる
一人の人がいた、桃色の髪をしたイケメンが
確かこの人、生徒会長だっけ
めっちゃモテるって噂の
めっちゃ書類あるじゃん、どんだけあんの
手伝いますって言うと君は困ったような顔をしたが、お言葉に甘えてと言いつつ書類を渡してきた。
ずっっと静かなんだか
気まずすぎる
とりあえず色々質問してみた
好きな食べ物は?とか
色々言っていくと君のことをさらに知れた
あぁもっと知りたいなと沢山質問した
大抵のことは答えてくれて嬉しかった
そうして仲が深まっていった
今も雨嫌い?
君が尋ねてきた
ううん、嫌いじゃない。
何故?と君は質問する。
「貴方と出会えたのが雨のおかげだったから」
〜END〜