月野side
「そうだね、それが普通の考え方だ。」
「………。」
まるで、自分が普通じゃないような口振りだ。
「!……ま、この映像に写っている誰かさんは、私に何か伝えたいのでしょうね。
それともただの煽りなのか。」
「…君を煽るなんて、恐れ知らずにも程があるんじゃないの。」
「貴女、私を何だと思ってるんです?」
鈴side
「!…月野さん。」
私は、月野さんにツカツカと歩み寄る。
「な、何さ…。」
月野さんは、警戒するように身構えた。
私は、月野さんが着ているジャンパーのポケットに強引に手を突っ込む。
中から取り出したのは、何か小さな黒の物体。
一点が赤い光で点滅している。
要するに、”発信器”。
多分、誰かに入れられたのだろう。
「…月野さん、最後に接触した人は誰?」
「……私の部下だよ。」
「距離は近かった?」早口で問う。
「…いつもよりは。」
月野さんは、伏し目がちに答える。
この人の事だ。きっと、罪悪感の渦が回っている事だろう。
「…ごめん。」ほら。
「…。」
この人は責任感もあるし、仲間思いだ。
さぞ、部下からの信頼も厚かっただろう。
そんな部下からの疑い。
「…優秀な部下ですね。羨ましい。」
「…それ嫌み?流石に傷付くよ。」
「いえ、褒め言葉です。」
「でも、流石に不味い。」私は呟きながら、窓の外を見る。
赤い光が見える。サイレンだ。
「さあ、どうします?」
____面倒臭いので、選択は月野さんに任せるよ。
短いですね。すみません。
キリが良かったので。
次は長く書くと思います。…多分。
♡···100
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