「……あれ?ここは……何処だ?」
寒くて……静かな場所……
「…………あ……そっか……」
「ここは地獄か…………ハハ……本当に死んだんだ、嬉しいな……」
コツコツコツ……
誰かの足音が響いた
コツコツコツ……
その足音はどんどんこっちに近づいてくる
真っ暗で辺りは何も見えなかった
コツコツ……スッ……
足音がやんだ
多分だが自分の目の前に気配がする
「……誰?」
??「なんで……何で君はっ!!!」
聞き覚えのある声が聞こえた
すると、同時に周りに明るく光が差し込んできた
レン「っ……何で、君も来ちゃうのかな……悠……」
悠「あっ……レンっ……レン!!!」
悠はレンに近づこうと立ち上がろうとした
たが、体が動かなかった
悠「う……え?……何で……体動かなっ」
レン「………死ぬな!!!!!!」
…………?
レンは口を開けた……が大きな声で放った言葉は悠は謎だった
悠「……なに言って……」
レン「……死んじゃダメだ……悠……生きてっ」
悠「……は?何で……そんなこと」
レン「……悠……お願いだから死なないで……」
悠「何言ってるの……?」
悠「だって……自分は……蓮が居なかったら何も出来ないっ……」
レン「……ハァ」
レンは浅くため息をついた
レン「何言ってんのかさっぱりなんだけど……悠……君は勘違いをしている」
悠「勘違……い?」
レン「……そう、僕は蓮じゃない」
悠「……え?」
悠は唖然とした、訳が分からなかった
悠「じゃあ……貴方は誰なの……?」
レン「……僕は……」
レン「君の作った架空の”レン”だよ」
悠「…………は?え、ちょ待って……言ってる意味がわからないんだけどっ……」
レン「……悠……君がこの生と死の狭間に来たのは初めての事だ……」
悠「……何言ってっ……」
レン「いいよ……君が初めから気になってた事、あの謎の空間にいた事全部教えてあげるよ」
第29話 終わり
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