テラーノベル
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「キスは禁止ね」
付き合って三ヶ月。
同居を始めて一週間目の夜に先輩は突然そんなことを言い出した。
「……え?」
後輩が呆然としていると、先輩はソファに寝転がったまま続ける。
「理由は簡単、キスすると歯止め効かなくなるから」
「いや、もう私たち付き合ってますね……?」
「だからだよ」
先輩は涼しい顔だった
「手繋ぐのはいい」
「抱きしめるのもいい」
「膝の上も許可」
「でもキスはダメ」
「意味わかんないです……」
その日から、先輩は本当にキスをしなかった
でも距離は近い
帰宅したら
「おかえり」
と抱き寄せられるし
料理中に後ろから腕を回されるし
気づけば膝の上に座らされる
「先輩、絶対わざとですよね……」
「なにが笑?」
耳元で囁きながら笑われる
そのたび心臓がおかしくなりビクッと反応してしまう
それなのにキスだけがない
「寂しい……」ボソッ
「ん?なんか言った?」
「な、何も!」
夜
ソファで映画を見ていた後輩はとうとう限界だった
隣には先輩
肩が触れている
先輩は平然としているのに、自分だけ苦しい
「どうしたの?」
「……なんでもないです」
(っ……うそ…ほんとは寂しい……って言えたらな…、)
先輩が覗き込んでくる。
近すぎる
その距離で平気なわけがない
「顔、赤いよ笑」
「先輩のせいです……////」
「ふーん笑?」
面白がるみたいに笑う
その瞬間ぷつっと何かが切れた
後輩は先輩の服を掴む
そのまま勢いで唇を重ねた
ほんの一瞬
「ん…!?」
触れた途端、先輩の目が見開かれる。
やってしまった
離れた瞬間一気に恥ずかしくなる
「ご、ごめんなさい……////!」
慌てて離れようとした
でも先輩の腕が先に後輩を捕まえる
「……ねえ」
低い声
「誰が離れていいって言った?」
「せ、先輩……?」
いつもよりもSっ気がある先輩にドキッとする
「ルール破ったね」
「……ごめんなさい///」
「ううん」
先輩は笑う
その笑顔はさっきのSな顔とは違った
「むしろ、限界だったの私も」
そう言った直後
今度は先輩からキスしてきた
最初より深く長く
後輩の息が乱れる
「……せっ、んぱい///」
「もう我慢できない」
「自分で作ったルールだったけどもういいよね?」
耳元で囁かれて
後輩は完全に赤くなる
「だから言ったのに」
「キスすると、本気になりすぎるって」
その後は…………ご想像に任せます
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