__一人で森の奥に来ていた。
過去に浸る為だけに。
…ここ、懐かしいな。
…よくここで荼毘くんと喋ったな。
決戦前も…ここで。
また…会えないのかな。
___緑谷。
デク)…?
轟)俺だ。
デク)轟くん…こんな所に…。どうして…
轟)サプライズだ。
??)焦凍、お前なぁ…
??)焦凍くん、大袈裟なのです!
僕は目を見開いた。
見間違い…?いや違う。
夢…?
でも目を擦っても…
荼毘…くん。
トガちゃん…。
気づけば僕は二人の元へ駆け寄っていた。
命懸けで戦った二人…
僕のことをずっと気にかけてくれていた。
…それだけしてくれてても
僕は”お礼”言えなかった。
合宿襲撃の時、
僕ら二人だけ止まらずに
視察、一緒に行ったよね。
僕がボロボロの街に一人佇んでる時、
君は周りなんか気にせず僕を包んでくれた。
「みんなが待ってる。」
君が言ってくれた言葉。いつでも忘れない。
デク)ほんとに…二人…
荼毘)あぁ。焦凍が俺達を連れ出してな。
トガ)怪我は私達、かなり治りました!
デク)でも荼毘くん…君自爆しようと…
荼毘)…本当はそうするつもりだった。
デク)…
荼毘)でもな。焦凍が”大氷海嘯”で止めてくれた。爆破寸前の俺を。
デク)轟…くん。
トガ)私…お茶子ちゃんのお腹刺しちゃったのにね…お茶子ちゃん、私の笑顔世界一かあいいって言ってくれたの。
二人の話を聞いて
目には涙いっぱい。
いつこぼれ落ちてもおかしくない状態。
デク)…弔は…?弔はどうなったの…?
トガ)弔くん…体に齧り付いたAFOの残骸を取り除くためにタルタロスの医療機関に入れられてるのです。
荼毘)俺達は病院と事情聴取の繰り返しだ。
トガ)でも弔くんね…
まだ意識取り戻さないの。
デク)弔…。
荼毘)リーダーなら大丈夫。絶対生きてる。
トガ)弔くんがこんな所で死ぬわけがないのです!
デク)…僕も信じてる。
弔が絶対僕らのもとに帰ってくるってこと。
信頼。
友情。
熱意。
希望の気持ちがどれだけ大切かを
この人生で学んだ。
絶望なんか持ってても
何にも変わらなかったのが事実。
未来を…人生を変えたいのなら
暖かい、希望の心を持ち、
前を向き続けること。
でも、僕は。
僕らは。
やり直すって決めたから
もう一度。
最初から。
希望の暖かさを探して。
____行くぞ。デク。
____うん、弔。
….
“僕らの新しい人生”は
これからの物語は、
最初の1ページを迎えた。
終わりなんてない本。
誰かに紡がれて行く。
____希望の本。
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あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます!
番外編どうでしたか?
私は正直この物語が一番想像しやすくて好きでした!
「僕のヒーローアカデミア」の二次創作を書くのが好きな私に取ってこの作品はかなりのお気に入り!
物語の構成、人物のセリフ。そう言うのを気にしながら書くのは難しいものですが、自分で物語を考えるのが楽しくて仕方がない!
一度書いたらやめられなくなっちゃいました…w
これからも別の作品を描き続けたり、イラストを描いたりしますので、フォローといいね、コメント等をお願いします!
最後までの閲覧ありがとうございました!
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これは僕らが
心優しい世界を作る本。
1ページ目には
何が書いてるんだろう。
コメント
10件
私も作品、書いてるんで読んでみてください。 「拾われたあのこは実は…」です。
やべぇ、泣きすぎて、タブレットが濡れてる。(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
なんか弔が起きるまで数年たってたりしそう あと、ありがとうございましたこの作品を何時も楽しみにして待ってました最終回も面白かったです