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ボロボロに傷ついた彼は、人間不信に陥って、自殺まで考えた所に、リバティ・トラストの人を許す教えに出会えたそうだ
「まぁ!素敵!私は嘘つきで、暴力的な大酒飲みの悪妻らしいわよ! 」
怒りに思わず顔が赤くなる、私はおどけてみせた
弘美さんがサラダをつつきながら言った
「なにもかもがあべこべね、最後にはマフィアみたいな弁護士の彼女の義姉が出てくるわよ!それって私のことだと思うわ、でも彼自身がゴネて、慰謝料をふんだくったことは書いていないわよ」
奈々さんも眉根を寄せた
「こういう病的な虚言壁というのは、ナルシストにとっての常套手段でね・・・彼らは真実には興味ないのよ、自分の欲しいものが手に入りさえすればいいの、彼はどうやらこの教団の在家の地位のある人で活動してるみたいね・・・ 」
「この教団が高額セミナーや、寄付で多大な利益を上げているのは、さっきの話で分かったでしょう?そこにあなたの元夫が教団の在家の幹部に居座っているのも、何か関連性があるのかもしれないって思ってね、私が思うに教団の幹部になるのも、もしかしたら多大な寄付がいるんじゃないかしら・・・」
そこで私はハッとした
「まさか!離婚の慰謝料で・・・ってこと?」
私は電気に撃たれたように背筋がビリビリした
結婚していた時・・・リバティ・トラストの教えを語っている時の俊哉は、なんだか楽しそうに熱をあげて話していた、一緒にセミナーに行った時も、いきいきとして他の人と交流をしていたわ
でも・・・まさか・・・
そこで私は理解した
「もしかしら・・・・先日私の所に来たのだって、やり直したいと言ってたのも・・・」
弘美さんと奈々さんが同時に頷く
「どうやらまたあなたの・・・・お金が目当てみたいね」
ああ・・・とすべてが納得がいった、私とやり直したら、またお金が手に入るとでも思っているのだろう