注意です!
※ウィンブレのうめひいです
※直接的な表現はないですが死の表現あり
※下手くそです
※見にくいと思います
※地雷・解釈違いはUターン推奨
上記オーケーならお進みください
ーーーーーーーーーー
雪が降る真っ白な道を白い髪の毛の青年が歩いていた
彼は同じぐらいの身長の青年をおぶっていた
梅宮「…はぁ…はぁ……大丈夫だ、柊…俺がちゃんと約束したところまで連れていくから…」
その言葉に返事は帰ってこず彼の体温がまだわずかに残っている…それが返事の代わりだった
梅宮「(なぁ、柊…俺たちはどこで間違えたんだろうな……)」
俺と柊は幼馴染という関係で一緒に冒険者をしていてどこに向かうも一緒だった
一緒にいるのが楽しくて俺は柊にいつしか恋心を抱えるようになった
優しい笑顔も笑った声も時々見せる抜けてるところも全部が愛おしかった
だから俺は2人で冒険者をしたいと彼に伝えた
独り占めしたい欲に負けたわけだ
今日だっていつも通りに過ごしていた
柊「梅宮、ちょっと出掛けてくる」
梅宮「おう、治安がいいからって気を抜くなよ…」
柊「なぁ、帰ってきたら行きたいところがあるんだ」
梅宮「行きたいところ?」
柊「うん、先約しておく」
梅宮「おっけー!先約だな!」
笑顔で相棒を送り出し俺は今出たばっかなのに早く帰ってくれる時間にならないかと楽しみでしょうがなかった
柊からこうやって誘われることは初めてだった
柊は一体どこに行くつもりなんだろう…
2時間経ったが柊が帰ってくる気配はない
その時俺の通信機器に一通の連絡が入った
嫌な予感しかしなかった
梅宮「はい…梅宮です」
柊『はッ…う、めみ、や……わりぃ…情けねぇけど……動けねぇんだ…迎え来てほしい…』
梅宮「今、どこにいるんだ?」
柊『ろ、じう…ら』
梅宮「路地裏?どこのだ?」
柊『はやく…来て……』
梅宮「柊?おい、柊…!」
そこで通信は途絶えてしまった
俺は部屋を飛び出し街中を走っていた
俺たちは冒険をする傍らあるチームから逃げていた
俺たちは相性もよく地元じゃ負け知らずで2人で1つだとよく言われたものだ
ここまで来れば安全だと信じて疑わなかったのに…
頼む無事でいてくれ!!!
夜になってやっと半分くらいの路地裏を見て回った頃…
しゃがみこんで動かなくなった柊がそこにいた
梅宮「柊!おい、柊!!目を開けろ!!」
柊「……うめ、みや…よかった……来てくれたんだな…」
梅宮「ごめん…!間に合わなかった……ごめんな……」
柊「泣くなよ…帰るって約束守れなかった…俺も悪い…来てくれて…嬉しかった……」
震える手で俺の涙を拭う柊の手
俺はその手を優しく握りしめる
少し冷えたいつもそばにいてくれた相手の手を握る
柊「梅宮の手、温かいな」
柊の手がするりと落ちて動かなくなった
思わず自分で柊の手を握り自身の頬に当てる
さっきよりも冷えていて俺は焦りを感じる
梅宮「ねぇ…柊…起きてよ……何…寝てんだよ…行くところあるんだろ」
この街なら全部が手に入ると思っていたのに逆に全部を失ってしまった
幸せも、これからのことも、最愛の人までも失った
あぁ…俺が柊を独り占めしたいなんて欲に負けたりしたから…
その報いが襲ってきたんだ…
俺が柊を独り占めしたいなんて…そんな感情を抱かなければよかった…
故郷を捨ててでも俺たちはある夢を追いかけていた
世界一の冒険者になることだ
これからもずっとそれを目指して2人で追いかけられると夢見ていたのに…
雪が積もる道を歩きながら今までのことを思い出していた
もう何時間歩いたのだろうか…
そう思うぐらい気力で足を動かし続ける
意識が遠くなりながらも足を動かし続けた
梅宮「最後はここでいいかな?」
辿り着いたのは教会だった
重い扉を開けて入り口から一番近い椅子に柊を横に寝かせる
その隣に腰を下ろして柊の頭をそっと膝に乗せて髪の毛を撫でる
もう冷たくて動かない最愛の人にこう告げる
梅宮「ねぇ…覚えてるか?俺たちはいつも2人で1つなんだ…お前が戻ってこないのなら俺がそっちに行く…いつも一緒にいるって約束しただろ?」
短剣を手に取りそれを強く握る
目を瞑りそれを振りかざす
意識がどんどん暗闇に落ち俺たちはそこで一生を終えた
もちろん手だけは握ったまま離すこともなく
それから何百年もの月日が経った頃のこと
ある高校の屋上に2人の青年が何かを話していた
片方の青年は白い髪の毛で青い瞳を持っていた
もう片方は金髪で茶色の瞳を持っていた
梅宮「なぁ…柊」
柊「ん?」
梅宮「これ、受け取ってくれないか?」
柊「ペアリングか?」
梅宮「柊…俺と結婚してくれ!」
柊「付き合うすっ飛ばして婚約申し込むか、普通…」
梅宮「なら結婚を前提に付き合ってくれ!」
よくあるプロポーズの言葉を口にする
柊は少し困ったように笑いながらも言う
柊「俺でいいのかよ」
梅宮「柊…俺たちは2人で1つ…いつもそうだったろ?」
柊「なんの話だ?」
梅宮「………なんでもない!」
柊は前世の記憶を持ってなかった
俺は前世の記憶があるからこそその言葉を口にした
あの時言えなかった想いを何百年越しに伝えることができた
今はもう平和な世の中で失うことはないとわかったから結婚を申し込んだ
なぁ、柊…俺たちはあの時ここを目指していたんじゃないかな?
あそこで勝手に終えたけどここに来るためにまた神様がチャンスをくれてもう一度巡り会わせてくれたんじゃないかな?
今世で見た柊は前世と変わらなかった
優しい笑顔も笑った声も少し抜けてるところも全部が愛おしいままそこにいた
今世こそは柊とずっと幸せになりたい
これまでもこれからも俺の隣はずっと柊だけだと決めている
俺はあの時から柊だけを愛すると決めていた
柊「梅宮、大好き」
梅宮「俺はもっとだ、愛してるよ」
どちらともなく顔を近づけてキスをする
一途に想い続けてやっと結ばれることができた
きっと俺は何度も生まれ変わろうと柊を見つけると思う
だって俺たちは2人で1つなんだからーー
2人で1つの俺たちEND
コメント
3件
読んでくれてありがとうございます! 今回は「修二と彰」の「 青春アミーゴ 」を曲パロとして書かせてもらいました 相棒と一緒に駆け抜けるという感じの曲なので梅宮さんと柊さんを相棒的な存在として書ました! 少しでも楽しんでもらえたのなら光栄です