袋麺を2つ、戸棚から取り出して、やかんで湯を沸かす。待っている間に、鍋にも水を入れ、火にかける。
💙「ラーメン、ラーメン!食ってみたかった!」
目を輝かせて、作業を隣りで見ているショウタ。 頭を撫でてやったら、甘えるように、身体を預けてきた。
💛「卵入れる?」
💙「うんっ」
ネギは俺が苦手だからパス。昼間、ネットで調べたら猫にもネギはあんまよくないらしいから、抜き。てか、そもそも俺んちの冷蔵庫にネギなんて入ってない。
卵を2つ取り出して、袋麺を茹でる。
タイマーをかけて測っていたら、タイマーが鳴った瞬間に、驚いたショウタが俺に抱きついてきた。
💙「ひゃう!!!」
💛「大丈夫、大丈夫。怖くないよ」
火が危ないので、ショウタを遠ざけて、丼にラーメンを盛りつけ、卵を割って落とした。テーブルに持って行き、提供する。
💛「ほれ、食え。熱いから気を付けて」
箸を渡し、俺が食べ始めると、ショウタは見よう見まねでラーメンを食べようとするが、箸の使い方がわからないようで、うまく麺を掴めない。
ゲンコツみたいに握った箸が、何度も丼の中で麺をかすめていく。
💙「食えない……」
💛「これ使いな」
フォークを持ってきて渡す。
今度はなんとか麺を掬うことに成功して、口に何本か持って行く。
💙「あちっ!!!!!」
💛「猫舌」
思わず笑ってしまい、ショウタに睨まれてしまった。
💛「ゆっくり食べろ」
相当腹ペコなのだろう、湯気を恨めしそうに見つめて、俺が食べ終わる頃になって、ようやくショウタも食べ始めることができた。
💙「うまっ!」
それからは夢中にもぐもぐ食べてる姿が可愛らしく、丼を空にするまで飽きずに眺めていた。
💙「ごちそうさま!」
ショウタはぺろり、と口の周りを舐めている。なんだかその仕草に色気を感じた俺は、誤魔化すように切り出した。
💛「明日休みだからさ、飼い主さんとこ帰るか。送ってやるよ」
コメント
13件
可愛すぎる💙 飼い主さんとこ帰っちゃうのー さみしいなぁ🥹
猫たんのしょっぴーかわいい_:( _ ́ཫ`):_
飼い主さんって、誰なんだろー🍀🍀